image

ストーンウォール児童文学賞を受賞。
トランスジェンダーのぼくが新しいきょうだいを迎える物語
『エイダンがお兄ちゃんになったとき』を翻訳出版したい!

『ウィッピング・ガール』の翻訳者、矢部文さんからの応援メッセージ!

こんにちは、発起人の八尋です。今回は先日に引き続き、エイダンを応援してくださる方々のご紹介です。『ウィッピング・ガール トランスの女性はなぜ叩かれるのか』(ジュリア・セラーノ著)翻訳者で、ニューヨーク在住の矢部文さんより応援メッセージをいただきました!
力強いお言葉をありがとうございます。もうじきお孫さんが誕生するというタイミングでお寄せいただき、ますます日本にエイダンを送り出さねばと気持ちを新たにしました。
そしてエイダンの原書が、アメリカの保守的な地域で禁書対象となっている件にも触れてくださっています。このあたりは今後の活動報告でも改めて取り上げたいと思っています。

以下、矢部さんからのメッセージをご覧ください!
 


八尋遥さんから、トランスジェンダーの子どもが登場する絵本を翻訳・出版するプロジェクトを立ち上げたと聞いて、「なんと素晴らしいタイミング!」と思いました。赤ちゃんを迎える準備をする男の子の物語なので、秋に出産する娘へのよいプレゼントになると思ったからです。
 
私の友人の子どもは、出生時に男の子とされましたが、生後18か月ごろから髪にリボンを結んでほしがるなど、いわゆる女の子のかっこうを好むようになったそうです。ティーンになった今は、女の子として元気に暮らしています。母親である友人は、「トランスジェンダーの存在を知っていれば、悩まずに娘を受け入れられたのに」と語ります。『エイダンがお兄ちゃんになったとき』は、これから親になる人たちに大切な知識を与えてくれると思います。
 
日本でもアメリカでも、妊婦さんが「男の子?女の子?」と聞かれることは少なくないでしょう。アメリカには「ベビーシャワー」という、妊婦さんを囲んでベビー用品を贈る習慣があり、おもちゃも衣類も性別がわからないと選びにくい、という声も聞きます。でも、胎児の性別がわかっても、その子が成長して、割り当てられた性別に違和感をもつこともある。そのことを、もっと多くの人に知ってほしいと思います。私のようなシスジェンダーの大人も、エイダンからたくさんの気づきを得られるはずです。
 
さて、表現の自由を擁護する非営利団体 PEN America によれば、原書の 「When Aidan Became a Brother 」が、アメリカではフロリダ州をはじめとする学校区や国防総省が運営する学校で、撤去や閲覧制限の対象となっていました。LGBTQ+やジェンダーを扱っていることが問題視されたためです。子どもの本を禁書にするほど、トランスジェンダーの人たちの描かれ方を制限する動きが強まっています。なぜこの本が「子どもにふさわしくない」とされるのか、知りたいと思いませんか。この本をきっかけに、LGBTQ+の人たちを理解するとはどういうことか、日本でも議論が広がっていくことを願っています。
 
11月30日まで、ぜひプロジェクトへのご支援をお願いいたします。
 


矢部 文(やべ・あや)

翻訳家・教育コンサルタント。女性パートナーと結婚したレズビアンの娘を持つ母という立場で、米国のアジア系クィア/トランスコミュニティの団体(Okaeri LA、API Rainbow Parents of PFLAG NYC、NQAPIA)の社会変容活動に参加。日本人を含むアジア系性的マイノリティとその家族の可視化を通して家族の固定観念を覆すため、ワークショップや講演などの活動に携わっている。訳書に『ウィッピング・ガール トランスの女性はなぜ叩かれるのか』(サウザンブックス社)、『ピア・サポート実践マニュアル』(共訳、川島書店)などがある。ニューヨーク在住。

2026/10/09 13:46