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台湾発、中高年レズビアン17名の多彩な青春
『おばあちゃんのガールフレンド』を翻訳出版したい!

台湾の原書執筆者から応援メッセージが届きました!

7月29日に「先読み原稿公開!」(その1)として、本書の序文を一部ご紹介しましたが、執筆者の同平安さんから、改めて応援メッセージが届きました。同さんは、熟年レズビアンインタビュー計画発起人であり、本書の実現に並々ならぬ情熱を注いだ方です。実は、同さんのお母様もレズビアンで、本書の「物語1」に主人公・阿寶として紹介されています。

この応援メッセージには本書出版に対する同さんの熱い想いや、インタビュー計画の裏事情も綴られていますので、ぜひお読みください。
 


私は同平安(トン・ピンアン)と申します。今年61歳です。私が発起人となった『おばあちゃんのガールフレンド』が日本で多くの方たちの目に留まり、出版のためのクラウドファンディングが進んでいることを光栄に思います。また、本書の女性を愛する女性たちの物語が、今後さらに多くの方たちに知っていただけるのであれば、それも嬉しいことです。というのは、これらの物語が過去のレズビアンたちの貴重な歴史であるのに、これらの物語と人生は、今の台湾の多くの若者には知られておらず、彼女たちがあたかも生きてこなかったかのようにされているからです。

インタビューに応じてくださる方を探すため、私はここ数年、機会さえあれば誰にでもこの熟年レズビアンインタビュー計画のことを伝え、話をしてくれそうな熟年レズビアンを紹介してくれるようお願いしてきました。どうしてそんなに情熱を傾けるのか、「必死すぎる」とも言われましたが、人生は短いし、過去の多くの記憶もどんどん消えていくので、記録しておかないと手遅れになってしまいます。

若い同志(LGBTQ+)の皆さんには、かつてのレズビアンが社会からプレッシャーを受け、孤独に直面しながらも、なお自分らしく生きようと頑張ってきた姿を、この本から読み取っていただきたいと思うのです。

こうした経験は同志コミュニティに、早くから老いを理解して向き合うよう、気づきを与えてくれます。老いに向き合う身構えとして大事なのは、できるだけ年長の同志と友達になり、学ぶことです。「あなただって、私だって老いるのだから、早くから関心を持つべき」というのは、私が力を入れている台湾同志ホットライン協会の中高年同志ワーキンググループが設立された時の精神です。「若さ」は大切にすべきですが、同志の皆さんには老いについて理解を深め、老いに対する自らの差別意識を取り除き、心の準備をして楽しい晩年を迎えていただきたいのです。

台湾初の中高年レズビアンのライフ・ストーリーが出版されることで、若い世代や一般の人たちに、前の世代、さらにもっと前の世代のレズビアンがどのように生き、何を経験したか、彼女たちの辿った道のりを理解していただけたらと思います。また、本書の出版後、これを元により多くの方に継続して年配レズビアンたちの豊かな記録を取っていただき、完成させていただければと願っています。

本書には、55歳から83歳までの中高年レズビアンのインタビューが17本収録されています。年配のレズビアンを見つけるのは容易ではなく、インタビューに応じてくださるよう説得するのはさらに困難でした。8年という長い年月を経て、ようやく出版の運びとなったのです。まず、インタビューに応じてくださった方々が私たちを信頼し、貴重なお話を聞かせてくださったことに感謝します。また、インタビュー対象者を紹介してくださり、私たちのプロジェクトの完成に協力してくださった方々にも感謝します。インタビューを受けてくださった方々が経てきた時代は、私たちのときよりも一層厳しく、社会的なプレッシャーもずっと大きかったのに、それでも彼女らは困難を乗り越えて自分らしく生き、人生の出口を見つけ、とても素晴らしい生き方をしています。

私自身、この本を出版する過程で、母の人生についても知ることができました。というのは、私の母も本書中のある物語の主人公なのです。

皆様、ぜひ、このクラウドファンディングを応援してください。


同平安(トン・ピンアン)さん

 

達成率は折り返しました!成立まで応援(拡散協力)をお願い致します。

2022/09/13 13:39