image

精神疾患を抱える親と暮らす子どもに向けたドイツの児童書、
『悲しいけど、青空の日(仮)』(原題:Sonnige Traurigtage)を翻訳出版したい!

image

おかげさまでプロジェクト達成し、期限がきましたので募集を終了しました。みなさまからのご支援心より感謝申し上げます。
『Kids Like Us(僕らのような子どもたち・仮)』は、2020年春以降に全国書店で発売予定。

くわしい発売情報をお求めの方は、サウザンブックスのサイトでお知らせメールに登録ください。詳細が決まり次第、お知らせします。

活動報告のページでも本の制作の様子をお知らせしますので、合わせてごらんください。

 


うつ病のお母さんと暮らす少女が周囲からの助けをえて、
子どもらしさを取り戻す物語

 

『悲しいけど、青空の日(仮)』(原題:Sonnige Traurigtage)』は、ドイツで2006年に 発行された児童専門書。このジャンルではまれなる1万部以上を販売しています。 3部構成の本で、前半は絵本になっています。第1部では、うつ病のお母さんと暮らす9歳の女の子モナの物語、第2部でも絵が多く、モナが自分の経験を話しながら精神疾患や相談先について、読者の子ども達にわかりやすく説明していきます。子ども達は、まるでモナと対話をしているように、自分のことを書き込めるページがいくつもあるのが魅力です。第3部では、子ども達の周りにいる大人や専門家への提案が書かれています。

*日本語版では相談先や支援について、日本の現状に基づいた内容をご紹介予定です。
 

子どもの頃にもどり、読み進んでいける魅力

私は、この本がうまれたドイツからの帰路、飛行機のなかで、この本をぐんぐん読み進め、気がついたら、隣の同行者に読み聞かせをしていました。 子どもの頃のお母さんとの思い出、親が病気になったら急に暗くなった家の中、お気に入りの人形とおしゃべりしながら遊んでいたこと、一つ一つの描写が私を子ども時代にもどし、読みふけりました。 一ページ、一ページの絵は、小学生の女の子が画用紙に描いたような、味のある温かい雰囲気。この絵も、子どもの頃にもどって読める魅力かもしれません。 主人公の女の子はもちろん、いつも一緒に描かれるぬいぐるみの表情の変化もページをめくる楽しみになっています。 ストーリーを簡単にご紹介します。
 

第1部:うつ病のお母さんと暮らすモナの物語
去年お母さんは何かが変わりました。お母さんはとても沈みこみ、家事もできなくなりました。
この「悲しい日」に9歳の女の子モナは怒りや悲しみの感情を抑えて多くの責任を負い、
そして「青空の日」を心の底から待ち望んでいます。
ある日、モナは大切な友達、ぬぐいるみのマックスを土に埋めるかわりに、お母さんがよくなることを神様にお願いします。
その日から眠れなくなり。。。モナやお母さんは、そしてマックスはどうなるのか?


第2部:モナが基本的な質問を読者の子ども達に説明
「精神疾患って何?」「私のせいなの?」
「誰がママやパパを助けてくれるの?」 「私は誰と話したらいいの?」
「危機的な時の緊急対応」などの基本的な疑問について、
絵本の中で、モナが読者の子ども達にわかりやすく説明していきます。
日本語版は日本の現状に合わせて相談先や支援についてご紹介予定です。


第3部:困っている子ども達を助ける身近な人や専門家への提案
精神疾患をもつを病む親と暮らす子どもは大きな負担と動揺を抱えやすいです。
そして両親や祖父母、先生などの身近な人は、子ども達にどのように接したらよいのか、
わからないことが多くあります。
しかし、子ども達は大人が思うよりも親の精神疾患をなんとなく感じ取り、わかってもいます。
想像力がふくらみ、現実以上の恐怖や不安を感じることもあります。
そのため、その気持ちを うけとめ、どうしたらいいのか一緒に考えてくれる大人を必要としています。

 ・子どもに親の精神疾患について、そもそも話してもいい?
・年齢に応じて、どのように説明すればいい?
・大人でも分かりにくい言葉になってしまうのに、子どもにどう伝えればいい?

周囲の大人のサポートの仕方について提案します。

 

(本文より一部を翻訳したもの)

それからハイキングにもいきます。もちろん、マックスも一緒です。
ママが元気で楽しい日。
そんな日をモナは、「青空の日」と呼んでいます。

けれど「青空の日」ばかりではありません。
「悲しい日」がやってくるのです。その日はまったく違っています。

 

【本国ドイツでの本書のレビュー】
“すべての小学校、幼稚園に置く必要がある本だ”(ソーシャルワーカー)
“すべての専門職の必読書ですばらしい!”(精神社会学者)
“最新の知見に基づき、典型的な例を取り上げた科学的にも質の高い本”(児童精神科医師)
“精神疾患へのタブー視を乗り越えることを助ける本”

 

書名:Sonnige Traurigtage (悲しいけど、青空の日・仮)
著:Schirin Homeier
発行国:ドイツ
言語:ドイツ語
発行年:2006年
ジャンル:児童書・医学
ISBN:978-3-938304-16-7

