女性の立場からSMや性と暴力といった問題に鋭く切り込む新進気鋭の研究者、福岡女子大学准教授の河原梓水さんが、アレハンドロ・ホドロフスキー作、ミロ・マナラ画『ボルジアの血脈』翻訳出版プロジェクトに、応援メッセージをくださいました!
河原先生は、SMをめぐる戦後日本思想史・メディア史・性文化史がご専門で、主著『SMの思想史』(青弓社)は、学術書にも関わらず、すぐに2刷となるほど注目され、そのテーマと研究方法が大きな話題となりました。
ほとんどのページで、誰かがセックスしています。セックスしていないページでは、おしっこをしていたり、とにかく人を殺していたり、鞭打ちをしたり、三角木馬で拷問したり、ペニスをたくさん切り取って袋詰めにしたりしています。叫ぶ群衆、荒ぶる野犬、懇願する物乞い、謎の儀式。全ページがフルカラー。
さっきまで家族が集って仲良く団らんしていたのに、いきなりチェーザレとルクレツィアが服を脱ぎ始めセックスし始めたときは本当にびっくりしました。まったく理解できない展開が次々と起こります。ホドロフスキー120%です。
ミロ・マナラの描く男女はとてつもなく「いい体」をしています。セックスしていないシーンでも、全裸や半裸の、様々な色の肌をしたキャラが非常に頻繁に登場し、なまめかしい曲線の背中と美尻をこちらに見せつけてきます。あと馬が綺麗です。
登場する女性は全員パンツを履いていないので、すぐにお尻が丸出しになります。きわめて良いお尻です。お尻がでると連動してあらわになる脚線美もたいしたものです。精緻に描き込まれた中世ヨーロッパの衣装の乱れがなまめかしいです。
間違いなくこんなマンガなのに、ふしぎなことに、なんとなく品が良いのです。
そして、間違いなくこんなマンガなのに、なんとテーマは家族愛です。
カオスとしかいいようのない、ボルジア家の家族愛をぜひその目で確かめてください。
河原梓水(かわはら・あずみ)
歴史学者。専門は近現代日本セクシュアリティ研究。とりわけ、サディズム、マゾヒズム、SMをめぐる、戦後日本の性文化史、思想史、メディア史。性表現規制史。「アンチ学際」をコンセプトとする「正統」歴史研究グループ・Antitled友の会会長。主著に『SMの思想史 戦後日本における支配と暴力をめぐる夢と欲望』(青弓社)、共編著『狂気な倫理 「愚か」で「不可解」で「無価値」とされる生の肯定』(晃洋書房)。
HP:https://researchmap.jp/7000013338
Antitled友の会:https://kihtty.org/
クラウドファンディング開始から、ほぼ一か月が経過しました。
現在、支援者は150名超、達成率は20%ほどです。
ご支援くださった皆さま、情報の拡散にご協力くださった皆さま、本当にありがとうございます!
皆さまの熱のこもったお言葉、さりげないイイねやリポスト、リアクションの一つ一つに毎回励まされております。
最後まで誠心誠意、全力で頑張ろうと、今、決意をあたらにしています。
クラファンが成立するその日まで、引き続き、どうかよろしくお願いいたします!
鈴木賢三