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小林範之の新刊「存在の声に耳を澄ます」の発行支援プロジェクト

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↑画像をクリックいただくと、本の前半部をまとめた8分程度の動画が見られます。

 

小林範之の新刊「存在の声に耳を澄ます」発行支援プロジェクト
 

 

■ 『正解』を探し疲れたあなたへ

組織の檻から、すべてのビジネスパーソンを解放する一冊を届けたい。

「あなたのWill(やりたいこと)は何ですか?」
「この目標を達成するために、何をすべきですか?」

組織の中で、私たちは常に明確な「答え」を求められます。
客観的な指標、論理的な正しさ、そして目に見える成果。
それらが評価される世界で、私たちはいつしか、
言葉にならない感覚や、答えの出ない不安を心の奥に押し殺すようになりました。

はじめまして、小林 範之と申します。
私自身、長年組織開発の世界に身を置き、多くのビジネスパーソンが抱える息苦しさを目の当たりにしてきました。
誰もが「正解」を探し、自分を枠にはめようと必死になっている。
その姿は、かつての自分とも重なりました。
この本は、そんな現代社会で生きづらさを感じるすべての人に贈る、いわば「解放の書」です。

 

■ 本書の核心:ネガティブ・ケイパビリティ

本書の核となるのは「ネガティブ・ケイパビリティ」という考え方です。
それは、「答えの出ない不確実な状態に、耐え、留まる力」。
私たちは、すぐに答えを出すこと、白黒つけることを求められがちです。
しかし、本当に大切な声は、その先にあるのかもしれません。

風水やチャネリング、集合的無意識といった、一見ビジネスとはかけ離れた世界にもヒントを求めながら、私がたどり着いたのは「存在の声を聞く」という生き方でした。

それは、自分自身の声、他者の声、チームや組織という「場」の声、
そして、石ころや植物、さらには目に見えない存在が発する声なき声にまで、静かに耳を澄ますことです。

この本は、特定のスキルを教えるHow to本ではありません。
自己啓発本のように、あなたを型にはめるものでもありません。
あなたを、そして私たちを縛る「こうあるべき」という見えない檻から解放し、
あなただけの自然な生き方を取り戻すための、思索の旅への招待状です。

 

■ なぜクラファンなのか?

本書は、多くの方に必要とされる一方で、
商業出版のように大量部数を前提としたモデルには馴染みにくいテーマです。

だからこそ、

「必要としている人に、確実に届けたい」

という思いから、今回は印刷費の一部をクラウドファンディングで支援いただきながら、
読者の方とともに本を世に送り出すという形を選びました。

 

■ この本がもっとも力を発揮する方

・組織の中で “答え続ける役割” に疲れている方
・ロジックだけでは決められない問いを抱えている方
・自分の「静かな声」を押し殺して働いてきた方
・対話や場づくりに関心があり、より深い実践を志す方
・ティール組織、内的動機、パーパス論に関心がある方

 

■ このプロジェクトで実現したいこと

今回のクラウドファンディングでは、本書の出版費用をご支援いただくとともに、
この本の世界をより深く体験できる場を創りたいと考えています。

著者やゲストとの対談イベント
組織論の専門家や多様な分野の実践者を招き、
「存在の声を聞く」とはどういうことかを共に探求します。

読書会・ワークショップ
本を読んで感じたことを分かち合い、
日常に活かすヒントを見つける場をつくります。

この本が、ただ読まれるだけでなく、
あなたを解放する“体験”となることを目指しています。

 

■ 本プロジェクトを応援してくださっている皆さま

(※応援メッセージ全文は“活動報告”に掲載しています。※順不同です)

嘉村 賢州様(『「ティール組織」の源へのいざない』等の著者)
今井 陽子様(画家・「存在の声を聞く創造性学科」主催)
山田 加奈様(本作の表紙デザイナー)
渡邊 和樹様(空海研修者)
岩田 洋治様(行動科学研究所所長/TED登壇者)
小森谷 浩志様(『ZEN 禅的マネジメント』著者)

 

■ 最後に

もしあなたが今、何かに悩み、息苦しさを感じているのなら、
この本はきっとあなたの力になれると信じています。

このプロジェクトを、そしてこの本を、
本当に必要としている人に届けるため、
どうかあなたの力を貸してください。

ご支援、そして応援を、心よりお待ちしております。

 

 

小林範之(こばやし・のりゆき)

1972年生まれ。関西学院大学文学部史学科卒業。
組織開発コンサルタント。400社以上の組織環境改善プロジェクトに携わる。
2019年、ティール組織関連の翻訳プロジェクトに参加。
元・一般社団法人自然経営研究会理事。
「組織をアップデートする対話会」主宰。
「労働の対価でない賃金制度」研究会メンバー。

 

 

