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自分で決めたジェンダーで生きる
『ジェンダー・クィア』を翻訳出版したい!

一部先読みを公開しました(その2)

こんにちは、『ジェンダー・クィア』プロジェクト発起人の小林です。
プロジェクトへのご参加・応援、誠に有難うございます!
前回に続き、一部先読みをご紹介します。

作者のマイア・コベイブさんは、現在ノンバイナリーを自認し、現在は乳房切除術(いわゆる「胸オペ」)を経ていることを自身のインスタグラムで公表しています。
女性の身体で生まれて、成長する過程、思春期で二次性徴を経る中で、生理を大変辛いものと感じてきたことが描かれています。「生理にまつわる悪夢」の内容は、重苦しく、読んでいてなかなかに辛いものがあります。
どのようなジェンダーの人であれ、二次性徴を経て変化する身体と折り合いをつけて生きるのことには困難や戸惑いが伴うものです。「自分にとって生理の経験とはどういうものか」ということを詳らかに語るのは、結構ハードルの高いことではあるのですが、初潮を迎えたぐらいの年齢、思春期の人にはこういう経験こそ語りとして知りたい部分でもあると思います。
 


「女騎士アランナ」を読んでいたので、わかっていたことなのだが、生理では毎月出血する
妊娠する能力と関わる
十代の少女にとって、生理が起きるのは全く普通で自然のこと
けれども 私は自分に起きるとは全く思っていなかった。
 


生理であることを隠すことが、私にとって極めて重要だった。丸々2年間、学校のトイレを使うのを避けた。同じ生理ナプキンを長時間使ったため、乾いた経血がコーヒーの粉のような焦げた色の塊になった。現在に至るまで、私は悪夢で経血に関わる悪夢を何度も見たことがある。
身体から熱い血液がドッと溢れ出てくる感覚を覚えて、トイレに駆け込むと腰から膝まで足が血まみれになっている。

 


もちろんナプキンは持っていないし、清潔な洋服もない。個室のドアがないトイレの中にいることもしばしば血と大便で溢れているトイレしか使えない
清潔なトイレがたくさんある部屋を見つけても、それらの間にプライバシーを保つ壁が全くない。



一番よくある悪夢は、トイレのために行列をしているのだけど、列の進みが遅すぎる。経血がパンツから漏れている。便座に辿り着く頃には、建物の中にいるみんなに見られてしまう。尿経路感染症に罹ったことがないのは本当にすごいことだ。

訳:小林美香
翻訳作業中のもので、完成版では異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

 


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2023/09/15 12:33