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台湾発、中高年レズビアン17名の多彩な青春
『おばあちゃんのガールフレンド』を翻訳出版したい!

主に性的マイノリティ女性を対象とした勉強会や講習会、トークイベントなどを行うボランティア団体、パフスクールさんから応援メッセージが届きました!

台湾発の中高年レズビアンのインタビュー集『おばあちゃんのガールフレンド』の存在を知ったとき、「自分たちと同じような活動をしてきた人が台湾にもいたんだ!」と驚くと同時に、とても嬉しく、心強い気持ちになりました。
『阿媽的女朋友』企画責任者の喀飛さんのメッセージを読んで、これはまさに私たちが発行している講演録「日本Lばなし」の台湾版、いわば「台湾Lばなし」であろうと思ったのです。

パフスクールは2007年に始まった、主に性的マイノリティ女性のQOLを上げるための勉強会や講習会、トークイベントなどを行うボランティア団体です。
2015年からは、自分らしく生きる道を切り開いてきた多彩なゲストを招いて、ライフヒストリーを聞きながらLの歴史をつないでいくトークイベント「日本Lばなし」を開催してきました。2022年8月現在、20話までを開催し、2017年に講演録第1集を、2022年5月に第2集を発行しています。

皆さんもご存知の通り、台湾では2019年に、アジアで初めて同性同士の婚姻が可能になりました。家父長制を基盤としてきた同じ東アジアにありながら、なぜ台湾では同性婚が実現できたのか。それは、2017年に憲法裁判所が「同性婚を認めないのは違憲」という判決を下したからであり、その背景には、政権与党が同性婚に賛成していたという状況があるようです。詳しくはこちらを参照してください。

政権与党が同性婚に賛成する状況を作るためには、政権の脅威となるぐらいの当事者の声や世論の後押しが必要です。それには、個人個人が声を上げ、自分のストーリーを語っていくことが不可欠だと感じています。身近な個人のリアルな語りこそが、周りの人たちの心を動かし、ひいては世論を動かしていくことにつながるからです。

政治状況の違いに加えて、台湾と日本では、ジェンダーギャップの違いもあります。仕事や法律の観点から算出される、2022年の世界銀行版の男女格差指数によると、190の国と地域中、台湾は35位なのに対して、日本は103位。男女格差と性的マイノリティの問題は別ものとして語られることも多いですが、どちらも既存の不公正なジェンダー規範からくる差別や格差という点で、根っこは同じです。

日本の社会には、性的マイノリティ女性のストーリーが圧倒的に足りていません。
「レズビアン」は、性的マイノリティであることに加えて、女性であることで、二重にジェンダー規範に苦しめられる存在と言えます。これまでの人生で、存在しないことにされてきた、あるいは声を聞いてもらえなかった経験の中で、「レズビアン」は声を上げることを諦めてしまいがちです。
それに加えて、日本には命の危険を感じるほどの差別は少なく、生活に困らない人は声を上げなくても何とか生きていくことができている一方で、目の前の生活に困っている人は声を上げるどころではない、という事情も関係していると思います。

しかし、性的マイノリティ女性が身近な人にすら自分の話を正直にできない、偽りの人生を生きなければいけない状況は、人権が尊重されている社会とは到底言えません。
そんな社会は、自分たちの世代で終わりにしたい。
そのためには、個人が自分のストーリーを語り、聴き合う場が必要であり、それらの声を社会や政治に届けていくことが大切です。
一人ひとりの声は小さくても、集めたときには大きな力になっていくと信じています。

バックラッシュを経験しながらも、同性婚が実現へと向かう社会の中で、台湾の中高年レズビアンの方たちがどんなことを語ったのか。
私たちも読むのがとても楽しみです。
また、台湾の方たちの語りを参考に、「日本Lばなし」の活動もさらにパワーアップさせていきたいと思います。
クラウドファンディング、心から応援しています!



パフスクール スタッフ一同


「日本Lばなし」講演録第1集、第2集はこちらから購入できます。

パフスクール
2007年に始まった、主に性的マイノリティ女性のQOLを上げるための勉強会や講習会、トークイベントなどを行うボランティア団体。
http://pafschool.blog118.fc2.com/


​​​​​​​プロジェクト達成率40%が見えてきました。
成立まで、情報拡散への協力をどうぞ宜しくお願い致します!

2022/08/29 14:27