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舞台は昭和11年の台中市。
ひっそりと咲く少女たちの恋
台湾発の百合漫画『綺譚花物語』を翻訳出版したい!

『綺譚花物語』の背景:百合×歴史&百合×マイノリティ問題を語るClubhouseイベント

『綺譚花物語』クラファンが無事に成立し、本を出せることが決まりました!

このクラファンに応援メッセージを寄せてくださった劉靈均(アリエル=クッキー・リュウ)さんの主催・司会で、12日金曜日の夜、Clubhouseイベントを行います。

当初のラストスパート最後の一押し応援企画から一転、祝成立ムードの中での記念トークイベントになる予定。

ゲストは私、翻訳者の黒木夏兒の他、やはり今回、応援メッセージをこのクラファンに寄せてくださった台湾在住文筆家の栖来ひかりさん、加えて、アリエルさんのご紹介でアーティストの近藤銀河さん。

今回は『綺譚花物語』の背景にある、百合×歴史。そして百合×社会運動(マイノリティ問題)をメインに語っていきます。さらにアリエルさんによる、台湾の*同志文学の基礎知識解説も。

加えて日本統治期の高雄を舞台にした「再見,東京」というBL小説があるそうで(CCC系の台湾漫画や台湾が舞台の聖地巡礼できる系ラノベをいろいろ出している出版社、蓋亞さんから2010年に出ている本!知らなかった!!痛恨)、もうお一人急遽ゲスト参加の『次の夜明けに』の翻訳者、三須祐介さんが解説してくださいます!(クラファンにも参加してくださってます!)

近藤銀河さんは今回のイベントが初対面になるのですが、ツイッター見ていると、ひょっとしてかなりガチの押井監督ファン?

栖来ひかりさんも実はなんと中学時代に即売会デビューしていた元腐女子ということで、大学四年晴海ファイナルで即売会デビューの私から見ると腐女子の超大先輩様にあらせられたりするので、かなり濃いオタトークになりそうです。

そして司会のアリエルさんが「台湾にいた頃自分はまあまあオタクだと思ってましたが、日本に来てからは、まだまだやなと思ってしましました」とつぶやいてます。アリエルさんはアニソンオタだそうで、中でも詩的な歌詞に惹かれたそう!

三須祐介さんは、どうなのかな??

是非このイベントを聞きに来てください!

 

11月12日(金)20:30〜Clubhouseイベント

「台湾歴史百合漫画『綺譚花物語』日本語訳クラウドファンディング・記念トーク!」

ご参加はこちらから

https://www.clubhouse.com/event/MwVVLgGe

※音声SNS「Clubhouse」での開催です。「Clubhouse」アプリをダウンロードした端末からご参加ください。

 

*日本だと男男でも、薔薇族、さぶ、JUNE、BLと細分化していて、それぞれ読み手も書き手も求めるものもばらっばらなのですが、台湾の場合は「同志という存在を感じさせる作品は全部同志文学(漫画や映画も含む)」というカテゴライズになっているそうです。で、台湾ではBLも百合もその一部というくくり。そしてまだ日本的なライトな百合、ものすごく大雑把に言うと主人公が自殺とかしないハッピーエンドな百合は、まだまだ少ないと。日本からのBLと百合の影響や、同性婚が可能になったことによる現実のハッピーな当事者たちの可視化を受けて、最近ようやく徐々に増え始めているそうです!
これって、ハッピーな当事者があまりいないまま現実と割と乖離したハッピーエンドが主流になっていた日本BLが、オメガバースの流入によって、抑圧される性を描いていたJUNE的作品に回帰し、その結果リアルな社会や同性婚を描いたBLや百合が増え始めているのとはちょうど逆なように感じられて興味深い!

 

 

 
2021/11/10 14:43