プロジェクトを1口1,000よりご支援ください。金額は変更可能です。
■プロジェクトのメンバーからのお礼メッセージ
「〇〇さんのところ、赤ちゃん生まれたって。」「そうなんだ!どっち?」
「今週末、ジェンダーリビールパーティーをします!上の子たちも、やって来るのは弟なのか妹なのか、楽しみにしています!」
どちらも、日常の一場面として想像いただける会話ではないでしょうか。
私たちは、赤ちゃんがこの世にやってきてすぐに、あるいは生まれる前から、その子の性別を男女どちらかに振り分ける社会に生きています。そして、赤ちゃんの性別は「女の子ならこの服」「男の子ならこのおもちゃ」と考えることに、"自然と"つなげられていきます。
このような社会で、生まれた時に言われた性別と異なる性を生きることは、常に説明を求められ、既存の枠組みとの調整を繰り返す経験だと言えます。私自身もそうでした。
そんな世の中で、自身のありようを模索する時、物語の中に自分を投影できる登場人物がいることは、大きな支えになります。
「おなじだ!」と思うかもしれないし、「自分とはちがうな」と思うかもしれない。それでいいのです。シスジェンダーの子どもが多様なロールモデルに出会うのと同じだけ、トランスジェンダーの子どもも、たくさんのロールモデルと出会い、これからを思い描くことができたなら、それは素敵なことだと思うからです。
この絵本には、エイダンが自分にしっくりくるあり方を実現するために、周囲と話し、少しずつ環境を変えていく様子も描かれています。
今が自分らしくいられない環境なら、それを変えることができるんだよ、というメッセージが、色んな読者に届くといいな、と思います。
そして、生まれくる下の子のために、あれやこれやと想像を巡らせて動くエイダンの姿からは、自分の経験をもとに、次のだれかが自分らしく生きられる場所をつくりたいという願いが伝わってきます。
今とこれからを模索しようとする友人たちに、誰かが行きやすくなる未来を願う仲間たちに、この物語が届きますように。
この絵本が日本語で読める社会に、私も生きてみたいと思っています。
中島潤(なかじまじゅん)
ジェンダー平等と公平についてのおはなし『これがじぶんのいろ』シリーズ翻訳者。
LGBTQに関するNPOでの勤務と並行して、各地の行政や学校などで、「多様な生き方、多様な性のあり方」をテーマにした発信活動を続けている。子ども向け新聞での連載や、児童向け書籍の監修など、子どもたちへの言葉を通した発信と教育へ関心をもち、携わり続けている。
最近の目標と模索テーマは、性のあり方は誰にとっても人権であること、声をあげる人たちの存在によって「ふつう」や社会のあり方は変わっていくことを、子どもたちへ伝える大人を増やすこと。
大学非常勤講師として、ジェンダー・セクシュアリティ分野の学びにも伴走中。