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ストーンウォール児童文学賞を受賞。
トランスジェンダーのぼくが新しいきょうだいを迎える物語
『エイダンがお兄ちゃんになったとき』を翻訳出版したい!

ライター・堂本かおるさんからの応援メッセージ!

皆さまこんにちは、発起人の八尋です。いよいよ11月に入り、エイダンのクラファンが残り24日ほどとなりました。刻々と終了が近づくのを前に、現状支援してくださった方々からのコメントを前に、そしてこのエイダンの物語を必要としている子どもや家族やコミュニティを想像しては、確実にクラファンを達成させて日本語版を届けなければと気合を入れ直す日々です。
 
そんなこの時期に、非常に心強い応援メッセージをいただきました!『絵本戦争 禁書されるアメリカの未来』(太田出版、2025年)著者の、堂本かおるさんです。アメリカ在住のライターで、ブラックカルチャーや移民文化、教育や犯罪などアメリカ社会事情について広く執筆されている堂本さんは、アメリカの絵本を紹介する書評コラムを長年続けてこられました。その中で、当クラウドファンディングが始まるずっと前からエイダンの原書絵本”When Aidan Became a Brother”を取り上げ、いち早くエイダンの絵本の魅力と重要性を日本の読者に向けて紹介された方です。堂本さんの発信を長らく拝見していたので、今回応援のお言葉をお寄せいただいたこと、とても嬉しく思います。
 
ご著書の『絵本戦争〜』はアメリカの保守派による禁書運動について具体的な背景とともに解説している大変興味深い1冊で、黒人・LGBTQ・女性・障害などのトピックごとに具体的な絵本がたくさん紹介されているのですが、LGBTQに関する章ではエイダンの他、サウザンブックスPRIDE叢書既刊の『ジュリアンはマーメイド』の解説も載っています。「絵本と政治」という切り口で書かれた貴重な本なので、テーマにピンとくる方はぜひ読んでみてください。

それでは以下、堂本さんからのメッセージをご覧ください!
 


 『エイダンがお兄ちゃんになったとき』は幼い人たちだけでなく、大人、特にこれから子供を産み育てるすべての人に読んでもらいたい一冊。トランスジェンダーという言葉に違和感を持つ人をも含めて。
 
 女の子として育てている子供がある日、「ピンクのワンピースはもう着たくない」と言ったら、「髪を短く切りたい」と言ったら、そして自分が一生懸命に考えた可愛らしい名前を「変えたい」と言ったら...
 
 親はどう考え、どう対応すればいいのだろう。
 
 物語の後半ではエイダンの一家に赤ちゃんがやってくる。エイダンがトランスジェンダーであることを受け入れた両親は、2人目の子供にはエイダンが経験した辛さを体験させたくなかった。
  
 では、赤ちゃんをどう育てればいいのだろう。少し大きくなって自ら意思表示をしたエイダンと違い、赤ちゃんは何も言えない。そもそも生まれたばかりではジェンダーの意識もないはず。いや、あるのだろうか。もう大人になってしまった親にはわからない。
 
 子育ては思索だけではない。日常がある。赤ちゃんの服は性別を表さない黄色だけにしなければならない? いや、ピンクは女の子、ブルーは男の子といったステレオタイプにとらわれる必要はない? 赤ちゃんを見た人は必ず「男の子?女の子?」と聞くはず。どう答えればいい?
 
 答えは今すぐには出ない。
 
 だからこそ、多くの人が『エイダンがお兄ちゃんになったとき』を読み、少しずつ考えていければと思う。
 


堂本かおる
ライター。米国在住。著書に『絵本戦争 禁書されるアメリカの未来』(太田出版)
週刊読書人にアメリカの絵本の書評『American Picture Book Review』を連載。
@nybct

 

2026/11/06 09:25