4a50bf1b109410bf63a9453574c221d3b3cf65282a1934c0db7dab507779?x amz algorithm=aws4 hmac sha256&x amz credential=akiaii6jt62oqlhbx2eq%2f20190917%2fap northeast 1%2fs3%2faws4 request&x amz date=20190917t105011z&x amz expires=900&x amz signedheaders=host&x amz signature=56f56169c621b8cc7708eb1cc53b36254d53a983b9af1c4757271ed9fcacdf3d

ホロコーストや強制収容所の経験を通じて、
苦境や困難の中で人生を生き抜くことの大切さを伝える1冊
『What Papa Told Me(仮:パパが教えてくれたこと)』を翻訳出版したい!

ホロコーストの犠牲になった少女の生涯をたどる映画『ハンナのかばん』上映会に参加してきました!

こんにちは、発起人の土橋です。3月17日に新宿区の歴史博物館で催された、NPO法人ホロコースト教育資料センターさんの『ハンナのかばん』上映会・講演会に参加してきました。終了後には同団体代表の石岡史子さんとお話をさせていただき、『What Papa Told Me』のチラシもお渡しいたしました。

『ハンナのかばん』は2009年に作成されたドキュメンタリー映画です。アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館からホロコースト教育資料センターに届いた「ハンナ・ブレイディ 1931年5月16日生まれ 孤児」と書かれた旅行かばん。ハンナとはどんな少女で、どこに住んでいて、どんな家庭に育ったのか。13歳でアウシュヴィッツで命を落とすまでのハンナの生涯を知るために、石岡さんはチェコ、そしてポーランドに足を運びその足跡をたどっていきます。

実際のハンナの親戚やつながりのあった人たちも登場していて、彼女の写真や絵などを映像に組み込み最後まで引き込まれる内容でした。しかしこの映画のもう1人重要な人物がハンナの兄であるジョージ・ブレイディさんです。ジョージさんはハンナと同じくテレジン収容所からアウシュヴィッツ収容所へと送られますが、労働に耐えられたこともあってホロコーストを生き残ります。彼は幸せなことに目を向けてほしいと、家族に戦時中の話をしないでいたそうです。しかし石岡さんからのコンタクトをきっかけに、自身やハンナのことを伝えていくことになるのでした。

ホロコーストのことを語ったり家族を見つめるジョージさんの姿を見ていて、私はやはり『What Papa Told Me』のパパことミュレイ・シュワルツバウムさんを思わずにはいられませんでした。ホロコーストの体験を話さずにいたことや、家族を助けられず罪の意識を抱えてきたこと。そして最後には自らの体験を次の世代に伝えていこうとしたこと。同じ過ちを繰り返してほしくないという共通した思いが感じられます。

石岡さんの講演では、ベルリン市内の駅の17番ホームや「つまづきの石」といった、ホロコーストの記憶を風化させず、未来に残していく市民の責任を体現した警告碑や作品がいたるところにあるというお話がありました。17番ホームは今は使われていない鉄板のホームで、その縁には日付と送られたユダヤ人の数、行き先の収容所がいくつも刻まれているそうです。また、「つまづきの石」はかつてその場所に住んでいたユダヤ人の名前や生年月日などが書かれた金属のブロックが舗道の敷石の各所に埋め込まれているものです。

人類が犯した過ちを次の世代へと伝えていき、二度と起こさない。それは国や時代を越えて、常に私たちにとっての責任なのだとあらためて気づかされました。講演の最後の方で石岡さんはアウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館に展示されている、積み上げられたかばんの写真を前にして、ハンナのような物語がかばんのそれぞれにあったはずだというお話しをされていました。『What Papa Told Me』の中でも、パパの身の回りで多くの人が命を奪われます。著者のコーエンさんが、「たった1つのストーリーに数え切れないほどの物語がつまっている」とこの本を説明していたのには、そうした意味もあったのかもしれません。

上映会に参加していた方にもチラシを受け取っていただきましたが、あらためて、本プロジェクトに多くの方に参加いただき、日記やかばんとともにパパの言葉もホロコーストのできごとを伝えるものとして、日本に残しておきたいと思いを強くしました。プロジェクト達成にむけて応援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

 

※今回お話しを伺った石岡史子さんについて

石岡史子(いしおか ふみこ)
NPO法人ホロコースト教育資料センター代表。書籍・映画「ハンナのかばん」の登場人物。命や人権を尊ぶ心、他社への寛容な心を育んでほしいと願い、ホロコーストの歴史を教材とした教育活動を行う。学校や地域での訪問授業や講演会の実施、大学生のポーランドやドイツへの研修旅行を引率する。
世界40ヶ国で出版されている『ハンナのかばん』(ポプラ社)の登場人物、訳者。同署に書かれたNPOの活動に対して、カナダのヨーク大学より名誉博士号、米国ワシントン大学より特別功労賞が授与される。2016年11月、国連に招かれ、NPO活動について発表する。共著に『「ホロコーストの記憶」を歩く~過去をみつめ未来へ向かう旅ガイド』(子どもの未来社)等。

 

NPO法人ホロコースト教育資料センター

 

2019/03/20 14:23