「LGBT」と言えば、どんな画面が浮かび上がりますか?結婚式の服を着ているイケメンや美人のカップル?ファッションでスタイルのいい若い人?おしゃれで綺麗な家?大都市の風景?
現在70代の、田舎在住の、お金あまり持っていないLGBTの方の生活について、想像できますか?
私のようなゲイ、あるいは他のLGBTの当事者はカミングアウト、同性婚などについて討論できで、満足とは言えないが自信を持って不平等と差別と戦える力を持つようになったのが、実は昔の当事者の方々が、差別と貧困と暴力と闘いながら、自分の生活スタイルを確立して、ちょっとずつ社会の隙間から後の当事者の空間を拡大したのです。しかし彼女/彼らの物語たちは、殆ど語られずに風化されていくのです。
彼女/彼の物語を聞く時間が来ました。本作は、その物語を聞くための一つの試みです。昔の方々に出会い、今の自分と和解してみませんか?
三重大学人文学部特任講師 劉靈均
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台湾文学と女性の性的被害、そして私たちができること
林奕含『房思琪の初恋の楽園』、李琴峰『独り舞』、幸佳慧『蝶々の朶朶ちゃん』を読む講師:劉靈均(人文学部特任講師)