「貧民窟で生まれたドン底ブルース」、または「世界一暗い音楽」と形容されながらも、次第に観光客向けの娯楽音楽へと変貌していったギリシャの元地獄歌謡「レベティコ」。このバンドデシネはそんなレベティコが生まれた戦間期が舞台。
アテネの貧民窟でハシシに溺れ、肩で風を切り生き急いだ任侠オトコたちの生き様を知ることで、これまで日本からはハシシの紫煙越しに覗き見るだけだった、レベティコのリアルな姿が浮かび上がる。オッパー!
サラーム海上
音楽評論家/DJ/中東料理研究家/朝日カルチャーセンター講師。中東やインドを定期的に旅し、現地の音楽と料理シーンをフィールドワークし続けている。9冊の著書、雑誌やWEBでの原稿執筆のほか、ラジオやクラブのDJ、オープンカレッジや大学での講義、料理教室講師等、活動は多岐にわたる。選曲出演するJ-WAVE の中東音楽専門番組「Oriental Music Show」が2017年日本民間放送連盟賞ラジオエンターテインメント番組部門最優秀賞を受賞。コミュニケーション言語は英語、フランス語、ヒンディー語、日本語。群馬県高崎市出身、明治大学政経学部卒。
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