✴︎クラウドファンディング期間中のみ、お得な先行予約特典がございます
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✴︎発行予定時期:2027年春頃の予定
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ある夜、ゼロカルカーレのもとにメールが届く。相手は最近連絡していなかった女友だちのカミーユだ。ローマに来るから家に泊めてほしいとでも言われるかと思いきや、差出人は彼女の父親で、カミーユが亡くなったことを知らされる。
唐突な訃報をきっかけに、のん気に構えていた自分に嫌悪感を覚えながら、彼女に淡い恋心を抱いていた少年時代を振り返っていく。基本的に数ページで終わるショートストーリーの連作で、無気力な友人セッコや自分の脳内の「相方」アルマジロほか、個性的な登場人物たちとともに過去を内省していくシニカルなコミック・エッセイだ。ゼロカルカーレの原点とも呼べる作品で、本国では30万部以上を売り上げ、ヨーロッパを中心に多数の国で翻訳出版されている。
母さん?
遅くにごめん
いや、水が止まらないんじゃない
今日は違う
カミーユが死んだ。(本文より)
原書の情報
・書名:アルマジロの予⾔(原題:La profezia dellʼarmadillo)
・著:ゼロカルカーレ(Zerocalcare)
・発行国:イタリア
・言語:イタリア語
・発行年:2012年
・ジャンル:外国文学/コミック
・ISBN:978-88-6543-103-0
著:ゼロカルカーレ(Zerocalcare)
1983年、イタリアはトスカーナ州アレッツォ生まれ、ローマ在住。10代の頃から漫画を描きはじめ、ローマのインディーズシーンに精通していたことから、パンクバンドのライブや政治イベントのポスターでイラストを担当するようになる。2011年に本作をローマの小さな出版社から発表。大ヒットとなり、2012年に改めてバオ・パブリッシングから出版され、イタリア最高峰の漫画賞グラン・グイニージ賞を獲得した。その後はコンスタントにヒット作を発表。邦訳には『コバニ・コーリング』(栗原俊秀訳、花伝社、2020年)がある。本作で映画化され2018年のヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門に出品されたほか、Netflixでは本人監督・脚本のもと、アニメシリーズ『点線に沿って切り取る』『世界は僕を切り裂けない』が配信。現在は3作目『ちっぽけなことから始まった』の配信が発表されている。
初めまして、二宮大輔です。簡単に自己紹介をしますと、兵庫県の大学を留年した後、就職がいやでイタリアに逃亡。翻訳家を志してローマ大学に入り直したのはいいけれど、こちらでも留年を繰り返し、日伊計10年間、学部生だけをして学業を修了。日本帰国後、ありがたいことに数冊訳書を出せまして、現在は京都でイタリア人観光ガイドをしながら日々文芸翻訳にまい進する44歳です。
ぼくより2歳年下のゼロカルカーレが暮らしているのはレビッビアという地下鉄の終点。刑務所のある地区です。留学時代、ぼくはたまにレビッビアからバスに乗り、さらに郊外にある野球場に行って友だちと遊んでいました。レビッビアから郊外に伸びていく大通りを進むにつれてどんどんうらぶれていく雰囲気がたまらなく好きだったのですが、どこがいいのかうまく人に伝わりません。
ごく簡単に言うと、ローマ郊外の何もない日常や、そこに暮らす人々の思考や言動が魅力的だったということなのですが、そんな魅力を現地からの視点で的確に表現しているのがゼロカルカーレです。同世代で、少なからず同時代のローマを体験したぼくにとって、ゼロカルカーレは放っておけない存在になりました。
しかも、こんなマニアックな作品テーマなのに、国内での人気は例えるならジャンプの人気漫画並。それはイタリアの漫画カルチャーが日本とは異なる形で広まっているからであり、それを知る意味でも、本作が貴重な一冊になることは間違いありません。人気は少年ジャンプ、作風はローカルなローマ。そんなゼロカルカーレの翻訳出版のご支援どうぞよろしくお願いいたします。
どうも、ラジオDJの野村雅夫です。このクラウドファンディングの発起人である京都ドーナッツクラブの代表を務めています。ドーナッツクラブといっても、ドーナッツの製造販売をしているわけではなく、イタリアの文化的お宝を日本に紹介することを目的に結成した10人ほどのグループで、映画や書籍、音楽について好奇心の赴くままに地道な活動を続けて、今年で20周年。10年前に法人化して今にいたります。
