かつてシリアの王女、ゼノビア(Zenobia)の名を冠したこのグラフィックノベル。
ひとりの少女が、その王女のように強く生きようと、生きたいと願うさまに、胸がつまります。シリア難民たちがボートでこちらへ逃げてくるニュース映像をしばしば目にすることがありますが、このグラフィクノベルはその瞬間だけでなく、そこに至るまでの、ひとりの人間の生を、そしてその後までを想像させて、こちらへ届けてくれます。
いま、この本が日本語に翻訳され、ひとりでも多くの人たちの手に届くことを、切に願っています。
小林エリカ
作家・マンガ家。 2007-8年アジアン・カルチュラル・カウンシルの招聘でアメリカ、ニューヨークに滞在。 現在、東京在住。2014年小説「マダム・キュリーと朝食を」(集英社)で第27回三島由紀夫賞候補、第151回芥川龍之介賞候補。
著書は"放射能”の科学史を巡るコミック「光の子ども1,2」(リトルモア)、作品集に「忘れられないの」(青土社)。小説にアンネ・フランクと実父の日記をモチーフにした「親愛なるキティーたちへ」(リトルモア)など。翻訳を手がけた新刊として『アンネのこと、すべて』アンネ・フランク・ハウス編、石岡史子日本語訳監修(ポプラ社)がある。
書名:アンネのこと、すべて
編:アンネ・フランク・ハウス
訳:小林 エリカ
監修:石岡 史子
発売年月:2018年11月
ISBN:978-4-591-15993-4
発行:ポプラ社
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