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台湾発、中高年レズビアン17名の多彩な青春
『おばあちゃんのガールフレンド』を翻訳出版したい!

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✴︎クラウドファンディング期間中は、お得で楽しい先行予約特典が多数ございます。
✴︎2022年9月29日(木)までに目標金額に達するとプロジェクトは成立し決済されます。
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✴︎発行予定時期:2023年春以降

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次世代にバトンを繋ぐ
55歳から83歳まで、17名の中高年レズビアンたちの声

 本書は、55歳から83歳(インタビュー当時)までの年齢層、社会階層、職業、生活地域の異なるレズビアン17名へのインタビューをまとめたものである。

 企画は、1998年に創設された台湾初の全島的なLGBTQ支援組織・台湾同志ホットライン協会。同協会では2010年に高齢者のゲイを対象とした『虹色バス旅行:高齢者ゲイ12名の青春の思い出』(『彩虹巴士: 12位老年同志的青春記憶』)を出版しており、本書はその姉妹編といえよう。

 台湾では2019年に同性婚が合法化される過程で、多くの当事者がカミングアウトし、可視化された。教育現場でもジェンダー平等教育が進められ、若い当事者の意識や周囲の環境には著しい変化が見られる。だが、55歳以上の中高年の当事者は未だに声を上げにくく、彼ら彼女らに対するイメージも固定化されがちであった。LGBTQへの理解が不十分で、嫌悪感情も根強かった時代に不幸で孤独な日々を過ごしていたのではないかと考えられていたのである。だが実際、本書に登場する17名のレズビアンを見ると、著名な歌手から初期のレズビアン運動をリードした教員、結婚して子供のいる人、アメリカや日本で生活した人まで実に様々で、困難な時代をたくましく生きぬき、多彩な人生を送ってきたことがわかる。彼女たちの存在が次の世代にバトンを渡したことは確かだ。

 インタビューを文章にまとめたのは、ホットライン協会のメンバーやボランティア、ライター、大学院生などで、レズビアンだけでなくゲイやバイセクシュアルも参加している。「序文」も充実しており、これまで知られていなかったレズビアン運動史の前史を明らかにした功績は大きい。

 日本でもLGBTQというと、声を上げやすいのは若者世代であり、青少年支援の団体も広がっているが、55歳以上の当事者の存在は見えにくい。だからこそ、本書はクローゼットから出づらい中高年のレズビアンに連帯のメッセージを届け、この世代ならではの課題を共有することができるのではないだろうか。

 


書名: おばあちゃんのガールフレンド(阿媽的女朋友:彩虹熟女的多彩青春)
作:台灣同志諮詢熱線協會
発行国:台湾
発行年:2020年
ジャンル:ノンフィクション(LGBTQ+)
ISBN:978-9-865549-12 -1
翻訳:小島あつ子

台灣同志諮詢熱線協會
 


いつか日本のおばあちゃんたち自身に語ってもらうために
発起人:橋本恭子より

 数年前、若い仲間とともに、LGBTQの若者支援を目的とした団体を立ち上げ、東京都多摩地区の複数の自治体と共同で、LGBTQの啓発講座を展開していたことがあった。会場は、公民館や男女共同参画センターなどで、若い人に来てもらえればと考えていたのだが、意外なことに、どこでも中高年の当事者がかなり参加してくださった。ほとんどが既婚者で、お子さんはもとより、お孫さんのいる方も混じっていた。

 公的機関という、ある程度信頼の置ける場ということもあり、意を決していらしてくださったのかもしれないが、中高年当事者の方はそれまで抱えていた思いをぽつりぽつりと、あるいは堰を切ったように語ってくださった。その言葉の一つ一つがとても大切なものに思え、私たちには聞くべき言葉がまだまだたくさんあるのだと実感した。

 近年、日本でもLGBTQをテーマにした映画やドラマ、コミック、文学作品は増えている。ただ、私たちの暮らしている地域で、本来のセクシュアリティを隠したまま生活し、年齢を重ねてきた人たちのことはさほど語られていない。本人が語る機会も用意されていない。

 台湾でも事情は同じだったようで、中高年のゲイの語りが書籍化されたのは、2010年のことで、レズビアンの場合は、それからさらに10年の歳月が必要だった。だが、彼ら彼女らが勇気を持って沈黙を破り、語り始めたことで、彼ら彼女らの存在を忘れてはいけないと、台湾の同志(LGBTQ)運動史にも記載されるようになった。

 『おばあちゃんのガールフレンド』に紹介されたのはわずか17人のレズビアンである。けれど、その背後には無数のおばあちゃんとそのガールフレンドがいるはずだ。もちろん、日本にも。だから、この17人の物語を、日本のおばあちゃんとそのガールフレンドに何としても届けたい。いつか日本のおばあちゃんたち自身に語ってもらうためにも。

