image

世界のマンガの翻訳出版レーベル・サウザンコミックス第一弾!
傑作バンド・デシネ『Rébétiko』(レベティコ)を翻訳出版したい!

サウザンコミックス第3弾!傑作バンド・デシネ『ワイン知らずマンガ知らず』にぜひご参加ください!

皆さん、ご無沙汰しております! サウザンコミックス編集主幹の原正人です。

ダヴィッド・プリュドム『レベティコ―雑草の歌』の日本語版が発売されてから、もう少しで1年になりますが、未だに日々この作品を発見してくれる新しい読者の皆さんがいます。それもこれもご支援くださった皆さんのおかげです。改めてありがとうございました。

現在、東京の神保町にある明治大学の施設、米沢嘉博記念図書館で、僕が監修する形で「はじめてのバンド・デシネ」展という展示を行っています。原画なしで日本語やフランス語の書籍だけのささやかな展示ですが、そこにももちろんこの『レベティコ―雑草の歌』を展示しています(『レベティコ』の展示は後期です)。相変わらずのコロナ禍ではありますが、お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

さて、『レベティコ―雑草の歌』から始まったサウザンコミックスですが、第2弾のMK・サーウィック『テイキング・ターンズ HIV/エイズケア371病棟の物語』は、今秋の完成を目指して目下絶賛編集中で、5月12日(水)からは第3弾となるエティエンヌ・ダヴォドー『ワイン知らずマンガ知らず』のクラウドファンディングが始まっています。


 
作者のエティエンヌ・ダヴォドーは『レベティコ―雑草の歌』のダヴィッド・プリュドム同様、フランスでは高く評価されているバンド・デシネ作家ですが、『レベティコ』日本語版出版以前のダヴィッド・プリュドム同様、残念ながら日本ではまだ単行本の翻訳出版はありません。

『ワイン知らずマンガ知らず』はそんな彼の代表作で、バンド・デシネ作家であるエティエンヌ・ダヴォドーと、ビオ・ディナミというこだわりの農法で自然派ワインを作るリシャール・ルロワというワイン醸造家が、自分たちの仕事を相互に教え合う異色のルポルタージュです。

この作品はバンド・デシネなのでもともとはフランス語で書かれているのですが、なんとイタリア語版を読んで感銘を受けたイタリア語の専門家である京藤好男さんが発起人に名乗り出てくださいました。日本のマンガにも北米のコミックスにも類例が見当たらない異色の傑作で、『レベティコ』同様、他社からはなかなか翻訳出版される気配がないので、ぜひサウザンブックス社の「サウザンコミックス」レーベルから出版したいと思っています。

僕のYouTubeチャンネルでもこの作品を紹介したところですので、よかったらぜひご覧ください。


プロジェクトが無事成立したら、多くのバンド・デシネの翻訳を手がけておられる大西愛子さんに翻訳を担当していただく予定です。

大西愛子さんの応援コメントはこちら

クラウドファンディングは期間の約2/3を消化したところで、達成率40%近くというところまで来ています。第1弾、第2弾と比べると順調ではありますが(笑)、それでもプロジェクト成立までの道のりはまだまだ先です。よかったらぜひご支援よろしくお願いいたします!

なお、サウザンコミックス第4弾も決まりました。楊双子・作、星期一回収日・画『綺譚花物語』という台湾の百合マンガです! サウザンコミックスは、フランス語圏のバンド・デシネや北米のコミックスはもちろん、アジアのマンガもどんどん翻訳出版していきます! こちらもご期待ください。


サウザンコミックス編集主幹
原正人

2021/07/07 11:25