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台湾発、中高年レズビアン17名の多彩な青春
『おばあちゃんのガールフレンド』を翻訳出版したい!

先読み原稿を公開!(その1)

こんにちは、サウザンブックスPRIDE叢書です。
『おばあちゃんのガールフレンド』出版プロジェクトへのご参加、誠に有難うございます。

本書の魅力をお伝えしたく、一部ではございますが先読み原稿を公開いたします!
序章にある、熟年レズビアンたちがどのような人生を歩んできたのかを理解するために書かれている部分で、筆者は、熟年レズビアンインタビュー計画発起人の同平安さんです。
なぜ、同さんはインタビューを行おうと思ったのか、その熱い想いにぜひ触れてください。
 


序章 熟年レズビアンたちがどのような人生を歩んできたのかを理解するために
文/同(熟年レズビアンインタビュー計画発起人)

私がホットライン協会に加入したのは2010年のことだった。ホットライン協会のLGBT熟年ワーキンググループ(訳注・老同小組(老年同志小組/the LGBT Elders Working Group)の略)が熟年ゲイたちのライフヒストリーを記録した『虹色バス旅行:高齢者ゲイ12名の青春の思い出(原題:彩虹巴士: 12位老年同志的青春記憶)』(基本書坊出版)を出版したのがちょうどこの年のことで、私はその新書発表会の撮影を任された。発表会のあいだ中、私は勇気づけられ感動させられっぱなしだったのだが、記録されるべきは熟年男性の物語だけではないはずだということに気が付いた。私は子供のころから沢山の中高年レズビアンたちと身近に接してきたからだ。そこで彼ら彼女らのライフヒストリーも一冊の本に記録したいと思った。その時の思いが、後に本書を世に送り出す一番の原動力となり、私を突き動かすことになった。

当時、そのワーキンググループには生物学的に女性と定義されるレズビアンのボランティアは二名しかいなかったが、その後グループの女性ボランティアの数は増え、2年後の2012年、私はインタビュー計画を提出し、この計画に参加してくれたボランティアたちと共にインタビューに応じてくれるお年を召した女性同性愛者を探し始めた。フェイスブック、電子掲示板、レズビアンバー…いろんな場所でチラシを配り、人づてに取材を受けてくれる人を探し求めた。こうして同じ年の9月に最初のインタビューが実現し、その後の3年間、私たちは1年にひとりかふたりの熟年レズビアンから話を聞くことが出来た。

それからさらに数年が経ち、以前にインタビューを受けてくれた方が病気に罹ってしまった。命は短く、老いを止めることはできないものだ。ワーキンググループのミーティングで私は涙を流しながら「熟年レズビアンたちの物語を本にまとめて出版することが私のたったひとつの願いだ」と訴えた。人生で何かひとつのことを成し遂げられれば私にとっては十分だと思っていた。とりわけそれをすることに意味があり、あるいはそれがそれまでに誰も成し遂げたことがないことであればなおさらだ。

この活動をはじめたばかりの頃私にできることといえば、宣伝できそうな機会をできるかぎり生かすことだけだった。例えばフェイスブックの友達に向けた投稿や参加していたワーキンググループの会議、それに友人たちとの食事の席、各地での講演やパレードの先導車で話す機会からステージ上でのスピーチに至るまで、私はことある毎に熟年レズビアンたちのライフヒストリーをまとめて出版する計画があることを話し、皆に活動を支持して欲しいことを伝え、インタビューを受けてくれる人がいれば紹介してくれるように頼んだ。友人たちは私のあまりの熱心さに押され、インタビューを受けてくれる人を探し回ってくれた。そしてボランティアの皆が奔走してくれた結果、2019年までに18名へのインタビューが実現した。

台湾で初めてとなる熟年レズビアンたちのライフヒストリーをまとめた本を出版することで、先輩レズビアンたちの人生について理解が広まり、彼らがどのような日々を過ごしてきたのかを若い世代や台湾社会に知ってもらえるよう期待している。そして、これがより彩り豊かな熟年レズビアンたちの人生を記録し続けるきっかけとなることを願ってやまない。(翻訳:小島あつ子)

※原稿は作業中のものになります。完成版とは異なります。



筆者で熟年レズビアンインタビュー計画発起人の同平安さん


先読み原稿(その2)
LGBT熟年ワーキンググループ(老同小組)紹介
中高年性的マイノリティのために私たちができる二、三のこと
文/鄭智偉(台湾同志ホットライン協会主任。LGBT熟年ワーキンググループ招集人)

2022/07/29 12:19