 翻訳を担当してくださるのは、『筆録 日常対話』(黄恵偵著、サウザンブックス社、2021年7月)ですでに「女性を愛する母」の物語を訳した、小島あつ子さんである。これ以上の適任者はいないだろう。


発起人:橋本恭子
一橋大学言語社会研究科博士課程修了。博士(学術)
日本社会事業大学、津田塾大学、東洋大学、横浜創英大学、駒澤大学非常勤講師。著書に『「華麗島文学志」とその時代――比較文学者島田謹二の台湾体験』(三元社)、『島田謹二――華麗島文學的體驗與解讀』(涂翠花・李文卿訳、台湾大学出版中心)、共著に『思想・文化空間としての日韓関係 東アジアの中で考える』(佐野正人編著、明石書店)、訳書に張小虹著『フェイクタイワン 偽りの台湾から偽りのグローバリゼーションへ』(東方書店)、李玟萱著、台湾芒草心慈善協会企画『私がホームレスだったころ』(白水社)がある。

プロジェクト・チームのご紹介


小島あつ子
本書『おばあちゃんのガールフレンド(阿媽的女朋友:彩虹熟女的多彩青春)』の翻訳者。台湾への興味と台湾映画好きが高じて、日本未配給の台湾映画の自主上映グループ「台湾映画同好会」を立ち上げる。台湾映画同好会代表。『書店本事 台湾独立書店43のストーリー』(共訳、サウザンブックス社)。2020年には『筆録 日常対話 私と同性を愛する母と』(サウザンブックス社)を翻訳するとともに、著者によるドキュメンタリー映画『日常対話』を配給した。

 


ティーヌ
LGBTが登場する小説を応援する会「読書サロン」主宰。毎月1回の読書会開催のほか、200冊以上の書籍リストを作成&公開中。紀伊國屋書店、あゆみブックス、丸善ジュンク堂書店などでのLGBTQブックフェアの選書も担当。楽天Walk Together with Prideの一環として楽天ブックスにて「LGBTQフェア 2022」が開催中(6月30日まで)。7月と8月には、聖心女子大学グローバル共生研究所にじいろコミュニティースペースでの読書会を開催。


潟見陽
東京・大久保をベースに、アジア各地のクィア、ジェンダー、フェミニズム、孤独や連帯にまつわる本やZINEを収集し、またデザインや出版にも携わっているブックストア、“loneliness books”を運営。サウザンブックスには『キミのセナカ』出版クラウドファンディングの発起人や、『トビタテ! LGBTQ+ 6人のハイスクール・ストーリー』の装丁デザインでもお世話になっています。


劉 靈均 Ariel "COOKIE" Ling-chun LIU
1985年台湾苗栗県生まれ。神戸大学博士(文学)。大阪公立大学人権問題研究センター特別研究員、相模女子大学、明治大学、関西大学非常勤講師。専門は台湾と日本のLGBT文学と社会運動の比較研究、日本の植民地の近代詩など。たまに詩を書くゲイ。共著に『台湾を知るための72章』(明石書店、2022)。日本の地方にアジアのLGBT運動と民主化運動の情報を届ける任意団体「関西同志聯盟」共同代表。現在愛知県在住。

 


サウザンブックスと支援金の使途について

サウザンブックスは、言葉や文化の壁を越え、読者の心に響く1冊をクラウドファンディングを活用して翻訳出版しています。クラウドファンディングを活用する理由の1つには、翻訳出版には、原書の版権取得費用や出版エージェント手数料などが必要で、日本語の本を出版するよりも制作費がかかり、そのため、売れ筋のタイトル以外は発行しにくいという状況があるためです。このプロジェクトの支援金については、「版権購入費」「出版エージェント費用」「翻訳費」「編集・デザイン・DTP費」「印刷・製本費」「発送・流通・宣伝費」など、本の制作からお届けにかかる費用に使用させていただきます。
 

サウザンブックスのPRIDE叢書シリーズ
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サウザンブックスのPRIDE叢書はセクシュアル・マイノリティが誇り高く生きていくための世界の本を出版していくシリーズ。

全国の書店にて発売中!
・LGBTの声にもとづいて書いたスペイン発のゲイ小説『ぼくを燃やす炎』
・ママふたり家族を描いた『ふたりママの家で』
・100年に及ぶ権利回復の歴史『LGBTヒストリーブック』
・ストーンウォール賞受賞の名作絵本『ジュリアンはマーメイド』
・レズビアン少女のサバイバルと再生を描いた青春映画の原作小説『ミスエデュケーション』
・地方で暮らす男子高校生2人の勇気と優しさが詰まったコミック『キミのセナカ』
・台湾発・映画製作を通してレズビアンの母親に娘が向き合う『筆録 日常対話』
・ある赤ちゃんとゲイ・カップルの実話『ぼくらのサブウェイ・ベイビー』
・若いLGBTQ+の悩みを知る、学ぶ、応援する『トビタテ! LGBTQ+ 6人のハイスクール・ストーリー』
http://thousandsofbooks.jp/

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