■ 書籍仕様

定価:2500円(仮)
発行:参加型社会学会
発売:株式会社メタ・ブレーン
発行予定:2026年1月中旬

 

 

存在の声に耳を澄ます

──生成の源に導かれる

「ネガティブ・ケイパビリティ」

小林範之・著

 

 

■ 目次

■序章

【概論編】

第1章 ネガティブ・ケイパビリティの原型——キーツの世界観を紐解く
1.1 キーツの手紙
1.2 「耐える」の起源

第2章 アーティストの霊性

第3章 「声なき声を聴く力」——ティール組織とネガティブ・ケイパビリティ
3.1 エボリューショナリー・パーパス
3.2 インテグリティ
3.3 パーパスの声を聴く

第4章 聖性と生成——古代におけるガイアとの交信
4.1 巨石文化と聖なるコミュニケーション
4.2 「やまと」考
4.3 遠の神殿に神の声を聴く

第5章 「無」と「神」と
5.1 超越的存在 Ⅰ フランクルの汎神論4
5.2 超越的存在 Ⅱ スピノザの汎神論
5.3 世に出たがっているもの I 「意味」に自らの人生を投影させる生き方
5.4 世に出たがっているもの Ⅱ 自然(じねん)のちから

第6章 「明け渡し」について
6.1 「明け渡し」の実践
6.2 「明け渡し」に不安はつきもの

第7章 「有」の思想
7.1 願望と好奇心
7.2 「意志」について

第8章 「弱さの力」とBeingのリーダーシップ

第9章 統合されない矛盾——非統合の組織論
9.1 「対話」は一つの手段
9.2 緊張処理における「多重構造型」とは
9.3 「多重構造型」の実際

第10章 統合に向かう矛盾——分断と統合の弁証法
10.1 「大きな自己」と「小さな自己」
10.2 「ゴースト」の存在と全体性
10.3 <我>と<汝>
10.4 コトバと沈黙

 

【実践編】

第11章 ケイパビリティの育て方
11.1 コンフリクト・マネジメント
11.2 世界の川床

第12章 ネガティブ・ケイパビリティが周囲に与える影響
12.1 感じのいい人
12.2 疑われる透明さ
12.3 「心地よさ」と「思いやり」

 

■ 原稿を読まれた方の声

(イニシャルのみの敬称略とさせていただいています)

  • 明確な1つの答えを求めている(思考だけで受け止めようとする)人にとってはある意味、モヤモヤが残る本だと思う。何かしら自分の考えを見出したいと思う人には、きっと読書会がお勧め。(K.I)
  • 耐えるからの解放。涙が止まらなかった。(S.S)
  • 陰陽の共立が世界を創造する。人は神仏の写し絵となり、眼となり、耳となり、口となれる(空海の身口意)。(T.U)
  • ネガティブ・ケイパビリティとは、一種の「カオス耐性」ではないかと思った。(C.Y)
  • まさに、アジアや日本が本来大切にし、得意としてきた領域。温故知新で本来の在り方を見つめ直しつつ、新しい時代を切り拓いていこうよ、という小林さんの願いが伝わってくる。(K.S)
  • 耐え損しないためのアプローチ(H.I)
  • 老荘思想との関連性を感じた。(D.F)
  • まさしく「あの真ん中の事」が、書かれている。そうそうそう!と頷いたり、ニヤニヤしたり、です。(Y.I)
  • 真・善・美が響き合い相即相入するという華厳的な美しい世界を表現する一方で、それを実現するためにどんなことが私達にできるかという実践面については、自分の等身大の経験に即したことばで書かれていることが素晴らしい(K.W)
  • システムコーチの文脈で読んだ。声なき声が世に出たがっているのは私生活を通して実感がある。(Y.H)
  • エルダーシップの変遷を感じた。エルダーシップを支えるのが「ごきげんさ」と「好奇心」(A.S)
  • 現代の社会が、西洋的なパーツ化、二項対立化、さらに言うなら分断化のような方向性で来ていて行き詰まっている中、そこを打開するものとして、その逆と言える東洋的な全体としての捉え方、多様性の受容、声なき声・姿なき存在を感じ取り受け容れていく姿勢が必要だということを言われていると読みました。(M.T)
  • 「ネガティブ・ケイパビリティ」概念をキーに、異なるジャンルの研究成果や先人の言説を横断的に捉えて、いわゆる「西洋的」な世界観とは異なる「日本的/東洋的(?)」な世界観を提示してくださいました。(N.A)
  • 対人支援を仕事としている私としては、「『私はこう思う。あなたはどう?』という対話のスタンスが求められる」はその通りだなと。このスタンスで支援していきたいと思いました。(M.H)
  • 「混沌を味わい尽くす勇気」と、「違いを明確にし、差異を抱え、痛みを分かち合う」そのプロセスの豊かさを、人生の現場で何度も思い出しながら過ごしていきたい。(K.W)