image

妊婦さんは生ハムや乳幼児の食べ残しを食べてはダメ。
正しい知識をみんなに知って欲しい。
母子感染症の啓発絵本をつくりたい!

絵本版『エリザベスとライリー』テキスト一部読み公開

こんにちは。サウザンブックスです。クラファン終了まであと残り約2週間となりました。セカンドゴールの130%を目指して最後まで盛り上げて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします!

ただいま鋭意制作中の絵本版『エリザベスとライリー』のテキストを一部を紹介いたします。エリザベスとライリーが過ごした楽しい時間を一緒にお楽しみください!!


1.はじめに

僕はライリー こっちは僕の大好きなエリザベス

これは僕とエリザベスと、それから、ママとパパとジャッキーのお話

僕は大きくて黒くてもふもふの犬。エリザベスは小さくて笑うのが大好きな女の子。僕たちはとても仲良し。 

これは僕たちの大きなソファー。
僕たちは毎日ここに並んで座ってテレビでアニメを見てる。


2.ライリー、新しい家族と出会う

エリザベスに会う前、僕はシェルターというところで、新しい家族が迎えに来てくれるのを待っていた。どんな家族が僕を迎えに来るんだろう?

そうしたら、ママとジャッキーがやってきた。「エリザベスの隣で、ソファーで寝転んでテレビを見てるのが好きな大人の犬はいないかしら?」

わあ! 僕は5歳で大人で、ソファーに座ってテレビを見てるのが大好きだよ。エリザベスともきっと仲良く出来るよ。

所長さんが答えた「大きくてもふもふでクッションみたいな犬がいますよ。名前はライリー」

ジャッキーが叫んだ「ライリー!パパといつか犬を飼ったらライリーって名前にしようって話してたの!」

僕はママとジャッキーと新しい家にいくことになった。


3.ライリー、エリザベスと出会う

家に着くと、小さな女の子が大きなソファーに座ってた。

「こんにちは。僕はライリー。君がエリザベス?」

エリザベスはほほえんだ。
僕は大きくて黒いから、小さな子どもは怖がって泣いてしまうこともある。でもエリザベスは僕を好きになってくれそうだ。隣に座ろうとして、尻尾が顔に触るとエリザベスは嬉しそうに笑った。尻尾を動かすともっと笑ってくれた。心から楽しそうな笑い声だった。

僕の尻尾はふさふさだけど、ちょっと短くて不格好で、こんなに尻尾を好きになってくれる人はいなかった。僕はエリザベスが大好きになった。

エリザベスはジャッキーの妹だけど、ずっと小さくて、きれいな茶色の髪とまつげが長くて大きな素敵な目をしてる。エリザベスの隣に座っているのはとっても楽しかった。エリザベスは体中で、楽しい。大好きって言ってる。僕たち気が合いそうだね。

夜になるとパパとママはエリザベスを連れてベッドの部屋に行く。もちろん僕だって一緒に行く。大きなベッドに僕も一緒に飛び乗って横になる。
エリザベスは大喜びだ。

みんなで映画を見る日はジャッキーもやってくる。エリザベスは映画が大好きで、ママと一緒に町の映画館にも行くんだって。「エリザベスは映画の最後に人の名前が一杯出てくるエンドロールが好きなんだよね」とジャッキーが言う。

でも映画の途中で出ている人が失恋したり悩んだりすると、エリザベスはつまらなくなっちゃうみたい。映画が終わる前にエリザベスが小さなあくびをして、僕も眠くなってきた。僕たちは一緒に夢を見た。


4.学校

朝になると、パパとジャッキーは出かけていった。パパは仕事でジャッキーは学校だ。
あとは僕とエリザベスとママの3人でお留守番だと思っていたら、小さな黄色いスクールバスが来た。

エリザベスも学校に行くの?

エリザベスが帰ってくるまで、僕は心配で心配でたまらなかった。

またバスがやってきて、エリザベスが帰ってきた。


「おかえり、エリザベス。」
エリザベスはいろんな匂いをさせている。ふんふんふん。

「たくさんの大人の匂い。先生たち?」
ふんふんふんふん。「こどもの匂いもする」
「これはエリザベスの学校のお友達だね」

ふんふんふんふん。「すごく良い匂いがする」
「良い匂いの場所に行ったんだね? 体験学習っていうの?」

ふんふんふんふん。「美味しそうな匂い」
「お昼ご飯だ。」

「学校は楽しんいんだね。」うんうん、僕はエリザベスの言いたいことがわかるよ。

僕は安心した。 
それから僕がエリザベスがつけてくる匂いを嗅いで、二人でソファに座って、学校の話をするのが「いつものしきたり」になった。


5.僕たちのソファ

僕とエリザベスのソファは、ベッドにも変身するすごいソファで、エリザベスはママのお膝に抱っこしてないときにはいつもこのソファに座ってる。

ソファはふかふかだから、大きな僕が横に飛び乗って、座ろうとして動くと、小さなエリザベスの身体もふわりふわりと動く。エリザベスは大喜びして楽しそうに笑う。

僕が尻尾でパタパタすると、くすぐったいともっと笑う。

「よーし」僕はすっかり楽しくなって、エリザベスの足の裏をなめた。
エリザベスは本当に楽しそうに笑い続けた。

ママがびっくりして見に来た。
「こんなに楽しそうなエリザベスを見たのははじめてよ」ママが言った。

僕はにやっと笑った、犬だって笑うんだよ。エリザベス大好きだ。


文:ナカイ サヤカ  絵:Uyo Takayama

※作業中のテキストで、実際の書籍とは異なります。


 

2021/04/09 15:41