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舞台は昭和11年の台中市。
ひっそりと咲く少女たちの恋
台湾発の百合漫画『綺譚花物語』を翻訳出版したい!

特典小冊子「綺譚花物語聖地巡礼用ガイドブック」オタクの本気が詰め込まれまくる予定

 ようやく、説明が解禁になりました!

 特典の小冊子「綺譚花物語聖地巡礼用ガイドブック」。
 聖地巡礼が大好きで、台湾に台湾漫画や映画や小説の聖地巡礼旅に行く人を増やしたい、と常々思っているため、今回のクラファンを企画するにあたって、このガイドブックつける企画は絶対やりたいと、サウザンさんに主張しました。

 全ページフルカラーのオフセット印刷にして、古写真もなるべくデジタル着色済みのものを権利交渉して使わせてもらっての、昭和台湾を舞台にした作品の聖地巡礼ガイド作製、というのは以前から考えていたのですが、今回、特典小冊子ということで、とことん本気出して作っていきます。
 そんな訳でオリジナルの地図も作成し、さらに写真が多くなる予定なのでレイアウトもプロにお願いすることにしたため、同人誌としては相当値が張るものになる予定です。
 オフセット印刷なので、最低でも100部は刷りますから、是非どんどんお申し込みください。残部はあちこちにお礼やご挨拶としてお配りする予定です。イベント売りも多少するかも知れませんが、クラファン特典で申し込んだ方がお得です。

 さて昭和時点での台中の街は、作中でも述べられている通りけっこうミニマムです。このため、戦後ある程度経つと、旧市街には土地が全然足りなくなり、台中の街はこれまで住宅地と農地でしかなかった郊外にどんどん広がっていきます。
 このおかげで、昭和の台中市はタイムカプセルに入れられたように、車社会になる以前の細い道が拡幅されたりすることもないまま、現在までキープされています。
 もちろんランドマークになるような大きな施設は建て替えや再開発が進んでいたりするのですが、それでも、なくなってしまったかつてのランドマークの隣にふと昭和のバロック風味な二階建てが残っていたりするのです。
 そういった古い二階建ては、通り沿いだとけっこう魔改造されてしまっていたのですが、最近になってかつての姿にリフォームされ、レトロ気分を満喫できるカフェやお店になっていたりします。
 さらには路地裏に、日本家屋が残っていたりもするのです。

 そんな、今に残る昭和の建物、昭和11年の台中の街を飾っていた数々のランドマーク、そしてもちろん綺譚花物語本編に登場するあんな場所やこんな場所、それらを数種類の古地図を元に繋ぎ合わせ、聖地巡礼ガイドにまとめます。

 今やまったく不愛想な、しかも寂れたショッピングモールの前を通り過ぎながらも、昭和11年にそこに建っていた建物の姿を写真で見られる。その建物がその後、どういう経緯を辿って今のショッピングモールになったのかもわかる。
 そしてひょいと横を見ると、そこにはまだ昭和に建てられた店だったのだろう建物が残っている。

 今や綺麗で大きなビルになってしまった地方法院の傍を通る時だって、傍の道にずらっと並ぶ弁護士や法律事務所の看板を見ながら、昭和時代に看板を出していた事務所が今に続いているのかもしれないと思ったりもできる。

 台中郊外に今も残る霧峰林家のお屋敷、これは太平林家のお屋敷のモデルなのですが、ここへ行くときにタクシーに乗るとしても、最短距離を行くのではなく、製糖会社の軽便鉄道が走っていたルートを辿って走ってもらい、かつて駅があった場所で降ろしてもらって徒歩でお屋敷に向かうことができる。

 台中高等女学校の裏手で阿貓が住んでいそうな団地を探したり、かつての手押しトロッコ道を辿って、蜜容が住んでいる番社腳エリアまで行ってみたり、茉莉と荷舟のように女学校から台中公園まで歩いてみたり。

 英子の住んでいた頂橋仔エリア(ちょうど蜜容の母校である中興大學キャンパス辺りです)から柳原教会まで歩いてみて、詠恩が英子をどれだけ歩かせるつもりだったのか実感してみるのも面白いかも知れません(実は直線距離でも二キロくらいあります)。

 もちろん蜜容と阿貓が回った廟も、一つ残らず徹底網羅します。

 元々聖地巡礼が大好きで、書店本事でも各書店を跡地まで含めて訪問しまくり、道中記を同人誌で出しているくらいなので、痒いところに絶対手が届くガイドブックを作る気満々です。
 うっかり公園で湖に落ちて昭和にタイムスリップしてしまっても、迷子にならずに市内を移動できるガイドブック。
 かつての街の区画とランドマークを網羅した地図を作成するつもりで、デザイナーさんにお渡しする資料を今集めています。写真も使いたいものをピックアップ中。
 そして毎日のようにストリートビューで、昭和な建物を探しています。
 マニアックさもここに極まれり、オタクの本気が詰め込まれまくった綺譚花物語聖地巡礼用ガイドブック、是非お申し込みください!
 コロナが終息して前みたいに気軽に台湾行けるようになったら、ツアーとかもやりたいです!!

 

台中女学校付近大正15年の都市計画図

 

台中女学校付近昭和8年の火災保険地図

 

台中女学校付近 昭和11年の職業地図

 

職業地図内の謎の名前は司法書士の個人事務所

 

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2021/09/07 17:16