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自閉症スペクトラム障害の男の子の自立の物語
『Kids Like Us(僕らのような子どもたち・仮)』を翻訳出版したい!

発起人通信:誰もが「あの頃の自分」に手紙を書きながら生きている

終了まで12日となりました。いっときも休むことなく続けたプロジェクト活動も、皆さんと感動のフィナーレを味わうために、最後のスパートをかけています。

3ヶ月間、たくさんの人とお会いしました。たくさんの人と連絡を取りました。たくさんの皆さんに温かい応援の言葉をいただきました。親しい人、懐かしい人、初めてお会いする人、疎遠だったけれど繋がりなおすことができた人。それはまるで、ご縁とご縁のバトンリレーのような素敵な繋がり合いでした。

実は活動するなかで、私が Kids Like Us プロジェクトについてお話しするつもりが、皆さんの身の上話をお聞きして盛りあがってしまったことが数限りなくありました。皆さんの辛かった「あの頃」の話。そして、まだ見ぬ将来への不安。そんな皆さんの語りを、たくさん聞くことができました。

そういえば、私は Kids Like Us を読んだときに、まるで昔にタイムトリップしたような不思議な感覚に襲われました。息子を「少しでも普通にしよう」とあがいていたあの頃。世間では早期療育の効果ばかりが強調され、「療育は就学前までが勝負」などという言葉を聞くたびに息子に対する態度はきつくなっていったあの頃。

私は Kids Like Us を読みながら、その頃の自分に手紙を書いているような気持ちになりました。「あんなに焦ることなかったんだよ。でも焦ってしまったんだよね。見えない将来が怖かったんだよね。一人で悩んでしまったよね」と。「あの頃の自分」に手紙を書くたびに胸が痛くなるのだけれども、それがあったからこそ現在の自分が愛おしくなるような、そんな不思議な感覚に陥ることがありました。

そして、プロジェクトを通して知り合った皆さんもまた、Kids Like Us を通して過去の自分に手紙を書くような気持ちでいらっしゃることが多いことを知りました。

発達障害児の親御さんに限った話ではなく、人は誰しも「あの頃の自分」に手紙を書きながら生きているのかもしれません。

そして「あの頃の自分」に手紙を書くプロセスを繰り返しながら、今の自分を受容していくことができるのかもしれません。私は、Kids Like Us という本が、そしてこのプロジェクト活動が、皆さんにとってそんな「あの頃の自分」への手紙を書くために筆を取るきっかけとなるのであれば、こんなに幸せなことはありません。

プロジェクト日数が少なくなって参りました。どうかこの本に日本語で命を与え、多くの人にとって「あの頃の自分」と語り合うきっかけを与えることができる本になりますように。

お得な値段設定やイベント参加コースなど、クラウドファンディング期間のみの特典です。残り12日間、SNSでの情報拡散、周りの人へのお声がけなど、もう一段のご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

2019/08/28 11:46