おかげさまでプロジェクト達成し、期限がきましたので募集を終了しました。
みなさまからのご支援心より感謝申し上げます。
「リズムがみえる」は2018年10月刊行予定。ただいまサウザンブックスのECショップで予約受付中です。活動報告のページも合わせてごらんください。
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本書『 i see the rhythm リズムがみえる(仮)』は、ダイナミックな絵とリズミカルで詩的な文章で、アフリカ系アメリカ人音楽の500年の歴史を紐解くユニークな絵本。
黒人音楽のルーツである16世紀のアフリカ音楽から始まり、「奴隷歌」→「ブルーズ」→「ラグタイム」→「初期のジャズ」→「スウィング」→「ジャズ・ウーマン」→「ビ・バップ」→「クール」→「ゴスペル」→「R&B/ ソウル」→「ファンク」、そして現代の「ラップ/ヒップホップ」という流れを、ひとつひとつ見開きにてまとめていきます。
アメリカ南部の大農園での労働歌のリズム_
ニューオーリンズのバルコニーから見るジャズのリズム_
ハーレムのクラブ・サボイではスイングのリズムに乗って踊ろうと誘い、日曜の朝の教会の信者席でゴスペルのリズムを聞く喜びを分かち合おうと招待される_
リズミカルで詩的な本文には、ところどころ『say it loud i'm black and i'm proud』などの有名な曲名等が織り込まれており、これには音楽ファンも納得。そして、本書のもうひとつの大きな魅力は、その音楽が誕生した時代背景や当時の象徴的な出来事が、細やかな注釈にて解説されていること。
・1953年:ヴィージェイ・レコードが、チェス・レコードその他のシカゴのレコード会社を合併する
・1961年:バリー・ゴードンがモータウン・レコード(Hitsville USA)設立。ミシガン州デトロイト
・1963年:20万人以上の人々が黒人の雇用および自由を求めるワシントンへのデモに参加。
マーティン・ルーサ ー・キング牧師が有名な『わたしには夢がある』の演説を行う
・1965年:黒人の指導者マルコムXが暗殺される
・1967年:アリーサ・フランクリンの『リスペクト』がヒットチャートに上がる
などなど。
こうした知識にも触れながら、ダイナミックで素晴らしい絵と合わせて、黒人音楽500年の歴史を俯瞰できる類いまれにみる本書は、作中に出てくる数々の名曲を聴きながらじっくりと楽しんでいただきたい1冊です。きっと、多くの読者を時を超えたすばらしい音楽の旅に連れて行ってくれます!
監修:ピーター・バラカン
「リズムが見える」。ブラック・ミュージックの歴史を俯瞰したユニークな絵本です。絵本、つまり、大人が子供と一緒に読む本です。アフリカからニュー・オーリンズ、ジャズからジミ・ヘンドリックス、そしてヒップ・ホップまで、簡単に分かりやすく綴りつつ、大人のためには歴史のタイムラインを説明する細かな豆知識も注釈風についています。
アフリカン・アメリカンがいなければ我々が日常的に聞くアメリカの音楽のほとんどが存在しないと言っても過言ではありません。その音楽のルーツというと100年以上前に遡るものなので今はなかなかそれについて語る人はいなくなりましたが、貴重な音楽文化を全く知らずに育つことはもったいないと思います。こんな本を日本でも紹介することにとても意義を感じるので、今回のクラウドファンディングを応援することにしました。
ピーター・バラカン
1951年ロンドン生まれ。ロンドン大学日本語学科を卒業後、1974年に音楽系の出版社の著作兼業務に就くため来日。現在フリーのブロードキャスターとして活動。「バラカン・ビート」(インターFM)、「ウィークエンド・サンシャイン」(NHK-FM)、「ライフスタイル・ミュージアム」(TOKYO FM)、「ジャパノロジー・プラス」(NHK BS1)などを担当。ラジオの電波を通じて常に多様な音楽を紹介する長年の姿勢が認められ、2012年度ギャラクシー賞のDJパーソナリティ賞を受賞。著書に『ロックの英詞を読む 〜世界を変える歌』(集英社インターナショナル)、『ラジオのこちら側で』(岩波新書)、『ピーター・バラカン音楽日記』(集英社インターナショナル)などがある。
(写真:根津千尋)
翻訳:金原瑞人(かねはら みずひと)
海外の本屋をまわっていてうれしいのは、日本では絶対に巡り会えない本と出会うことだ。とくに絵本の場合、ひと目見ただけで、その素晴らしさはわかるものの、ひと目見ただけで、日本での出版はないなとわかるものがある。そういう絵本は必ず買って帰る。そしてひとりこっそり楽しむ。そんな本の1冊が、このi see the rhythmだった。アメリカの黒人音楽の流れをていねいに、かつ大胆にまとめてあるところが素晴らしい。さらに、絵がすごい。なんともインパクトのあるソウルフルな絵なのだ。『サリンジャーにマティーニを教わった』(潮出版)というエッセイ集にこの話を書いたところ、なんとサウザンブックスから出版の話が出た。そうか、この出版社からなら出るかもしれない。早速、編集者と打ち合わせをして、なんと、ピーター・バラカンさんに監修していただけることになった。ぼくにとっては、『ゴーストドラム』に次ぐ夢の企画といっていい。
金原瑞人(かねはら みずひと)
1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。児童書やヤングアダルトむけの作品のほか、一般書、ノンフィクションなど、今までに500作品を超える翻訳を手がける。訳書に『ゴーストドラム』『豚の死なない日』『青空のむこう』『国のない男』『不思議を売る男』『バーティミアス』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』『さよならを待つふたりのために』など。エッセイに『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』『翻訳のさじかげん』など。日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』『怪談牡丹灯籠』。
・本作に登場する数々の名曲をピーター・バラカンに解説していただく、出版記念トークイベントに参加コース
・翻訳者と監修者二人のサインつき絵本コース
・絵本の最後のページにご自身のお名前を掲載するコース(すべての本に印刷されまます)
・お得なセット購入コース
・ピーター・バラカンとじっくり音楽談義ができるプレミアム食事会コース
などなど、クラウドファンディング期間中のみの、お得で楽しいコースが満載です!
