ご支援やご協力をいただいた皆様、ご興味を持っていただいた皆様、誠にありがとうございます!
早いもので、期限まで残り2週間ほどとなりました。緊張と共に、支援の伸びを見守っています。
先日、Xのスペースで「見てみたいワンシーン」のリクエストがないか伺ったところ、ユディシュティラ関連の場面がよいという意見をいただきました。
つきましては、本編「パーンダヴァの放浪」の章から、「夜叉の湖」のエピソードをご紹介します!
8. パーンダヴァの放浪
放浪の日々は、十二年目の終わりに近付こうとしていました。
パーンダヴァ兄弟が深い森の中にいた、ある日のこと。ユディシュティラは、飲み水のある場所を見付けてくるよう、ナクラに頼みました。
長い間ナクラが帰ってこないので、彼を探しに行くよう、今度はサハデーヴァを送り出しました。
しかし、サハデーヴァもまた、戻りませんでした。
次にアルジュナを、続けてビーマを行かせましたが、誰ひとり帰ってこないのです。
ひどく心配したユディシュティラは、弟たちを探しに出発しました。すると、澄んだ湖のそばに、生命をなくして横たわる弟たちを発見したのです。
ユディシュティラは、こらえきれずに泣き崩れました。
ビーマ、アルジュナ、ナクラとサハデーヴァ――その安らかに眠るような顔を、兄の涙がしとどに濡らしました。
弟たちの身体には、傷跡ひとつありません。
なのになぜ生命を落としたのでしょう?
水に毒が入っていたのでしょうか?
悲しみと喉の渇きに突き動かされ、ユディシュティラは水を飲もうと湖のほとりに向かいました。「止まれ!」
どこからか、叫び声が上がりました。
「私の問いに答えるまで、水を飲んではならぬ。
お前の弟たちは、私の言うことを聞かず、そのせいで死んだのだ。
この湖は私のものだ」
パーンダヴァ5王子は、イカサマ賭博の罠に嵌められ、13年間の放浪という試練に見舞われます。
その旅路の最中、ユディシュティラは弟の生命を賭して、夜叉との問答という試練に挑むことになります。
冷たく横たわる弟たちを前に、崩れ落ちるユディシュティラの悲哀の表情と、不吉に美しい斜陽に照らされる湖が描写されています。
今回の先見せワンシーンも、お楽しみ頂けますことを心より願っております。
引き続き、本作の告知と企画に取り組んでまいります。
ご興味を持っていただけましたら、是非、拡散だけでもご協力をお願いいたします。
発起人協力:山羽 陵(やまば りょう)