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鬼才ホドロフスキーと神絵師ミロ・マナラ
名作バンド・デシネ『ボルジアの血脈』を
翻訳出版したい!

『ボルジアの血脈』翻訳出版に向け、制作スケジュール始動します!

皆さま、ご無沙汰しております、発起人の鈴木賢三です。

『ボルジアの血脈』翻訳プロジェクトをご支援くださり、改めましてありがとうございました!本当にお世話になりました!

怒涛の勢いでクラウドファンディングが成立してから早くも一か月が経ちました。

あまりの非日常的な経験にすっかり腑抜けた状態になり、しばらくボーっとしておりました。いや、正確には飲んだくれておりました(汗)

 

さて、先日『ボルジアの血脈』日本語版制作キックオフミーティングが行われましたので、今回は翻訳作業に向けて意気込みとその方向性をお伝えすべく筆を取りました。

 

実は、クラファン中にいくつか翻訳に関して、SNSや直接お会いしたときにご意見ご質問をいただきました。

一つは、「あの登場人物はあの俳優さんに似ていて、そのイメージで脳内再生されました!」という感想。これはとても参考になりました。生き生きと登場人物を動かし、あまり翻訳調にならないようにセリフをスッと理解できるようにするためには、このように具体的なキャラクター・イメージを持っていただけるように訳さなければならないと、改めて認識しました。この点は強く意識して翻訳したいと思います。対策としてボルジア家の海外ドラマなどの映像作品を繰り返して視聴して、まずは私自身の中で、父ロドリゴ、チェーザレ、ルクレツィア、ミケロットたちが生き生きとした人物像を持てるように本作の脳内映像化の努力をしようかと思っています。

 

次に、本作はある種の「時代劇」ですので、セリフを文語調にするか、現代的な口語調にするかという点が問題でしょう。「先出し版」の翻訳では、試しにバチカン内での会話をまるで大河ドラマのような調子で訳しました。これはこれでいいとは思っているのですが、もう少し場面ごと、人物ごとで柔軟に調子を変えてもいいかなと思っています。先に書いたことの繰り返しかもしれませんが、この点(文語/口語)もやはり人物像、キャラ付けの方が重要で、セリフも人物ごとにうまく調子を変えていければと思っています。「先出し版」の口調を読んで少し堅苦しいとの感想をお持ちだった方はご安心いただければ、と思います。

 

もちろん、セリフの読みが、絵を読む上での妨げにならぬように、注を使って長さや情報量をコントロールしたいな、とも考えています。このあたりも、時間はあるのでじっくり取り組んで調整して行きます!

 

本のお届けは来年2026年の夏ごろになる予定です。しばらくお待たせしてしまいますが、それだけの完成度を目指してがんばりますので、引き続き、お付き合いのほどよろしくお願いします!

 

 

発起人 鈴木賢三

 

 

2025/11/27 12:21