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世界のマンガの翻訳出版レーベル・サウザンコミックス第一弾!
傑作バンド・デシネ『Rébétiko』(レベティコ)を翻訳出版したい!

発起人・原正人よりメッセージ

みなさん、こんにちは! 『Rébétiko』(レベティコ)翻訳プロジェクト発起人の原正人です。フランス語圏のマンガ“バンド・デシネ”を中心にフランス語の翻訳をしていて、これまで多くのバンド・デシネの翻訳に関わらせてもらっています。

11月19日(火)にプロジェクトがスタートして、早いものでもう1週間が経ちました。すでに40 近くもの方にご支援いただいています。ありがとうございます!

さて、このプロジェクトは、ダヴィッド・プリュドム作『Rébétiko』(レベティコ)というバンド・デシネの翻訳出版を目標にしています。

僕はこれまでさまざまな作品を出版社に持ち込み、翻訳出版してもらってきました。ところが、この作品については、いくつもの出版社に提案したにもかかわらず、ついに企画を通すことができませんでした。作者のダヴィッド・プリュドムは日本ではまだあまり知られていませんし、作品のテーマもあまりなじみがないものです。一見すれば雰囲気のかっこよさは伝わるかと思いますが、ちょっと渋すぎるかもしれません。出版社が尻込みするのも当然といえば当然です。

企画が通らないということはこの作品に翻訳出版されるだけの魅力がないのだという見方もあるかもしれませんが、僕はそうは思っていません。この作品は絶対に日本語にしておく価値のある作品です。作品のすばらしさを理解してもらうには、読んでもらうにしくはないのですが、そのためには翻訳が必要だし…う~ん、実にもどかしい。

待ち続けたら、いつかどこかの出版社が翻訳出版してくれるのかもしれませんが、持ち込み続けて早10年近く、もう十分待った気がします。今後待ち続けても、結局この本を出してくれるような奇特な出版社は現れないかもしれません。それなら、従来の出版とは異なるやり方を試みてもいいんじゃないかということで、今回初めてクラウドファンディングに挑戦することになりました。サウザンブックスさんではすでに、モーテン・デュアー文、ラース・ホーネマン絵『ZENOBIA』というデンマークのグラフィックノベルの翻訳出版を、荒木美弥子さんがクラウドファンディングで成立させていて、そのことに勇気づけられた部分もあります。何分初めてなので、わからないことだらけで不安も多いのですが、せっかくの機会ですし、楽しみながらやっていけたらと思います。

なお、このプロジェクトには、世界中のマンガを翻訳出版するレーベル「THOUSANDS OF COMICS(サウザンコミックス)」の立ち上げという裏テーマもあります。『Rébétiko』(レベティコ)以外にも、すばらしい内容なのに翻訳されていないバンド・デシネはたくさん存在しています。バンド・デシネだけではありません。世界には翻訳紹介されるのを待っている魅力的なマンガが、それこそ無限に存在しているのです。『Rébétiko』(レベティコ)の翻訳出版を成立させられたあかつきには、「THOUSANDS OF COMICS(サウザンコミックス)」を立ち上げ、世界中のマンガをどんどん翻訳出版していきたいと思います。この作品を翻訳してほしい、翻訳したいという方がいれば、ぜひ積極的に関わってください。そういった場を作るためにも、まずはこのプロジェクトを絶対に成立させたい!

それでは、これから約3カ月間、おつきあいのほどよろしくお願いします!

原 正人

 

2019/11/27 13:24