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壊れた母娘関係を正視し、家族の傷を癒すドキュメンタリー
『我和我的T媽媽(同性愛母と私の記録・仮)』を翻訳出版したい!

発起人からのお願いです。

こんにちは。発起人の小島です。
早いもので『同性愛母と私の記録・仮』プロジェクトも、残り20日あまりとなりました。

どうしても達成率グラフの伸びが気になってしまい、1日に何度もサイトを覗いては、1%分進めるのに、このリターンに対して〇人が支援してくられたら…と電卓を叩き、夜中にふと目覚めては、スマホで参加者の人数を確認して一喜一憂し、落ち込みそうになっては、皆様からのコメントを読み返して、気持ちを立て直す毎日です。

そして今、このままだと翻訳出版が危ういのではないかと、かなり焦っています。

これまで、台湾映画が好きで、いろんな作品に注目してきました。そして今回のクラウドファンディングを実施するにあたり、意識的に観察を続ける中で気付いたことがあります。まず、台湾作品にかかわらず、

・中高年女性がメインテーマの作品はフィクション/ノンフィクションともに少ない
 (中高年男性がメインテーマの作品は多い)

・レズビアンについてのノンフィクションは少ない(ゲイ作品は多い)

・性的マイノリティにかかわる親子問題について、親が当事者である作品は少ない
 (子供が当事者である作品は多い)


そして台湾作品に限って言えば、

・陣頭文化、葬儀文化を扱った作品は少ない

・ほぼ100%台湾語の映像作品は少ない
 

…そもそも台湾では毎年、沢山の優れたドキュメンタリー映画は製作されているのに、商業的に成り立たつのが難しいと理由で日本に入ってくる作品は本当に僅かです。

商業的に成り立たない理由のひとつは、台湾に対する日本の文化的・社会的・歴史的背景の知識不足が原因です。なぜなら、国交断交以降(政治的に微妙な関係であることで)割と最近まで、ニュースにすら取り上げられずに来たから。あの「ひまわり運動」でさえ、ネット上でこちらから情報を「取りに行かなければならなかった」ことを記憶している方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ちょっと前まで本当に少なかった台湾関連書籍は、今でこそ、書店の平台で特集が組めるほどに充実してきました。書籍が充実してきた背景には、昨今の台湾ブームの後押しもありますが、積極的に台湾の作品を世の中に紹介したい、台湾について情報発信をしたいという小さなムーブメントの積み重ねがあってこそ、今の状況があることを忘れてはいけないと思うのです。そして絶対数は増えましたが、それでも台湾のノンフィクション作品の翻訳出版はまだまだ十分とは言えません。

『同性愛母と私の記録・仮』が本+映像のカタチで日本語化され、世の中に流通することの意義は社会的弱者の声を世の中に発信することです。でも、もっと大きな視野でとらえるなら、世の中に向けて「もっと台湾に関する台湾発の情報/作品が欲しい」「もっとマイノリティに関する情報/作品が欲しい」というニーズを、そういった作品が世の中に足りてないよ、ということをアピールすることにつながるのです。

いま、リアルで人と会う機会が減ってしまい、直接このプロジェクトについてお伝えする機会がありません。私も出かけられるところには赴き、直接声をかけるようにしていますが、はやり限界があります。

さらに追い打ちをかけるように、頼みの綱のSNSも万能ではありません。私の発信は、あっという間にタイムラインを流れる膨大な量の情報にかき消されて、誰のもとに届くことなく、消えていってしまいます。

ですが、情報発信のスタート地点が増えれば、それだけたくさんの方向に向けてこのプロジェクトを発信することができ、遠く離れたまだ見ぬ新たな支援者に届くことになります。

そこで皆さまにお願いです。

皆さまからも、今回のクラウドファンディングについて発信していただけませんでしょうか?「発信」というと、なんだか身構えてしまいますが、SNSでもいいし、メールや、日々の雑談でも何でもいいのです。(チラシもありますので、必要な方は少部数でもお気軽におしらせ下さい!)


興味を持ってくれそうなお知り合いの方に「こんなクラウドファンディングがあるよ、面白そうだから私も支援してみた」と、声をかけていただけたらと思います。3名様で出版記念イベントに参加できるリターンなんかもありますので、お誘いあわせいただければと思います。

これまでに作品に興味をもってくださって、ご支援くださった100名以上味方が付いていること、そして皆さんが一緒にゴールを目指していけたら、これほど心強いことはありません。


目標達成まで、もうしばらくお付き合いいただけたら幸いに存じます。
どうぞよろしくお願い申し上げます!

2020/10/27 14:50