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イタリア発、Netflixアニメも手掛ける大人気漫画家!
コミック『アルマジロの予⾔』を翻訳出版したい!

アルマジロに託す、夢の第一歩

 どうも、このプロジェクトの発起人となっている株式会社「京都ドーナッツクラブ」の野村雅夫です。既に50万円を超える支援をいただいていて、嬉しい限りです。厚く御礼申し上げます。イタリアのユニークなカルチャーに、メンバーそれぞれが魅了されて集まったサークルが、僕たちの原点です。クラウドファンディングを通して、日に日に仲間が増えているような感覚ですごく嬉しいです。

 あなたもどこかの記事や報道で目にされているかもしれませんが、今、ヨーロッパでは日本の小説が人気を博しています。僕も数年前にイタリアへ行った際、全国チェーンの大型書店で、道に面したショーウィンドウのひとつが日本関連の本で埋め尽くされている光景を目の当たりにし、たいそう驚きました。その昔なら、川端、谷崎、三島といった文豪の小説が読まれていましたし、20年前なら村上春樹や吉本ばななが並んでいたところに、今では『コーヒーが冷めないうちに』の川口俊和や川村元気、川上未映子、村田沙耶香といった面々も陣取っていて、その数もジャンルも幅が広がっている印象です。翻って、日本ではどうか。翻訳ものは書店での肩身がじわじわ狭くなっているようです。イタリアの小説で言えば、文学賞を受賞したようなものやミステリーなどのジャンルは細々と訳されているものの、あちらでヒットして大衆的な支持を集めたものやマンガなどはまるで知られていないのが実情です。う〜む。

 

 僕たちの活動のそもそものスタートは、演劇でした。そこから映画や小説へと活動の幅を広げながら、イタリアに特化した翻訳家集団として、知識を深め、技術を磨き、経験を積み上げて20年あまり。おかげさまで、何十本もの映画の字幕を制作し、ジャンルを問わず20冊以上の書籍を翻訳したり執筆したりして今にいたります。気がつけば、小粒でもぴりりと辛いと自負しても良いだろう独自のグループになってはきたのですが、あれも訳したいこれも訳したいという希望や野望は汲めども尽きぬままです。

 特に本に関しては、翻訳や執筆のご依頼をいただくことはあっても、自分たちが「これを紹介したい」という肝いりの企画を実現させることは容易ではありません。出版社への持ち込み企画は、そうやすやすと通るものではないですし、そんなものは受け付けていないと門前払いされることも多いです。メンバーで集まって企画会議をしたり酒を飲んだりしていて、「あれは良いよね、きっと日本でも受けるよね」と盛り上がった作品でも、それを日本で紹介するルートが見いだせなくて歯がゆい思いを何度となくしてきました。そんな時に知ったのが、サウザンブックス社です。作品に惚れ込んだ人が熱意を持ってプレゼンしたものが、いくつも出版されているではありませんか。僕はそこに、一筋の光明を見たのです。たとえベストセラーにはならなくとも(そうなるのが理想ではあるけれど)、この作品は面白そうだとか、この訳者や著者の作品なら読んでみたいと思った人が手に取ることのできる可能性が、ここにはきっとある!

 京都ドーナッツクラブは小さな会社なので、出版のセクションを自前で用意するのは厳しいのですが、読者になりうる方々に提案をし、賛同いただける人たちと手に手を取りあい、イタリアの豊かな書籍文化の扉を極東に向けてさらにぐいっと開いていきたい。それも、できれば、長いスパンで持続的にと夢見ています。僕たちが心から面白く刺激的だと思っている稀代の漫画家ゼロカルカーレの代表作『アルマジロの予言』には、そんな夢の第一歩という願いを託しました。どうぞ、よろしくお願いします。

 

 

 

2026/03/10 11:15