この度は『When Someone in the Family Drinks Too Much』プロジェクトへのご支援ありがとうございます!
本書のイラストを担当している、絵本作家のニコール・ルーベルさんに、この本について簡単なインタビューを試みました。どういった経緯や思いでこの絵本が作られたのでしょうか。
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Q:
日本でも絵本『あくたれラルフ』シリーズは人気で、そのイメージが強いニコールさんですが、どうして、この本を手がけることになったのですか?
A:
この本の作者は、私の夫のリチャード・ラングセンなのですが、彼はこう話してくれました。
僕が仕事を始めた頃に、ニューヨーク市最大級の教育病院のベス・イスラエル病院で働くようになり、ここで、アルコール依存症薬物依存症の患者の家族のためのプログラムを開発したんです。そのことはいまも大変誇りに思っています。医療の業務において、さまざまな文化を持ついろいろな人種の患者さんたちが、この破滅的な病気の影響を受けているのを見たんです。そして、酒や薬物依存で苦しんでいる人たちだけが影響を受けるのではなく、家族全員が影響されるのだと言うことがわかってきました。この経験を活かして、作家でイラストレーターである妻のニコールの助けを得て、この本を作ることができました。絵本が子供を脅かすことがないように、多文化的な色合いのクマと小さな子どもも理解できる言葉を使いました。病気が子どものせいではないことと、どうやって助けを得て心を癒やすのかを伝えるようにしました。
Q:
この本を手がける際に、ニコールさんが気をつけたことはありますか?
A:
キャラクターのクマは、子どもに語りかけるように明確で理解できるように描きました。
Q:
絵本の出版後、記憶に残っているエピソードなどありますか?
A:
私の親のひとりもアルコール依存だったんです。子どもの時にこの本があればと思いました。この本では、わかりやすくたくさんの情報が説明されています。子どもにとって一番大切なことは、自分がひとりぼっちではないと発見できることなんです。それだけでも大きな助けになると思っています。
Q:
日本で翻訳出版を目指すプロジェクトに、メッセージをもらえますか?
A:
この本をすべての家庭に届けたいとずっと願っていました。アルコール依存という病気を理解するのは、とても重要なことなんです。
Nicole Rubel(ニコール・ルベール)
1953年、米国フロリダ州生まれ。絵本作家。アンリ・マティスに影響を受けた独特の画風が特徴。大ヒット「あくたれラルフ」シリーズは米国でテレビ番組にもなった。
http://nicolerubel.com