ご無沙汰しています。絵本『ふたりママの家で』を翻訳させてもらった中川亜紀子です。今、新しい本を翻訳しています。『ふたりママの家で』を応援してくださった皆様には、きっと共感していただけると思う作品です(余談ですが、今度の本は本名の草生亜紀子で訳します。『ふたりママの家で』を訳した時はサラリーマンだったので、社内手続きが面倒くさくて隠すために戸籍名を使いました・笑)。
本題に戻ります。その本は『Tomorrow Will Be Different Love, Loss, and the Fight for Trans Equality(明日は変わる – 愛、喪失、トランス平等のための戦い(仮)』で、著者サラ・マクブライドはトランスジェンダーであることを公言しているアメリカ政治史上初めての下院議員です。トランプ政権への反発から今年秋の米中間選挙では勢いを取り戻すと予想される野党民主党の中でも、最も注目すべき新人議員。ニューヨークタイムズの人気ポッドキャストEzra Klein Showや政治専門サイトPoliticoのポッドキャストThe Conversation でのインタビューが高く評価され、注目が高まっています。
・書名:Tomorrow Will Be Different
– LOVE, LOSS, and THE FIGHT for TRANS EQUALITY
(明日は変わる -- 愛、喪失、そしてトランス平等のための戦い)
・著:サラ・マクブライド
・発行年:2018年
・発行元:Crown Archetype
・ISBN:978-1524761479
・ジャンル:プライド叢書/LGBTQ/自伝
政治が大好きな子どもだったサラ・マクブライドが、大学と地元デラウェア州で人権擁護活動に目覚め、運命の人に出会い(最愛の人アンディの祖父はスーパーコンピュータの父と言われるシーモア・クレイ)、共にLGBTQの権利擁護のために闘いながらも、結婚して4日後に彼を癌で失い、その後もふたりが理想とした社会の実現のために前進を続ける足跡を辿った自伝です。社会を良くしたいと願う純粋な若者が、「自分の未来は消えてしまうかもしれない」と不安に怯えながらも、偽りの自分では生きていけないと覚悟を決めてカムアウトし、無理解や反発の一方で温かいサポートを受けながら、ソウルメイトにめぐり逢い、失い、それでも立ち上がる姿が優しく美しい言葉で綴られています。
彼女の優しさと強さと賢さがすべて盛り込まれた一冊です。
「ふたりママ」という家族のかたちを選択した人々と似ていると思うのですが、マクブライド議員も「最初の」という重圧を前向きに受け止め、新たな世界を切り開こうとしています。そんな彼女の心の旅に寄り添っていただけると幸いです。クラウドファンディング実施中です。ご支援どうぞよろしくお願いします。
翻訳出版クラファンへのご参加、どうぞ宜しくお願い致します!