おかげさまでプロジェクト達成し、期限がきましたので募集を終了しました。みなさまからのご支援心より感謝申し上げます。
2017年8月刊行。現在は、サウザンブックスのショップ、amazon、全国の書店でご購入いただけます。
あの「読書探偵作文コンクール」が本になる!
『外国の本っておもしろい!~子どもの作文から生まれた翻訳書ガイドブック~(仮)』
子どもが書いた作文をもとにした、子どものための翻訳書ガイドを作りたい!!
このプロジェクトは“世界の面白い本、本当に必要とされている本を翻訳出版する「サウザンブックス」より、翻訳書に親しんで、異文化の魅力にもっと触れてほしいという願いを込めて、子どもが書いた作文をもとにした、子どものための翻訳書ガイドブックの出版を目指すプロジェクトです。
✴特別プレゼント「エドガー・アラン・ポー作の短編『ぬすまれた手紙』の新訳」について
✴クラウドファンディング期間中は、お得な先行予約特典が多数ございます!
✴6月末までに目標金額に達するとプロジェクト成立します。
✴目標金額に未達成の際は、プロジェクト非成立となり書籍は制作されません。
海外の物語や文化への興味をいっそう深めてくれることを願い、2010年から翻訳家などが中心になって開催を続けている「読書探偵作文コンクール」。このプロジェクトでは、これまでにコンクールに寄せられた作文のうち、選りすぐりの受賞作品を、本のジャンルごとに分けて紹介する本の出版を目指します。ファンタジー・冒険、外国のくらし、科学、ミステリーと、さまざまなジャンルの外国の本を、子どもたちはどう選び、どう読んで、何を感じたのか。伸びやかに書かれた作文は、時には絵や図解も交え、大人も子どもも読んで楽しいものばかりです。
また、ジャンルごとに、コンクールを運営する翻訳家たちによる「いま子どもに読んでほしい翻訳書案内」も収録します。数多くの本を精読してきた翻訳家ならではの視点による紹介は、子どもたちだけでなく、大人のみなさんにも新しい発見があるはずです。
そして、本書のもうひとつのお楽しみは、ハンギョドン、バッドばつ丸、コラショなど、数々の人気キャラクターの生みの親である、キャラクターデザイナーの井上・ヒサト氏が手がけるキャラクター〈読書探偵ニャーロウ〉が、全編を通してナビゲートしてくれること。日本の子どもたちにも外国のことをもっと知ってもらい、世界をまたにかけた大きな心の人間になってほしいと願うニャーロウが、子どもたちによりそいながら、世界中のおもしろい翻訳書を子どもたちの作文とともに紹介していきます。「海外文学に出てくる世界のおやつ」など、子どもたちが海外の文化に親しむきっかけとなるようなミニコーナーも収録予定です。大人も子どもも楽しめる、この翻訳書ガイド。ぜひ多くの方に読んでいただきたい1冊です。プロジェクトのご支援、どうぞよろしくお願いいたします!
毎年、全国から数多くの自由な形式の作品の応募がある
【特別プレゼント「エドガー・アラン・ポー作の短編『ぬすまれた手紙』の新訳」小冊子】
このプロジェクトを支援してくださるかたがた全員に特別プレゼントをご用意しました!「エドガー・アラン・ポー作の短編『ぬすまれた手紙』の新訳」(小学校中学年以上向け、総ルビ入り)は、この企画のために越前敏弥が子ども向けに翻訳したものです。
ポーの「ぬすまれた手紙」は、陰惨な殺人がまったく起こらない、心理の盲点を突く探偵デュパンのみごとな推理で大人でも子供でも楽しめる、小学生に最初に読んでもらいたい海外ミステリーのひとつです。
新訳「ぬすまれた手紙」はプロジェクトの期間中(6月いっぱい)に支援してくださった皆さんだけへのプレゼントで、今後販売や無料頒布をする予定はありません。ぜひこのプロジェクトにご参加ください。
【活動報告】:特別プレゼント「エドガー・アラン・ポー作の短編『ぬすまれた手紙』の新訳」について
【読書探偵作文コンクール事務局・越前敏弥から】
今年で第8回を迎える読書探偵作文コンクールは、「外国の物語や絵本を読んで、おもしろさを伝えよう!」というかけ声のもと、全国の小学生から作文を募集しています(参加費は無料)。第1回の応募者はわずか10人でしたが、近年は100人から200人程度が毎年応募してくれ、本好きの子どもたちのあいだに徐々に広まっています。
また、今年度から中高生部門が復活することも決まっています。かならず翻訳書を読んで書く、という条件のほかに、このコンクールには大きな特徴がふたつあります。
まず、形式が自由であること。課題図書はなく、作文の書き方にもまったく制約はありません。もちろん型どおりの感想文でもいいのですが、物語のつづき、登場人物への手紙、何作もの比較考察、ちょっと背伸びした論評など、本を読んで頭に浮かんだことなら何を書いてもかまいません。かつての例では、写真・絵・グラフ・工作などをつけたもの、新聞記事を模したものや、かるたの形になっていたものなど、さまざまな形式の応募がありました。
