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自然派ワインの巨匠と仏マンガ界の鬼才
異質な二人の交流と発見を描く実録マンガ
『ワイン知らずマンガ知らず・仮』を翻訳出版したい!

ラスト6日!サウザンコミックス編集主幹から支援者の皆さんへのお願い

皆さん、こんにちは! サウザンコミックス編集主幹の原正人です。

早いものでサウザンコミックス第3弾エティエンヌ・ダヴォドー『ワイン知らずマンガ知らず』翻訳出版クラウドファンディングも、残すところ6日となりました! 8月10日(火)が最終日です。

出版決定までの残り達成率は30%台、250名強もの方にご支援いただいています! ご支援いただいた皆さん、改めましてありがとうございます!

本書エティエンヌ・ダヴォドー『ワイン知らずマンガ知らず・仮(原題:Les Ignorants)』は、2011年10月にフランスで発売されました。改めて考えてみると、今年は本書の10周年に当たるんですね。日本ではほとんど知られていない本書ですが、本国フランスでは累計27万部のロングセラーとして、今なお多くの人に読まれています。フランス以外でも高く評価されていて、実に13カ国語に翻訳されているとのこと。発起人の京藤好男さんが本書を知ったのはイタリア語訳を通じてでした。

本書『ワイン知らずマンガ知らず』は、ワインに無知なマンガ家とマンガに無知なワイン醸造家の相互の教え合い・学び合いを描いた作品です。ふたりはそれぞれの専門領域については頑固一徹な職人ぶりを発揮するのですが、相手の仕事についてはまったく知りません。それだけにさまざまなヘマをやらかしつつも、先入観にとらわれず、自由にふるまいながら、ワインとマンガというふたつのものづくりの魅力を発見していきます。1年間の交流を通じて、ふたりはやがて、読者とともに、ワインとマンガという本来まったく無関係なふたつのものづくりが、実は案外似ているのかもしれないということを発見していきます。累計27万部、13カ国語に翻訳という実績が明らかにしている通り、本書はまごうかたなき傑作で、このまま日本語に翻訳されずにいるのだとしたら、こんなに残念なことはありません。

本書の魅力の一端は「サウザンコミックス編集主幹・原正人からご挨拶」に文章の形でまとめていますし、YouTubeの動画でもご紹介していますので、よかったらぜひご覧ください。

長く愛されている作品ということもあり、10周年を迎える今年2021年10月には、表紙をカラーに刷新し、2人の主人公のその後を描いた16ページのマンガを加えた10周年記念版が、フランスで出版されるとのこと。本書の10周年に日本語版出版決定のニュースで花を添えられたら、どんなにステキでしょう。

 
『ワイン知らずマンガ知らず』10周年記念版の表紙


クラウドファンディングの残り日数が少なくなってきましたが、このすばらしい作品の日本語版を出版するために全力を尽くしたいと思います。そのためによかったらぜひ皆さんのお力をお貸しください! 

そもそもこのプロジェクトのことを知らないという人もおそらくまだたくさんいるのではないかと思います。よかったらぜひTwitterやFacebookといったSNSでの情報拡散にご協力ください。相変わらずのコロナ禍でなかなか人と会いにくい状況ではありますが、リアルでもご家族やご友人、ご同僚、お知り合い等にご紹介いただけたらうれしいです。ちなみに本書の母国フランスでは、マンガ(=バンド・デシネ)はプレゼントの対象によく選ばれます。異業種の交流を描いた本書は、格好のプレゼントになるのではないかと思います。

『ワイン知らずマンガ知らず』は未邦訳の作品なので、当然まだ日本語ではお読みいただけません。サウザンコミックス第1弾の『レベティコ―雑草の歌』のクラウドファンディングのときには、せめて原書の雰囲気だけでも味わっていただこうと、原書を手に取っていただける読書会のイベントを何度か開催したのですが、折からのコロナ禍ということで、現在はそういったイベントを気軽に開催できる状況にはまだありません。

そんな中、去る7月19日(月)に「サウザンコミックス第3弾『ワイン知らずマンガ知らず』オンライン読書会」を行い、20名ほどの方にご参加いただきました。

 
参加者の皆さん


当日は発起人の京藤好男さんにもご参加いただき、まずは京藤さんご自身の口から、この『ワイン知らずマンガ知らず』という作品の意義、とりわけ「ビオ・ディナミ・ワインの教科書」という側面について語っていただきました。

 

発起人の京藤好男さん


環境問題をめぐるニュースが増えていく一方の昨今ですが、本書で描かれるビオ・ディナミ農法は、農薬や除草剤を極力使わず、自然のめぐりに合わせて作業を行い、ワインのもとになるブドウの木が生まれる土地を大事にしながら、無駄に大量生産するのではなく、必要な量だけのワインを作ろうという、環境に優しい農法です。その農法に焦点を当てた本書は、まさに環境問題への意識がかつてないほど高まっている現在においてこそ、読まれる価値のある本です。もともとは10年前にフランスで出版された本ですが、本書の意義はこの10年でさらに増したと言っていいでしょう。

続いて、プロジェクトが成立したら、翻訳を手がけていただくことになっているフランス語翻訳家の大西愛子さんが、『ワイン知らずマンガ知らず』のいくつかの場面を選び、ライブ翻訳をしてくれました。

 

ライブ翻訳をする大西愛子さん
 

『ワイン知らずマンガ知らず』はマンガですから、文章だけだとどうしてもその魅力をうまく伝えられない部分があるのですが、こうして絵をご覧いただきつつ、翻訳をしていくことで、ふたりの主人公の気取らない生き生きとしたやりとりを楽しんでいただけたんじゃないかと思います。

ちなみに大西さんにご出演いただき、『ワイン知らずマンガ知らず』の魅力に迫ったYouTube動画も3本作っています。こちらもよかったらぜひご覧ください。

・大西愛子さんとエティエンヌ・ダヴォドー『ワイン知らずマンガ知らず』を語る
・大西愛子さんと『ワイン知らずマンガ知らず』の作者エティエンヌ・ダヴォドーを語る
・『ワイン知らずマンガ知らず』から広がるバンド・デシネと世界のマンガ

皆さんと一緒にぜひこの作品の翻訳出版を実現したいと思います! クラウドファンディングの残り日数が少なくなってきましたが、引き続きご支援・応援よろしくお願いします!


サウザンコミックス編集主幹
原 正人

 

2021/08/05 10:53