イタリア好き、海外旅行好き、海外書籍好きなら絶対見逃さないでほしい！全く新しい形のトラベル・ストーリー、それがヴィアッジョ・イタリアです。
イタリアに行くための本を物色していて偶然めぐりあったこの本に、旅行の楽しさだけでなく、私はたくさんの元気、そして新しい視点で世界を見る大切さを教えてもらいました。皆さんに日本語版の本づくりに参加いただき、是非その体験を味わっていただきたいです。
この本の著者であり主人公の一人であるルカにインタビューしましたので、彼らの熱い思いを是非お読みください！
ちなみに彼らは「北斗の拳」が大好き！日本のマンガ愛、イタリアでも健在です。
（荒木美弥子）
皆さん チャオ！ 僕らはずっと日本に行くことを夢見ています。イノベーションと伝統が共存するこの国の人々と文化にずっと憧れているんです。
イタリア、そして世界中を旅した私たちの冒険を描いたグラフィックノベルを日本で出版し、そしてまた、日本を訪れ、私たちの視点から日本の素晴らしさを伝えたいと思ってます。この夢の実現が待ち遠しいです！本当にありがとうございます。
1. なぜこの本を作ろうと思ったのですか？その経緯を教えてください。
ぼくらは「長靴」（イタリアの愛称）にある30か所を制覇する旅をしたんです。その後この本を書こうと決めました。目的は、僕らのような旅が、様々な団体や企業や、個人、地元の人々たちによって 実現可能だってことを 障がいのある人にもない人にも知ってもらうことだったんだ。こうした試みは口コミで広がることがあってもなかなか広く知られていない。だから本を作りたいと思ったんです。
2.どのように漫画家を選びましたか？
ダニーロは、コミックを作るというプロジェクトの可能性を強く信じていました。ある日、イタリア中の漫画家をリサーチし始めたところ、もともと彼がとても気に入っていた漫画家マルチェッロ・レスタルディが、実は私たちと同じトリノの出身であることを知り、そこからプロジェクトが加速しました。
3. どうやって出版したのですか？
イタリアで最も有名な出版社のひとつであるBecco Giallo社に企画を持ち混んでみたんだ。その数日後、イタリア最大のブックフェアであるトリノの "Salone del Libro "に招待された。とても感動したよ。その後、ミーティングはとてもうまくいき、私たちはすぐにマルチェッロもミーティングに参加してもらい、全員が合意してプロジェクトは決定したんです。
4. 読者の反応は？
ほとんどの人がポジティブな感想をくれました。恐らく、私たちが（障がいという）しばしば恐れたり、躊躇う心によって閉ざされた世界について オープンに語っているからでしょう。障がいのない人々は自然な疑問がたくさんあるでしょう。例えば、"彼らはどうやって運転しているのだろう？"とか、"彼らはどのように愛を交わしているのか？"とか。この本にはたくさんの答えが詰まっています。それが小さな旅行ノートのようにちりばめられているんだ。
5. なぜ普通の本ではなく、コミック本を作ろうと思ったのですか？
僕らがコミックブックを作ろうと決めたのは、あらゆる世代の大多数の人が使いやすい、横断的なコミュニケーション形態が欲しかったからです。お年寄りから子供まで、みんな漫画が大好きだからね。
6. マンガが好きなんですね！例えばどんなものが？
僕らは漫画やアニメが好きで、小さい頃から日本の漫画がお気に入りだったよ！
「北斗の拳」が大好きなんだ。
7. バリアフリーという観点では、イタリア旅行はどうですか？
イタリアは歴史的な場所がたくさん残されているので、もちろん.元々車椅子用に設計されているわけではありません。だからこそ 僕らが直接体験しなければと思った。場所やサービスをアクセシブルにするためには、とてもシンプルな解決策でも役に立つとみんなにわかってもらえるからね。
8. イタリアの好きな場所とその理由は？
北から南まで、数キロごとに風景や食べ物、方言が変わる僕らの国、イタリアが大好きです。でもあえて場所を選ばなければならないとしたら、シチリア島じゃないかな。どちらもそこに着くたびに、フレンドリーでウエルカムな空気を感じるんだ。なぜかケニアのサバンナで感じたことと似ているんだよね、、、うまく説明できないけど、とてもそう感じたんだ。
９. お二人の現在のプロジェクトと次のプロジェクトは何ですか？
これから2年間、旅とドキュメンタリー制作を企画しています。日本は僕たちの夢の旅先のひとつで、是非実現したいと思っています。皆さんも是非僕らのSNS, Viaggio Italiaをフォローしてください！僕らが色々体験したことを見ることができます。
10. 今、旅行以外で何をしていますか？
ダニーロはカスタマージェネレーションという新しい会社を設立し、がんばっているよ。廃棄物をリユースし、靴、家具、モビリティといった、サステナブルに配慮した様々な製品を作っているんだ。
僕は2年ほど前からテニスを再開し、イタリア既にいくつかのタイトルを獲得しているんだ。先日のイタリアの大会でも優勝したんだ！
今後も国際大会に出場するつもりで、いつかは大好きな車いすテニス選手、日本の国枝慎吾に会うことを夢見ているよ。