もうひとつは、応募者全員へ一次選考委員(2名)のコメントを返送することです(いっしょに、ささやかな参加賞も送ります)。これが励みで翌年もつづけて応募してくれる子たちも少なくありません。参加費無料のままでこの方針を貫くのはなかなかむずかしいのですが、未来の読者を育てていくためにも、これはなんとかつづけたいと事務局では考えています。
これまで子どもたちが送ってくれた数多くの個性豊かな作文のなかから、特にすぐれたものを選んだ文集を作ることは、わたしたちの長年の夢でした。このたび、翻訳書のガイドブックを兼ねた形で、たくさんのすぐれた作文をみなさんに読んでいただき、このコンクールのことをより多くの人に知ってもらいたい、そしてよりいっそう充実したものにしたいと考えています。
ぜひクラウドファンディングにご協力くださいますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
コンクールの原稿整理風景。応募者全員へ一次選考委員(2名)のコメントを返送します
【読書探偵作文コンクールの最終選考委員をつとめる翻訳家のプロフィール】
越前敏弥
英米文学翻訳家。『インフェルノ』『ダ・ヴィンチ・コード』『Yの悲劇』『シートン動物記』『思い出のマーニー』(以上、角川書店)、『解錠師』(早川書房)、『ゴードン・パークス』(光村教育図書)、『ダ・ヴィンチのひみつをさぐれ!』(朝日出版社)など、大人向け・子ども向けの両方の訳書多数。著書『翻訳百景』(角川書店)、『越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など。朝日カルチャーセンター(東京・横浜・大阪)文芸翻訳講座講師。読書探偵作文コンクール事務局メンバー。
ないとうふみこ
英米文学翻訳家。『オズのオズマ姫』など「オズの魔法使い」シリーズ(復刊ドットコム)、『思い出のマーニー』『若草物語』「アナと雪の女王」シリーズ(以上、角川書店)、『きみに出会うとき』(東京創元社)、『ペットのきんぎょがおならをしたら……?』(徳間書店)、『アインシュタインと相対性理論』(玉川大学出版部)など児童書を中心に活動中。やまねこ翻訳クラブ会員。読書探偵作文コンクール事務局メンバー。
宮坂宏美
英米文学翻訳家。「ジュディ・モードとなかまたち」シリーズ(小峰書店)、「ランプの精リトル・ジーニー」シリーズ(ポプラ社)、「ゆうれい作家はおおいそがし」シリーズ(ほるぷ出版)、『一年後のおくりもの』(あかね書房)、『ノエル先生としあわせのクーポン』(講談社)など、児童書の翻訳を数多く手がける。やまねこ翻訳クラブ会員。読書探偵作文コンクール事務局メンバー。
左から、宮坂宏美、越前敏弥、ないとうふみこ
【上記3名以外に翻訳書ガイドで執筆を予定している翻訳家のプロフィール】
武富博子
英米文学翻訳家。「動物探偵ミア」シリーズ(ポプラ社)、「魔法ねこベルベット」シリーズ、『スマート キーラン・ウッズの事件簿』『沈黙の殺人者』『闇のダイヤモンド』(以上、評論社)、『バレエなんて、きらい』『13の理由』(以上、講談社)など児童書・YAの翻訳を手がける。やまねこ翻訳クラブ会員。読書探偵作文コンクール事務局メンバー。
田中亜希子
英米文学翻訳家。主な訳書に絵本『コッケモーモー!』(徳間書店)、児童読み物「プリンセス☆マジック」シリーズ(ポプラ社)、YA『僕らの事情。』(求龍堂)、「バンパイア・ガールズ」シリーズ(理論社)、「魔使い」シリーズ(東京創元社)、『迷子のアリたち』(小学館)など。読み聞かせの活動もおこなっている。やまねこ翻訳クラブ会員。読書探偵探偵作文コンクール事務局メンバー。読書探偵ニャーロウの秘書でもある。
【児童文学作家のひこ・田中さんの応援メッセージ】
おもしろい本を読んだとき、「わあ!」だとか、「お?!」だとか、「すごい!」だとか、心の中で色んな声を上げます。でも、その気持ちや気分を誰かに伝えたいときは、もう少し言葉が必要。そこで頑張って文章を書きます。とはいえ、いくら頑張ったって、最初に発した「わあ!」以上にぴったりの言葉はたぶん書けません。
それでも書くのは、伝えたい思いを伝えたいから。
読書探偵作文コンクールの受賞作には伝えたい思いが溢れています。物語への愛おしさがこちらに届くから、読んでいて気持ちがいい言葉たち。
ぜひ一冊にまとめてください。待っています。
ひこ・田中(ひこ・たなか)
