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ボローニャ国際児童図書展ラガッツィ賞を受賞。
世界14ヶ国語に翻訳されている、
メキシコ生まれの真っ黒な美しい絵本を翻訳出版したい!

日本点字図書館さんにお話を伺って、そして応援いただきました!

こんにちは。発起人の本橋です。

8月28日、スペイン語多読の川本さんと一緒に、高田馬場にある「日本点字図書館」へ行ってきました。
以前から『色についての黒い本・仮』の制作についてご助言くださっていた図書製作部の部長、和田勉さんから、お話を聞かせていただきました。
 


*点字図書館は全国にどれくらいあるのですか?

現在は、各都道府県に必ず1つはあり、全部で70~80館ほどはあるはずです。種類としては、県立や市立など公立のものもある一方、社会福祉法人・宗教法人のものもあります。また、最近増えているのは指定管理、つまり民間委託の施設です。

高田馬場にあるこの「日本点字図書館」は日本でのさきがけであり、現在でも最大規模の施設です。うちは、社会福祉法人なので民間の運営ですが、国立や都立の点字図書館というものがありませんので、国の委託・東京都の委託を受けて、図書の製作や貸出をおこなっています。

また、点字図書館といっても点字の本だけを並べているわけではなく、録音図書も多く所蔵していますし、一般に売られているわけではないですから、点字や録音の図書製作を行うことも大きな仕事です。さらに、点字教室の開催や用具の販売を行っていますから、図書館というよりは視覚障碍者のための情報提供が、主な業務となっています。これは、他の点字図書館も同じで、そのため、点字図書館という名前から、視覚障碍者情報提供センターなどのような名称に変えているところも多いです。


*利用状況を見ると、録音図書の貸し出し数の方が多いのですか?

平成29年度の貸し出し数は、点字図書が7,678タイトル(28,088冊)、録音図書が115,780タイトルとなっています。
実は、視覚障碍者といっても、弱視であったり、成人してから視力を失ったりといった人も多く、点字を読めるのは全体の1割程度と言われています。実際に、現在ではICT機器や技術の発達もあって、点字を学ばなくても、コンピュータやスマホなどで情報をとることが可能です。
しかし、それでも点字の読み方を身につけると、速く、多くの情報を得ることができるようになり、世界が便利で、豊かになるのです。

点字を習得する子どもや大人は、最初は1字1字、ゆっくりとたどりながら文字を読んでいきますが、そのうちに単語が読めるようになり、文が読めるようになります。これは、語学の学習過程にも似ているかもしれませんね。

そうなると、点字で世界が広がる瞬間です。

当館のパンフレットに「盲人は点字を学ぶことによって心の目が開かれるのです」と書いてあります。私は、いくら点字の使用率が少ないとはいえ、この大事な文字をなくしてはいけない、点字文化の火を絶やしてはいけないと思っています。


*点字図書館や視覚障碍者の皆さんに、私たちができることはなんでしょうか。

館としては、いろいろイベントなども行っているので、是非興味を持っていただければうれしいです。一方、視覚障碍のある人々に対しては、街中で見かけたら、積極的に声をかけてほしいと思います。だいぶ少なくなりつつあるとはいえ、駅のホームからの転落や交通事故など、防げるものは防ぎたい。信号や交差点で止まっている障碍者がいたら、「お手伝いできることはありますか」と声をかけてください。

日本人はシャイなのか、邪魔してはいけないと思うのか、見守ってしまう人が多いように思います。とある視覚障碍者の方からは、ヨーロッパに行くと石畳の道で点字ブロックなんて整備されていなくても、目的地に着くまで現地の人からの声がけが途絶えないんだ、なんていう話を聞きました。


*『色についての黒い本・仮』のプロジェクトに応援メッセージをお願いします。

この絵本は、英語版、ドイツ語版も出版されているし、賞も取っているので、私たちのまわりでは注目されている本です。さわることで、さまざまなイメージを広げることのできる本だと思うので、ぜひがんばって日本語版を出版してください。

日本は、絵本の点字翻訳なども熱心に行われているとは思うけれども、「火を絶やさない」ためには、1冊でも多く、子どもの読める本が増えるといいと思います。


お話を伺った和田勉さん。ありがとうございました。


点字によるラジオ番組表や雑誌、都や国からの情報が入手できます。


手作りによるスペイン語の点字絵本も見せていただきました。
 



和田さんが点字にかかわるようになったのは、このお仕事をされるようになってからだということでしたが、点字という文字に対する静かで熱い情熱を感じました。
バーコ印刷、熱発泡印刷、UV加工、といった、点字を印刷するための技術の話も面白かったです。
お話をうかがって、この図書館にも必ずや、『黒い本』を所蔵してもらおう、と決意を新たにしました!

 

■日本点字図書館
http://www.nittento.or.jp/

 

2018/09/04 14:14