活動の原点は、イタリアのノーベル賞作家ダリオ・フォーのコメディーを翻訳上演したことでして、なにかコードネームのようなものをメンバーそれぞれ名乗ろうと、当時よく集まっていたのがドーナッツ屋だったことから、僕であればポンデ雅夫のように、みんな何かしらのドーナッツ名が付いています。
今回、ゼロカルカーレの翻訳を担当する二宮大輔くんの場合は、ハムエッグ大輔といった具合に。ハムエッグは出会った頃からサブカルチャーに詳しく、いつかイタリアの漫画カルチャーを日本に紹介するプロジェクトをやりたいねと話していました。
ところが、その代表格であるゼロカルカーレについては、僕と有北クルーラーというメンバーのふたりが先んじて仕事をしました。それが実写映画化された『アルマジロの予言』の字幕翻訳です。主人公がローマで織りなすうだつの上がらない日々とチープな着ぐるみのアルマジロのすっとぼけたファンタジーの融合には目を見張りましたし、次々に繰り出される社会風刺コントのようなセリフの応酬にゲラゲラと笑いながらコンビで字幕を付けていきました。これは、イタリア文化会館と朝日新聞が共同で毎年春に開催している伝統あるイタリア映画祭からの仕事だったのですが、肝心の原作は日本で出ていなかったのです。
今回のクラウドファンディングで日の目を見ることを願っていますし、本が出ることになったら、久しぶりにあのカルト映画(といって良いと思う)上映の機会も探りたいなと思いながら、まずはハムエッグとアルマジロの言語的格闘を見守る立場として、クラウドファンディングの成功を願っています。翻訳者集団である京都ドーナッツクラブとしては、イタリアの刺激的な書籍を日本でももっと手に取れるようにしたいと意気込んでやまないわけで(企画のストックはわんさとあります)、サウザンブックスでそのプラットフォームが作れるか、試金石だと考えています。どうぞ、ご協力のほど、よろしくお願いします。
発起人:京都ドーナッツクラブ
左から有北雅彦(映画『アルマジロの予言』の字幕制作者)、二宮大輔(今回の漫画の翻訳者)、代表の野村雅夫(映画『アルマジロの予言』の共同字幕制作者)、柴田幹太(ダリオ・アルジェントの伝記『恐怖』を野村とともに翻訳した共同翻訳者)
発起人・翻訳:二宮大輔(にのみや・だいすけ)
翻訳家。1981年、愛媛県松山市生まれ。2012年、ローマ第三大学文学部卒業。現在は通訳ガイド、翻訳業に従事しつつ京都ドーナッツクラブの活動にも参加。訳書に『ぼくがエイリアンだったころ』(ことばのたび社、2024年)、『ミクロコスミ』(共和国、2022年)、『プリーモ・レーヴィ ―失われた声の残響』(水声社、2018年)などがある。
発起人:野村雅夫(のむら・まさお)
ラジオDJ・翻訳家。京都ドーナッツクラブ代表。1978年、11月、日本人の父とイタリア人の母の間に生まれる。大阪外国語大学イタリア語学科、大阪大学大学院を経て、2009年FM802でDJデビュー。2019年より姉妹局FM COCOLOのプログラムCIAO765(現在は月-木、11-15時の生放送)を担当中。映画の字幕制作や配給、上映イベント、トークショーなどを数多く手掛けるほか、訳書に『恐怖 ダリオ・アルジェント自伝』(フィルムアート社、2023)や『お金はなんの役に立つ? 経済を巡る15の疑問』(太郎次郎社エディタス、2022)、『誰もが幸せになる 1日3時間しか働かない国』(マガジンハウス、2008)などがある。
【京都ドーナッツクラブとは】
イタリア文化の日本での受容が徐々に細いものになっているのではないか。そんな問題意識を持った大阪外国語大学(現大阪大学)の学生たちが、ノーベル賞劇作家ダリオ・フォーの喜劇を訳して上演することを目的に2005年に結成。ラジオDJの野村雅夫を中心に、演劇、映画、料理、金融、観光、音楽、主婦など、10名ほどのメンバーそれぞれに本職を持ちながらも、日本で大手が扱わないイタリアの文化的お宝を継続的に紹介。結成10周年を機に法人化し、活動をさらに本格化させ、映画の買い付け、字幕制作、上映企画、批評すべてに関わることができるグループとして独自の地位を築いている。
HP:https://www.doughnutsclub.com/
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