今年2026年3月に『We are connected』(リイド社)を出版されたマンガ家の菜緒都さん。『We are connected』は4人の女子大生がポッドキャストでの発信を通じて、改めて社会や世界との繋がりを自覚していく様子を描いたすばらしい作品です。『レベティッサ』翻訳出版クラファンをいち早くご支援くださった菜緒都さんが、『レベティコ―雑草の歌』の感想と合わせて、『レベティッサ』プロジェクトへの応援メッセージを寄せてくれました!
まず、本がでかい。今『レベティコ』を測ったら、23.2cm × 29.6cmあった。
これをさらに開いた時の視界の占有率がやばい。映画館で映画を見る感じ。
左右いっぱいに伸びた横長のコマに10人くらい描かれている様はシネマスコープのよう。
しかも手前にも奥にも焦点が合っていて、何秒も眺めていられる。当たり前だけど。
そしてフルカラーであること。色彩がシーンごとの醸し出す雰囲気を決定づけている。
『レベティコ』での歌うシーンで歌詞が青い文字で描かれるのだが、茶色を基調として描かれるそのシーンの絵とのコントラストがかっこよすぎる。
あと青空の青も、ゆうに200色以上あることを味わえる。
これが僕なりの『レベティコ』の一番外側の説明です。
『レベティコ』の内容についてですが、まず「次郎長三国志」、「ONE PIECE」を想起しました。
悪くてやんちゃそうでバラバラな個性の男が5人いる感じが。
その5人が政権から禁止されている音楽をやるために夜な夜なたまり場の店に集まるって、、、。ちょっと最高すぎないですか?そんな設定です。
「ONE PIECE」とは違い、その5人の中にガチで危険な人がいるのも物語に緊張感を生んでいます。そしてその人物の物語的な役割が『レベティコ』をさらに一段上の傑作たらしめていると思いました。
もちろんどの演奏シーンもハイライト。映画「罪人たち Sinners」を思い出しました。あの多幸感を。ちゃんと踊っている人も出てきます。おっさんです。最高。
2軒目の演奏シーンの緊迫感とそれを純度100%で描く画力がやばすぎました。
「ちょっとかっこよすぎるんですけど、、、」ってなりました。
そんな『レベティコ』の対になる作品『レベティッサ』が翻訳出版されるとなったら、それは応援する以外の選択肢がない。という状態です。
『レベティッサ』の主人公は、『レベティコ』に登場した女性歌手「ベバ」を中心とした女性たちということです。
安易にこの言葉を使うのもよくないとは思うのですが、当然フェミニズムの視点から読み解けると思いますし、『レベティコ』批判も期待されます。「男やれやれ、、、。」的な。
そういう意味でも『レベティッサ』だけでもいろいろなパワーや見識を受け取れるし、もちろん物語としても十分楽しめるであろうことは『レベティコ』を読んだ今確信しています。
早くあの世界にまた行きたい。
『レベティコ』で描かれなかったその後を、その生活を、その人物を、その瞬間を、その音を。
早く読みたい。
『レベティッサ』は女たちの物語。菜緒都さんが期待する「男やれやれ、、、」的な描写ももちろんありますので、ご期待ください
菜緒都(なおと)
漫画家。小学4年生で自由帳に漫画を描き始めるが、小学校卒業とともに絶筆。
2024年、路草(トゥーヴァージンズ)上に読切『We are connected』を掲載し、再始動。
X(旧twitter):https://x.com/MangaLearn
ポッドキャスト:https://open.spotify.com/show/6EnMZOLVEyiIZkQCB0uHmO
菜緒都『We are connected』(リイド社、2026年3月)
https://to-ti.in/product/weareconnected
早いもので、『レベティッサ』翻訳出版クラファンが始まってもう1カ月が経とうとしています。残り2カ月となりましたが、ぜひこのプロジェクトを成立させて、日本語版をお届けしたいと思います! ご支援・応援・情報拡散、大歓迎です。引き続きどうぞよろしくお願いします!