著者:トヨミ・アイガス
旧姓トヨミ・リン・ギブソン。アフリカ系アメリカ人の父と日本人の母の間にアイオワ州アイオワシティで、4人兄弟の長子として生まれる。その後一家はニューヨーク州バッファローに移り、彼女はここで育ち、アメリカ東部名門女子大の一つであるバーナードカレッジ及びコロンビア大学で学ぶ。大学時代に雑誌出版とライター活動の世界に飛び込み、編集助手の仕事から編集者へとキャリアを重ね、『LAスタイル・マガジン』の編集次長となった。
その後、学術出版へ転じ、カリフォルニア大学ロサンゼルス校アフリカ系アメリカ人研究センター出版部長に就任し、出版部の改革に取り組む。トヨミの編集指揮の下、出版部はウィフレッド・カーティの『Whispers from the Caribbean-カリブの囁き-』、トレバー・W・パーセルの『Banana Fallout: Class, Color and Culture Among West Indians in Costa Rica-バナナ・フォ-ルアウト:コスタリカの西インド諸島人、階級とカラーと文化ー』、セント・クレア・ドレイクの『Black Folk Here and There ―あちこちの黒人たち-』の最終巻など、アフリカ人の離散に関する本数冊の出版を手掛けている。
また、UCLA時代には、南カルフォルニア在住の黒人写真家たちが現代アフリカ系アメリカ人の暮らしを撮影した写真集『Life in a Day of Black L.A-ブラック・ロサンゼルスの ある日の暮らし-』を共同執筆、編集し、同名の巡回写真展を企画運営もしている。
どの仕事においても、多数の方に読まれる文章を書いてきた自分はフリーランスのライターでありコミュニケーターであると考えている彼女は、1991年に最初の著作の児童書を出版し、これまでに6冊の本を著作している。作品は以下の通り。
『When I Was Little -私が小さい頃』、『 Great Women in the Struggle-苦闘する女たち-(我ら黒人の英雄たち女性編)』、アメリカンブック賞とスキッピングストーン名誉賞受賞した『Going Back Home -帰郷-』、コレッタ・スコット・キング賞、多文化児童書賞、ジェイン・アダムス絵本賞を受賞した『I See the Rhythm -リズムが見えるー』、自分のバイレイシャル、バイカルチュアル家庭の思い出を描き、全米で推薦図書として選ばれ続けてる作品の『Two Mrs. Gibsons-二人のギブソン夫人ー』 、そして最新の著作として、2011年1月にゾンダーキッズ/ハーパーコリンズから出版された 『I See the Rhythm of Gospel -ゴスペルのリズムが見えるー』だ。
また彼女は、ハンク・ナワ-著『若いライターたちへ:9人のライターが語る自分の技法について』(フランクリンワッツ2002)でも取り上げられている。そして、子どものリテラシーを高める活動で、2004年度ニューヨーク女性殿堂入りもしている。
現在の彼女は、ロサンゼルスに本社を置く社会問題とヘルスケア・コミュニケーションを専門とするコミュニケーション及びマーケティング会社アイガス・サイモン・アンドアソシエイツの社長を務めておりお、カズミとケンジの二人の子どもの母親である。
絵:ミシェル・ウッド
イラストレーター、画家、映像作家、デザイナー。インディアナポリス在住。現在は、キリスト神学校のアーティスト・イン・レジデンスにて「二羽のハト:自由をどうしたの?」と題したドキュメンタリーを制作すると同時に、神学修士取得を目指している。これまでに、多数の絵本のイラストを手がけており、1冊目の絵本『Going Back Home』はアメリカンブック賞を受賞し、2冊目の絵本である『I See the Rhythm ーリズムがみえるー』のイラストは、コレッタ・スコット・キング賞を受賞している。『I Lay My Stitches Down-アメリカ奴隷の詩-』のイラストはアシュレイ・ブライアン賞を受賞した。また、2016年度ヤング・チャーチ・ウーマン・ユナイテッド賞を受賞し、『Chasing Freedom -ハリエット・タブマンとスーザン・B・アンソニーの人生の旅路-』では、NAACPイメージ・アワード候補となった。
そして、ニューヨーク公共図書館選の100冊の児童書の1冊に選ばれた『Like A Bird: the Art of American Slave Song -鳥のように:アメリカ奴隷の歌の技法ー』の発案者であり、この本のイラストも手がけている。絵本の他にも『二人の奴隷解放活動家と芸術家』という史跡リーバイ・コフィン住宅に関する短編映像作品も手がけている。
ミシェルの作品は、アメリカ全土の主なアート・スペースで展覧され続けており、見る人に批評家にも高く評価されていている、その創造的なビジョンだけではなく、深い信仰を通じた非常に個人的な旅路を共有している。
最近のインタビュー:
『i see the rhythm』の躍動的な絵にはどんな想いが託されているのか?
Into the Air with Michele Wood | Kirkus Reviewshttps://www.kirkusreviews.com/features/air-michele-wood/
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