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書籍『LGBTヒストリーブック日本運動史編(仮)』を制作発行したい!

収録予定コンテンツのご案内(その2):1980年代〜90年代

新年おめでとうございます!サウザンブックスPRIDE叢書です。 
日本のLGBTQの歴史において繰り広げられてきた、さまざまな事件や出来事の中で、「運動史編」を標榜する本書では、具体的にどのような事柄を取り上げていくのか。
先日公開した「その1:1950年代から60年代〜1970年代」に続き、少しばかりご紹介いたします。
今回は、現在につながる重大な出来事が起こり、日本のLGBTQ運動が活発な動きを見せ始める1980年代から90年代です。
 


■1980年代

「IGA日本」(後の「ILGA日本」)や「れ組スタジオ・東京」、「動くゲイとレズビアンの会(アカー)」をはじめ、大阪では「大阪ゲイ・コミュニティ(OGC)」、札幌では「ILGA札幌ミーティング」など、社会に対して働きかけることを目的とした運動団体が各地で産声を上げ、その後の日本のLGBTQ運動へと連なる土台がつくられました。例えば、現在も続いているレズビアンやバイセクシュアル女性のための合宿形式イベント『ダイクウィークエンド』がスタートしたのは1985年でした。
そして、80年代は「エイズの時代」の始まりでもありました。日本でも感染者が確認され、「エイズパニック」が起こりました。1987年3月に「エイズ予防法案」が国会に提出されると、同性愛者に対する差別を助長するとして、アカーを中心にエイズ予防法案への反対運動が起こり、ゲイとレズビアンの共闘も見られました。


■1990年代

アカーが東京都を提訴し、勝訴した「府中青年の家」裁判は、同性愛者の人権を日本で初めて認めた画期的で歴史的な判決でした。一方、90年代前半は、女性誌『クレア』の91年2月号「ゲイ・ルネッサンス’91」特集を皮切りに、雑誌、テレビなどのメディアにおいて一大「ゲイ・ブーム」が巻き起こりました。
横浜でアジア初となる『第10回国際エイズ会議』が開かれたのは1994年8月。同月には、日本初のプライドパレードが東京で開催されました。また、96年6月には地方都市で初めてとなる『第1回レズ・ビ・ゲイ・プライドマーチ札幌』が行われ、現在、日本各地で実施されているプライドパレードの嚆矢となりました。
レズビアン、バイセクシュアル女性の活動も活発となり、92年5月、第2回『アジア・レズビアン・ネットワーク(ALN)会議』が東京で開催され、95年6月にはレズビアン、バイセクシュアル女性のためのコミュニティスペース「LOUD」が東京・中野に開設されます。また、96年には、レズビアン&バイセクシュアル、セクシュアルマイノリティのための雑誌『アニース』(テラ出版)が創刊されました。
 ブルーボーイ事件以降、「性転換手術」は違法だという認識が定着し、長らく実施しづらくなっていた状況のなかで、1995年、埼玉医科大学倫理委員会に原科孝雄同大学教授が「性転換手術」の実施許可申請をし、翌96年、「正当な医療行為」として承認されます。97年には日本精神神経学会が性同一性障害の診断と治療に関するガイドライン(『性同一性障害に関する答申と提言』)を発表。98年、埼玉医科大学において、ガイドラインに基づくものとしては日本で初めての「性転換手術」が原科教授によって実施され、2003年の「性同一性障害者特例法」の制定へとつながっていきます。



ただいま、プロジェクト達成率30%目前というところです。
クラファンは30%超えると、加速することが多く、いまが踏ん張りどころと思い頑張っております。

クラファン終了日の1/31までは残り25日ほど。
どうか、SNS等での情報拡散へお力添えいただけませんでしょうか。

プロジェクト成立まで、何卒宜しくお願い致します!

2023/01/06 14:17