文:Schirin Homeier (シュリン・ホーマイヤー)
1982年産まれ。ドイツのロマンティック街道出発の街ヴュルツブルクに在住。専門は社会教育学。2003年より心理学者のアンドレア・シュラッペ氏とともにヴュルツブルク相談センターで親が精神疾患をもつ家族支援事業に従事する。
センターでは1990年代より精神疾患をもつ親がいる家族への教育や療法を行っており、2008年から特に子どもに焦点をあてたプロジェクトを実施した。その中での経験や知見をもとに小学生以上の子どもが身近に感じられる本『Sonnige Traurigtage 悲しいけど、青空の日(仮)』を執筆した。
 


親の精神疾患から大きな影響をうける子ども達を応援しよう!
発起人 田野中恭子より

もしも家族の1人が精神疾患になったら、本人や家族の生活は大きく変化します。
私が10代の頃、一緒に暮らしていた祖母が認知症になり、彼女の人格や生活は大きく変わっ ていきました。そして、その祖母を支えていた母も心身ともに疲れ果ててしまいました。今 では認知症やうつ病など、精神疾患をオープンにする人が増えてきていますが、当時は、周 囲に話しても正しく理解されないことを肌で感じ、家族の中の秘めごととして、外では何事 もないように過ごしていました。人が病むと本人だけでなく、家族もこんなに苦しまないといけないのかと強く思いました。

その後、看護師、保健師になり、2013年より「精神障害の親をもつ子どもの集い」に参加 し、20年たった今でも、子ども達は親の精神疾患を誰にも伝えず、苦しみ、大人になっても生 き辛さを感じていることを知りました。このまま声をあげられない子ども達の存在を隠して はいけない、表にだして少しでもこうした子ども達が安心して生きていけるようにしたいと 思い、子ども達の声を聴き、子ども達の経験や支援について論文等にまとめてきました。

<子ども達の困りごとの例>
・親の疾患についてわけもわからず、不安や混乱する気持ちの中で親の病状をみている
・日常の世話を十分うけず、衣食住に困る
・親の精神疾患のことを周囲の人に話せず、困りごとを抱えこむ
・周囲の無理解な言動に傷つき、家でも外でも安心できない、など

うつ病を含む精神障害者の数は390万人となり(患者調査,2014)、日本人の30人に一人は精神疾患を患っています。しかし、疾患のことは理解されにくく、その子どもの存在はほとんど知られていません。 最近、こうした子どもについて、少しずつメディアに取り上げられるようになってきました。 しかし、こうした子どもに具体的に何をどうしたらよいのか、理解を深められる本はとても少ないです。

海外では、40年程前から多くの研究や支援が進められ、ドイツでは、このテーマに関して数 多くの本や映像教材、Webサイトが出ています。誰もが手軽にこれらの情報を手にいれるこ とができ、学校の教材としても使われています。研究者や保健医療福祉の専門職、アーティスト など多様な職種がコラボレーションして作り上げている情報は、わかりやすく、説得力があ り、日本でもこのような内容がもっと広まらないかと思いました。

たまたま、私がドイツ語を学んでいたこともあり、ネットで取り寄せたドイツ語の本の一つ がこの児童専門書『Sonnnige Traurigtage (悲しいけど、青空の日)』でした。主人公モナ の描写は心にせまるものがあり、同じ立場の子ども達にやさしく語りかける内容は日本の子 ども達の共感も得やすいと感じました。 子ども達は、親がこころの病気を抱えていても元気に過ごしてよいのです。
子ども達は、気持ちを受け止められ、子どもらしい欲求を訴えることが許されています。 そのためには、親や周囲の人の理解、環境づくりが必要です。 この本が、一人でも多くの精神疾患の親がいる子ども、周囲の人の手に届きますように。応 援をどうぞよろしくお願いします。


発起人:田野中恭子(たのなか きょうこ)
佛教大学看護学科講師(保健師、看護師)。京都産業大学外国語学部ドイツ語学科卒業。ベネッセコーポレーションに勤務後、看護師、保健師になり、病院勤務。その後、大学教員になり本業に従事するかたわら精神障害者の家族に関する研究を行う。2010年より京都精神保健福祉推進家族会連合会の活動や「精神に『障害』のある親を持つ子どもの集い」に参加。
2013年よりドイツの当該テーマの研究、支援機関を訪問し、先進事例を国内に紹介。精神障害者の家族セミナーの開催や講演・研修活動、NPO法人ぷるすあるは製作の動画「親が精神障害 子どもはどうしてんの?」に参画。
著書・論文:「ケアの実践とは何か」「精神疾患の親をもつ子どもへの支援-ドイツの子ども支援と日本への応用に向けて」「精神疾患の親をもつ子どもの困難」他
 


サウザンブックスと支援金の使途について

サウザンブックスは、言葉や文化の壁を越え、読者の心に響く1冊をクラウドファンディングを活用して翻訳出版しています。クラウドファンディングを活用する理由の1つには、翻訳出版には、原書の版権取得費用や出版エージェント手数料などが必要で、日本語の本を出版するよりも制作費がかかり、そのため、売れ筋のタイトル以外は発行しにくいという状況があるためです。このプロジェクトの支援金については、「版権購入費」「出版エージェント費用」「翻訳費」「編集・デザイン・DTP費」「印刷・製本費」「発送・流通費」など、本の制作からお届けにかかる費用に使用させていただきます。
また、このプロジェクトは、企業・団体のみなさまからも参加いただく予定です。それを考慮した上での目標金額や支援コースの価格設定となっております。

http://thousandsofbooks.jp