イノベーションとは「新しい」こと・ものや、それを生み出す・世に広めるプロセスです。故に、安定した既存事業や継続して収益を上げる製品、そのための規律正しい組織とは異なるやり方や、変化を伴うため意見の対立や衝突が起こりがちです。
特に大企業や大きな組織内でイノベーションを推進するとしたら、既存の枠組みや、オペレーション責任者との調整を行う「バランス感覚」が重要ですが、単なるバランスを取るというわけでは、ないような・・・。
今回「Inspiration for Innovation」翻訳出版クラウドファンディング共同発起人代表である私、山本伸が、著者Gijs Van Wulfen氏の開発した「FORTHイノベーションOnline」のファシリテーター養成講座の受講生であり、Gijs氏から直接指導を受けた、クラファン支援者の山田博一さん(ヒロさん)にインタビューを行いました。
以下、3つの質問に対するヒロさんのご返答を紹介します。
1.「Inspiration for Innovation」の中で最も印象に残ったエピソードは何ですか?
ヒロさんが最も印象に残ったと語ったのは、25番目のトピック「エクイリブリスト(Équilibriste)」でした。これはフランス語で「バランサー」を意味し、単なる「バランス」以上の深い意味を持つ概念です。
エクイリブリストの意味と重要性
(1)言葉の起源
この言葉はフランス語圏、特にお菓子職人や料理人の間でよく使われるそうです。彼らの仕事が様々な要素のバランスを取ることの重要性を示唆しています。
(2)ビジネスへの適用
ヒロさんは、この概念がビジネスの世界でも非常に重要だと指摘しました。以下のような要素間のバランスを取ることが求められるそうです:
・今日のビジネスと明日のビジネス
・創造性とビジネスの現実
・顧客の利益と会社の利益
・リスクと機会
(3)多面的なバランス
エクイリブリストは、単に2つの要素間のバランスを取るだけでなく、複数の要素を同時にバランスさせる能力を示唆しています。これは、複雑な現代のビジネス環境において特に重要です。
(4)動的なバランス
静的なバランスではなく、常に変化する状況に応じて調整を行う能力を意味します。これは、イノベーションの過程で特に重要となります。
(5)個人の成長への応用
ビジネスだけでなく、個人の成長においても、様々な側面(キャリア、家族、趣味など)のバランスを取ることの重要性を示唆しています。
(6)芸術性と技術
お菓子職人の例が示すように、エクイリブリストは技術的な側面と創造的な側面の両方を兼ね備えることの重要性を強調しています。
ヒロさんは、この「エクイリブリスト」という概念が、単なる「バランス」という言葉以上に豊かな意味を持ち、イノベーションを追求する上で重要な指針となると強調しました。それは、様々な要素を巧みに調和させ、時には相反する要求の間で最適な解決策を見出す能力を表しています。
この概念は、Gijs氏の著書全体を通じて感じられるテーマの一つであり、イノベーターたちが直面する複雑な課題に対処する上で重要な視点を提供しています。
2. この本を誰に読んでもらいたいですか?
主に以下の人々に向けて書かれているとヒロさんは考えています。
・事業開発や新規事業に初めて携わる人
・新しい部署に配属された人
・事業開発で行き詰まりを感じている人
ヒロさんは、本書が概念的な内容と具体例をバランスよく提供していることを評価し、読者が自分の状況に当てはめやすいと指摘しました。また、最新の事例だけでなく、普遍的な内容も含まれているため、長期的に役立つ本だと述べています。
3. 著者(Gijs氏)であり師匠の魅力は何ですか?
ヒロさんは、Gijs氏の魅力について以下のような点を語ってくださりました。
・個人と組織、そして事業を結びつける具体的な方法を提示できること
・概念的な話と具体例をバランスよく伝える能力
・相手の理解を重視し、様々な方法(例え話や体を使った説明など)で伝えようとする姿勢
・言語や地域に関係なく、エネルギッシュにメッセージを伝える力
・実際の成功体験に基づいた説得力
また、ヒロさんは、Gijs氏の「相手に分かってもらう」という強い意識と、それを実現するための工夫(適切な言葉選びや表現方法)に感銘を受けていると語りました。
まとめ
実は、本書はビジネスパーソンが主要な想定読者ですが、大学生や高校生向けのイノベーション教育にも活用できる可能性があります。
各トピックが独立しており、写真やタイトルから興味を持ったページから読み始められる構成は、教育現場でのワークショップなどにも適しています。
そのことをヒロさんと共有したところ、「最近の学校の先生は、新しいことに挑戦する意欲が高い方が多いので、ぜひ読んでいただきたいですね」と賛同していただきました。
また、「この本には、概念的な話だけでなく、言葉も平易で、読みやすいと思います。あと、各テーマに写真が載っているので、写真を見て興味を持ったテーマから読んでみるのも良いかもしれません。写真とタイトルだけでも十分に興味を惹かれる内容だと思います。」ともご提案いただきました。
「Inspiration for Innovation」は、ビジネスの世界で新しいことに挑戦する人々はもちろん、イノベーティブな思考を学びたい学生や教育者にとっても、貴重な洞察と実践的なアイデアを提供する一冊となりそうです。
こんな話をあなたの半径1mの同僚や先輩後輩と、簡単に共有して欲しい。
そのために有益な本書を、翻訳出版するのにチカラを貸して欲しい。
Gijs Van Wulfenの名著「INSPIRATION FOR INNOVATION」
この書籍は、革新的なアイデアを生み出すためのインスピレーションを与えてくれる素晴らしい内容で、日本の読者にもぜひ届けたいのです。
イノベーションに挑戦し続けるあなたにとって、彼の言葉やアイデアがどれほど重要で、インスピレーションを与えてくれるか計り知れないでしょう。
そのため、このプロジェクトを成功させたいと、我々は強く願っています。
しかし、現在、クラウドファンディングの達成までにはまだまだ厳しい状況にあります。
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発起人代表 山本 伸