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ぼくはゲイ「なんか」じゃない…。
地方都市に暮らす男子高校生たちの苦しみや友情と恋心を、
リアルに描く『ぼくの血に流れる氷』を翻訳出版したい!

ボクモヤの姉妹編、“ボクナガ”の翻訳出版を応援します!(イスパニカ本橋祈より)

こんにちは、イスパニカの本橋祈です。2019年刊行の『くろはおうさま』を応援してくださった皆さん、ありがとうございました。

そして、はじめましての皆さんへ。今回、『ぼくの血を流れる氷(仮)』の翻訳出版を応援している本橋と申します。

私の本職は、スペイン語のスクールや通訳・翻訳業務を扱う会社の代表です。教育事業は「人生を豊かにする言葉と文化の教育」をモットーにして、通信添削とオンラインレッスンを行っています。

スペインのものと聞けば無条件に肩入れしてしまう私ですが、今回この「ボクモヤ」の姉妹編である「ボクナガ」を応援することには多くの理由があります。その中の3つをまず、お伝えします。
 

理由その1 スペイン語学習者を増やしたい

上でも書きましたが、私が事業としてスペイン語教育を行っているのはスペイン語を学ぶことで皆さんの「人生を豊かに」したいと思っているからです。義務教育の一環である英語と比べると、スペイン語を習うことは、多くの人にとっては必然性や親近感のあるものではないかもしれません。

しかし、それだからこそ、スペイン語を学ぶことで気づいていなかった人生の扉が開くような、思ってもみなかったような世界が広がるような、そんな経験をしてくれる人が増えてほしいと思っています。

スペインで生まれた「ボクナガ」が日本語に翻訳されることで、スペインという国や、スペイン語に興味を持つ人がひとりでも増えてくれたら、私はとてもうれしく思います。


理由その2 翻訳出版に携わる人を応援したい

実は、この仕事に就く前、私は出版社に勤めていました。外国語の辞書や教科書をつくる部署にいたこともありましたが、自分にはその適性がないと見極め、自ら退社という選択をしました。いわば、ドロップアウトした人間です。

ドロップアウトを選んだ理由は、書籍の出版に携わる人たち、そしてそれに関わりたいと思う人たちの情熱を見て、とても私はかなわないと感じたからです。

書籍を出版するというのはとてもたいへんなことです。著者、編集者、デザイナー、印刷所や製本所の職人さんや、流通、販売を担う人まで、多くの人が本気で、妥協のない仕事をしないと、皆さんに読んでもらえる本はでき上がりません。

その苦労を身近で見てきた、そしてそこから離れてしまった私は、今もその世界に関わる人たちを、できる限りの誠意と敬意をこめて、応援したいと思っています。


理由その3 多様性ある社会を作りたい

これは、前回の「ボクモヤ」のときも、私自身が発起人となった『くろはおうさま』のときも同じく、変わらぬ思いとしてあるのですが、子どもたちが生きていくこの国の未来を、 “多様性ある社会”にしたいと思っています。

「ボクモヤ」と「ボクナガ」は性的マイノリティを、『くろはおうさま』は視覚障がいをテーマとして扱っています。どちらも私自身は、そういう人々が社会に一定数いるということは知っていても、実際にその人たちがどんな風に感じているのか、その人たちから世界がどんな風に見えているのか、ということは理解していませんでした。そして、私がそれを理解していない、ということ自体を、クラウドファンディングに携わる中で知りました。

書籍はテレビ番組のようなインパクトや、ネット動画のような手軽さはないかもしれません。しかし、本当の意味での多様性ある社会を目指して作られた書籍がこの世に増えることは、確実に、少しずつ、人々の意識を変えていくはずだと思っています。

「本によって救われた経験のある方が、本を出すプロジェクトに参加することで、いつかどこかで誰かを救うことになる。そんな物語を生み出したい」。これは前回のインタビューでの私の言葉ですが、我ながらいいことを言った、と、今も悦に入っています(笑)。


スペイン語レッスンコースについて

以上のような理由で、8月8日まで私はこの翻訳出版プロジェクトを全力応援いたします。スペインの若者の日常を知ることもできる、物語としても面白い小説です。

書籍+スペイン語レッスンの初心者コースは、完成した「ボクナガ」とその原著を使って、スペイン語のごくごく簡単な基礎知識を解説します。

上級者コースは、イスパニカ通信添削講座の講師でもある、訳者の村岡直子さんが、皆さんの翻訳を添削してくださいます。学習者の方々、翻訳に興味ある皆さん、ぜひ参加して、村岡先生から指導と助言、そして大きな刺激を受けてみてください。

クラウドファンディングは、参加することで「仲間」になれる、楽しい企画です。主にイスパニカのTwitterと私個人のInstagramで #ボクナガ のハッシュタグをつけて情報を拡散しています。ぜひ皆さんもこのハッシュタグを使って、私たちの仲間になってください。待っています!


有限会社イスパニカ代表 本橋 祈(もとはし いのり)
教育系の出版社勤務を経て、現在は「日本とスペイン語圏との架け橋」を謳ってスペイン語教育などを行う有限会社イスパニカ代表。著書に、『基礎からレッスンはじめてのスペイン語』(ナツメ社、2017)、『ひとりで学べるスペイン語会話』(共著、高橋書店、2018)、『基礎から学べるはじめてのスペイン語文法』(ナツメ社、2022)。
http://www.hispanica.org/
 


【プロジェクトの応援交流会をオンライン開催のお知らせ】

・日時
 2022年6月29日(水) 19:30開始~21:00終了

・参加費:無料

・内容
『ぼくの血に流れる氷』プロジェクトや本の読みどころのご紹介
プロジェクト成立に向けたアイデア交換
姉妹作『ぼくを燃やす炎』の感想シェアや、各登場人物の心境についての考察等
司会進行:宇田川しい(PRIDE叢書編集主幹)

詳細はコチラ
 

2022/06/06 15:34