児童文学作家。1953年、大阪府生まれ。同志社大学文学部卒業。1991年に『お引越し』で第1回椋鳩十児童文学賞受賞。1997年に『ごめん』で第44回産経児童出版文化賞JR賞受賞。2017年に『なりたて中学生』全三巻で日本児童文学者協会賞受賞。ほかに『ハルとカナ』(講談社)、「モールランド・ストーリー」シリーズ(福音館書店)、『大人のための児童文学講座』(徳間書店)、『ふしぎなふしぎな子どもの物語 なぜ成長を描かなくなったのか?』(光文社新書)など。「児童文学書評」主宰。
【翻訳家・金原瑞人さんからの応援メッセージ】
子どもの本をよく訳してるせいか、「子どもが好きなんですね」といわれることがある。
しかし、別に子どもが好きなわけではない。
それをいうなら、若者も好きだし、大人も好きだ。
ただ、大学で教えているから若者の声をきくことは多いし、社会での付き合いもあるから大人の声をきくことも多い。
残念なのは、子どもの本を訳しているのに子どもの声をきく機会が少ないことだ。
なので、こんな本がでたら、本当にいいなと思う。
金原瑞人(かねはら みずひと)
法政大学教授・翻訳家。1954年岡山市生まれ。児童書やヤングアダルトむけの作品のほか、一般書、ノンフィクションなど、今までに約500作品の翻訳を手がける。訳書に『豚の死なない日』『青空のむこう』『国のない男』『不思議を売る男』『バーティミアス』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』『さよならを待つふたりのために』など。エッセイに『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』『翻訳のさじかげん』など。日本の古典の翻案に『仮名手本忠臣蔵』、古典を題材にした著作に『雨月物語』『怪談牡丹灯籠』など。
【英米文学翻訳家の三辺律子さんからの応援メッセージ】
芥川賞の選評より、直木賞の選評より、楽しみにしているもの―――それがこの「読書探偵作文コンクール」の発表! 毎回、賞を取った作文の全文を読めるのですが、これが最高におもしろい!!!
今回、その作文が本に!
あ、「作文」といいましたが、このコンクールの応募作品は、ふつう作文と聞いて思い浮かべるものに留まりません。物語の続きだったり、登場人物への手紙だったり、過去には、写真、絵、かるた、などもあったそう。
本を読むのは、楽しいことだって、実感できます。
かくなる上は、ぜひ、各ご家庭に一冊常備してください!
三辺律子(さんべ りつこ)
英米文学翻訳家。白百合女子大学、フェリス女学院大学講師。主な訳書に『魔法にかけられたエラ』(サウザンブックス社)、『龍のすむ家』『モンタギューおじさんの怖い話』『ジャングル・ブック』『少年キム』『マザーランドの月』『エレナーとパーク』『世界を7で数えたら』など。共著に『今すぐ読みたい!10代のためのYAブックガイド150』『子どもの本 ハンドブック』ほか。翻訳家・金原瑞人氏とともに海外小説を紹介するフリーペーパー『BOOKMARK』監修。
【本書のナビゲート役 読書探偵ニャーロウからのメッセージ】
よお、みんな、元気? オレはニャーロウ。
いろんなおもしろい本をさがす「読書探偵(どくしょたんてい)」ってしごとをしてる。みんなはどんな本が好きかな?
いまオレは、読書が大好きな子どもたちといっしょに、世界中のおもしろい本をさがしてるんだ。みんながたくさん本を読んで、作文を書いてくれている。オレは読書探偵として、作文に出てきた本のなかからとびっきりおもしろそうなのをえらんで、じゃんじゃんまわりに広めてるってわけ。
そこで、オレは思いついたんだ。オレたちがこれまでにみつけたおもしろい本を、まとめてしょうかいしたらどうだろうってね。そう、1冊のガイドブックを作るんだ! そういう本を作るには、みんなの力がたくさんひつようだ。みんな、おうえんしてくれよニャッ!
ところで、なんで外国の本ばかりなのかだって? いいところにきづいたな。 外国の船の上で生まれ育ったオレとしては、日本のみんなに、外国のいろんなことを知ってもらいたい。世界をまたにかけた、でっかーい心の人間になってほしいんだ。それには、外国の本を読むのがいちばんだ!(ってオレは思いついた!)
そしてオレたちは、いつでもなかまをぼしゅうしている! なかまになりたい子は、本を読んだら作文を書いて、オレに知らせてくれ。
気に入った本はあったかな? じゃあニャッ!
サウザンブックスについて
サウザンブックスは、言葉や文化の壁を越え、心に響く1冊を翻訳出版する出版サービスです。実績のある編集制作チームが、独自の視点で厳選したタイトルやみなさまから推薦いただいたタイトルから、英語をはじめとするメジャーな言語諸国の本のみならず、面白い本、ほんとうに求められている本を出版する活動をしています。