子どもを中心に考えてみる
子どもが安心して成長するためには、大人の関わりが欠かせません。しかし、親が子育てすることが難しい場合もあります。その理由の一つがこころの病気、精神疾患。
一生のうち5人に1人は精神疾患を経験します。
そのため、子育て中の親が精神疾患になってもおかしくありません。
日本では、一世帯平均2.3人となり、ますます家族の人数が減っています。
近所の人との助け合いも少なくなりましたが、子どもののびやかな育ちを守るのは大人の役割。
そのためには、子どもを中心に考え、親以外に他の大人も関わるしくみが必要です。
『ターラの夢見た家族生活』は日本で必要なしくみを考えるヒントを教えてくれています。
さて、私がドイツの児童専門書『悲しいけど、青空の日 親がこころの病気になった子どもたちへ』の翻訳出版プロジェクトでお世話になったのが2019年。クラウドファンディングで本を出版できたことに加え、活動を通じて各地域でこうした子どもの存在を知り、支えようとしてくれる人が増えることにつながりました。
漫画や描かれている活動を一人でも多くの人に知ってもらえますように。応援しています。
田野中恭子
佛教大学看護学科講師(保健師、看護師)
京都産業大学外国語学部ドイツ語学科卒業。ベネッセコーポレーションに勤務後、31歳で看護師、保健師になり、病院勤務。その後、大学教員になり本業に従事するかたわら精神障害者の家族に関する研究を行う。
著書・論文:「ケアの実践とは何か」「精神疾患の親をもつ子どもへの支援-ドイツの子ども支援と日本への応用に向けて」「精神疾患の親をもつ子どもの困難」他
「精神疾患のある親をもつ子どもを支える。」
https://bukkyo-u-research.jp/research/research33/
支援の輪がひろがって、支援者数500人達成目前です!