image

クトゥルー神話ファン待望!
怪奇と幻想の豪華短編集『グラーキの黙示』を翻訳出版したい!

制作状況のご報告(2)収録作品の邦題決定しました

 こんにちは。『グラーキの黙示』翻訳プロジェクト発起人の森瀬繚です。
 相変わらず、編集者兼翻訳者、執筆者として、せっせと制作を進めております。

 作品の収録順について、なるべく作品間の繋がりなどが読者に伝わりやすくなる構成を目指して、実際の執筆時期や内容を吟味しつつ、作品解題を担当していただいている竹岡啓氏とじっくり話し合いながら詰めて参りましたが、最終的にラムジー・キャンベル氏の構想に基づく「原書通り」の並びのままで収録することに決定致しました。とはいうものの、この本はあくまでも作品集ですので、読者の皆様にはお好きな順番でお読みいただいて全く問題ございませんし、日本語版の企画者がいったんは構想した別の並び方についてもご紹介はさせていただくつもりです。

 また、これまでは仮タイトルで掲載しておりましたが、邦題の方もほぼ決定しました。
 以下のタイトル、収録順になりますので、ご参考にどうぞ。

序文:
ラムジー・キャンベル「ラヴクラフト私論」 Lovecraft: An Introduction 1985
ラムジー・キャンベル「未知なるものを追い求めて」 Chasing the Unknown 1985
森瀬繚「セヴァン・ヴァレーの戦慄」 2021

作品:
「ハイ・ストリートの教会」 The Church in High Street (1962)
「城の部屋」 The Room in the Castle (1964)
「橋の恐怖」 The Horror from the Bridge (1964)
「昆虫族、シャッガイより来たる」 The Insects from Shaggai (1964)
「ヴェールを剥ぎ取るもの」 The Render of the Veils (1964)
「湖の住人」 The Inhabitant of the Lake (1964)
「奏音領域」 The Plain of Sound (1964)
「魔女の帰還」 The Return of the Witch (1964)
「ユゴスの坑(あな)」 The Mine on Yuggoth (1964)
「スタンリー・ブルックの遺志」 The Will of Stanley Brooke (1964)
「ムーン=レンズ」 The Moon-Lens (1964)
「島にある石」 The Stone on the Island (1964)
「嵐の前に」 Before the Storm (1980)
「コールド・プリント」 Cold Print (1969)
「フランクリンの章句(パラグラフ)」 The Franklyn Paragraphs (1973)
「窖(あなぐら)よりの狂気」 A Madness from the Vaults (1972)
「絵の中に描かれていたもの」 Among the pictures are these (1980)
「誘引」 The Tugging (1976)
「パイン・デューンズの顔」 The Faces at Pine Dunes (1980)
「砂浜の声」 The Voice of the Beach (1982)
「暗転(ブラック・アウト)」 Blacked Out (1984)
※カッコ内は発表年です。

 

森瀬 繚(もりせ りょう)
 

2021/08/20 15:14