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スペイン発、戦慄のサイコスリラーコミック
『ガウディの幽霊』を翻訳出版したい!

京都の書店「絵本の子たち」の熊谷聡子さんから応援メッセージ!

こんにちは。京都で絵本のこたちという絵本店をしております。
 
サウザンブックス社のクラウドファンディングに初めて参加したのは、『くろは おうさま』という絵本です。黒地の紙にシルバーのインクと透明のニスのみでシンプルな構成ながら、短いテキストを読むと頭の中に次々と色が浮かんできます。衝撃的な美しさだと思いました。日本の規格に対応するため点字シートを挟み込むなど工夫がなされ、なるほど高価になるし、一般に流通するには難しそう。だけど、読みたいし売りたいぞ、と思いました。その後もいくつかのプロジェクトに参加しました。サウザンブックス社のプロジェクトは、多様性をテーマにした絵本の翻訳出版を牽引してきたと思います。「子どもには、まだ早いのでは?」と言われることもありましたが、そんな声も今では随分、減ってきました。
 
海外コミックというジャンルも、これからどんどん広がっていくのだろうと期待しています。私はコミックも広い意味で絵本だと思っています。海外や違う時代の見たことのない文化を掴むのに、絵が伝える雰囲気や情報は読者が自覚している以上に影響力が大きいと思います。海外コミックの邦訳出版を手掛けるレーベル、サウザンコミックス第1弾『レベティコ-雑草の歌』が届いたときは、そのカッコよさに思わず「おお!」と感嘆の声をあげました。ギリシャにもレベティコという音楽にも馴染みがありませんでしたが、退廃的なムードの中にある自由な精神、一編の映画を観ているような感覚で入り込みました。
 
今回のプロジェクトはスペイン初コミック『ガウディの幽霊』とのこと。ガウディといえば、どうやって図面を引くのだろうと思わずにいられない曲線が多用された建築に色とりどりのモザイク。私のスペインのイメージのほとんどはガウディによるものかもしれません。そして、永遠に完成しないかもと思われていたサグラダ・ファミリア。完成しないのもミステリアスで面白いと思っていた未完の世界遺産が、2026年にとうとう完成するのだとか。楽しみなような終わらないでほしいような、いずれにしても注目度抜群。建築内部の絵もふんだんに描かれているので楽しみです。発起人で翻訳を担当されるマリア・デル・カルメン・バエナ・ルピアネスさんは京都にお住まいで、ご本人様に原書をチラリと見せていただきました。『レベティコ-雑草の歌』と同じくらいのボリュームで、ホラー要素もあるエンターテイメント作品とのこと。また映画を観るような、あの読書体験が出来るのかもと楽しみです。

どうか、クラファン成立しますように!
 

熊谷聡子(くまがいさとこ)
2018年に絵本店「絵本のこたち」をオープン。2024年にUEMON BOOKSの屋号で絵本の出版もはじめました。
・絵本のこたちホームページ: https://cotachi.main.jp
・UEMON BOOKSホームページ: https://uemonbooks.com

2025/04/07 11:25