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【特別企画】世界各国共同印刷プロジェクト!
ボローニャ・ラガッツィ賞(伊)、ストーン・ウォール賞大賞(米)受賞作
人魚になりたかった少年・ジュリアンの物語『Julian Is a Mermaid』を翻訳出版したい!

発起人・横山和江よりプロジェクト成立のお礼メッセージ

 このたびは"Julian is a Mermaid"『ジュリアンはマーメイド』(仮)の翻訳プロジェクトを応援くださり、ほんとうにありがとうございました。

 10月11日から12月25日までという、ほかのクラウドファンディングより短期のためプレッシャーがありましたが、昨夜、達成率113パーセント、支援者数417名、支援金額1,698,064円という結果で終えることができました。これまでに起こったドラマチックな展開の数々が走馬灯のように頭をかけめぐっています。

 クラウドファンディング開始直後の10月13日、300人の海外文学好きな方たちに広報するつもりだった『はじめての海外文学スペシャル』が、台風19号の影響で中止になり頭が真っ白になりました。けれど関係者の方のご厚意により、「はじめての海外文学イベント」関連でチラシ配布にご協力いただきとても助かりました。

 作品のよさがみなさまに伝わればかならず達成すると信じていたものの、どのように広めればよいのかがわからず、まずはチラシを置いていただく場所を探しました。たくさんの書店やお店などにチラシを置いていただくため、西は京都や大阪、北は山形、そして関東一円と、たくさんの方にご協力いただきました。

 わたしがよいと思うだけでは不安に思われる方でも、"Julian is a Mermaid"を読んだ方や、絵本や作品を世に送り出すことに携わる方々から作品のよさを伝えていただければ説得力が増すことに気づいてからは、ぜいたくすぎる応援コメントの数々をお寄せいただきました。ぶしつけなお願いにもかかわらず快くお引き受けくださったみなさまには、この場をお借りして深く御礼申し上げます。

 "Julian is a Mermaid"のクラウドファンディングを知り、ツイッターから声をかけてくださり最速でコラムを書いてくださった毎日新聞社の小国綾子さまは、記事が出たあともさまざまな形でご協力くださり応援いただきました。山形新聞、神奈川新聞、山形コミュニティ放送「ラジオモンスター」などのメディアで取り上げていただいたのもありがたかったです。お名前はふせますが、あこがれの方にジュリアンをお見せする機会をいただいたのもクラウドファンディングのおかげです。

 歴代発起人のみなさまとの座談会では、不安な気持ちを相談するほか、疑問に思っていたことを率直にお教えいただき、勉強になりました。とくに「イスパニカ・日本とスペイン語圏の架け橋」@holahispanica の本橋さんは、経験者ならではの手腕でクラウドファンディングを盛り上げてくださいました。わたしが所属する、アイデンティティのひとつといっても過言ではない、やまねこ翻訳クラブの仲間からは、申しわけないくらい協力してもらいました。

 応援の輪は国内にとどまらず、海外からのクラウドファンディング参加や、ジュリアンを韓国語に翻訳された Jieun Kim @myaldo さんから応援いただいたことはうれしい驚きでした! また、ご自身のブログでクラウドファンディングについて書いて応援くださったみなさまにも心から感謝申し上げます。

 じつは達成確定後すぐに翻訳・編集作業に入りました。進捗状況を分かち合いたい気持ちでいっぱいですが、編集作業も比較的タイトゆえ、経過報告は失礼させていただきますことを、お許しください。刊行予定の2020年春を、楽しみにお待ちくださいませ。

 まだまだ書きたりませんが、ジュリアンを応援くださったすべてのみなさまに心からの感謝を! プレッシャーを感じずにはいられませんが、日本語でジュリアンを読んでいただけると思うと、今からわくわくしています!

発起人 横山和江

2019/12/26 10:47