こんにちは。サウザンブックスです。7月30日(日)、東京ウイメンズプラザで出版記念イベントを開催しました。
イベント招待コースをご支援くださった方、読書探偵作文コンクール応募者、受賞者の方、作文コンクール事務局はじめ本の制作関係者など『外国の本っておもしろい!』に関わってくださったたくさんの方にお集まりいただいて、楽しいひと時を過ごしました。
皆様一人ひとりのご支援がなければ、本の出版も、このようなイベントを開催することも叶わなかったわけで、改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。
お子様のご参加も多かったため、お子様イベントのお約束、司会の越前敏弥さんの「みなさん、こんにちは〜〜」の掛け声からスタート。読書探偵作文コンクール受賞者の紹介とミニブーケの贈呈です。受賞当時は小学生だった受賞者も多くは中高生となり、ステージ上で「昔書いた作文が本になって嬉しい」としっかりとした挨拶をしてくれました。
各国の絵本紹介のトップバッターは英米文学翻訳者の田中亜希子さん、武富博子さんによる『コッケモーモー!』。日本語と英語の本をくらべたあとは、会場全体で英語の動物の鳴き声を練習。牛の鳴き声「モーモー」は英語で「ムームー」、羊の「メーメー」は「バァァバァァ」。きっと一生忘れません。
続いてポルトガル語翻訳者木下眞穂さんの、ポルトガルの絵本(指でこするとシナモンの香りのする絵本)や文化の紹介です。ポルトガルから日本に伝わった、お馴染みのものを会場とのクイズ形式で。積極的に手をあげてくれる子ども達がどんどん正解して行くので、残念ながら大人の出番はありません。(答えたかった!)
休憩を挟んで、中国語翻訳、通訳者の天野健太郎さんが台湾の人気絵本作家ジミー・リャオ著『星空』をご紹介くださいました。絵本といっても中高生あるいは大人向けとのことですが、細部まで書き込まれた色鮮やかなイラスト、天野さんが読み上げる中国語の独特の調べに、会場全体が引き込まれてうっとり。
絵本紹介の最後は、フィンランドに滞在中のフィンランド文学翻訳者の古市真由美さんとのSkype中継で。フィンランドは公用語がフィンランド語とスウェーデン語の2つ、その違いやフィンランドの街の様子を解説してくれました。フィンランドの本といえば、あまりにも有名なムーミン。その絵本の一節を作者トーベ・ヤンソンが書いたフィンランド風のスウェーデン語で、そのあとフィンランド語でも、現地の方に読んでいただきました。
そして、雰囲気はガラッと変わって、最後は坂本久恵さん(編集者)&アフリカンバンド・イカケネワ有志による音楽とダンス! マリやセネガル、ケニアなどに伝わる大胆な色使いの衣装、初めて見る楽器、歌とダンスで盛り上がります。全員で立ち上がって、音楽に合わせて肩を動かし、腰を振って、体を動かしました。牛やヤギの皮を使った太鼓、ひょうたんのついた木琴など、珍しいアフリカの楽器も触らせてもらいました。
体も気持ちもすっかりほぐれたところで終了時刻となり、司会の越前さんが「またいつの日かこのようなイベントを開催できるよう、これからも読書探偵作文コンクールを続けていきます」という言葉でイベントを締めくくりました。
各国の絵本の紹介だけではなく、そこにつながる言語、文化についても知ってもらいたい、好きになって欲しい、という登壇者のみなさんの熱い気持ちが伝わる、読んで、聞いて、踊って、触って、食べて、と盛りだくさんのイベントでした。
お楽しみのお土産のお菓子はポルトガル菓子専門店DOCE ESPIGA(神田小川町)の「金のしずく」。ポルトガルから伝わった南蛮菓子の1つ、鶏卵素麺(けいらんそうめん)をアレンジしたものです。食べるのが待ちきれなくて写真を撮りそびれてしまい、痛恨の極みです。高校生以下の参加者にはニャーロウシールもプレゼント。
ついにニャーロウが立体に!ニャーロウの生みの親、井上・ヒサトさんも立体版ニャーロウを手に会場に駆けつけてくださいました。
「また会おう。じゃあニャッ!」