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書籍『LGBTヒストリーブック日本運動史編(仮)』を制作発行したい!

19994年に岡山で設立された「P3」の活動に関わっていた市場恵子さんから応援メッセージ!

初めまして。市場恵子と申します。72歳、年女です(笑)。
岡山市で長年、心理学・家族社会学・人間関係論などの非常勤講師をしながら、行政の相談機関で心理相談をしています。

1990年代、市内で活動していたグループ「P3(ピースリー)」のケネス・ブレニマン(以下、ケン)と知り合いました。「P3」は「Power/People/Pride」を掲げ、定期的に集まって、ゲイやレズビアンの映画を観たり、語り合ったりしていました。

私自身は1991年、女友だち5人で「ウィメンズセンター岡山」を立ち上げ、女性たちのエンパワメントを目指して活動していました。ケンとは出会ったその日から意気投合し、HIV/エイズや性的少数者について価値観や活動の方向性を共有。性的少数者とフェミニストの連帯を「LGBTF」で表現していました。

1994年11月、全国9都市で開催された『LOGキャラバン〜リブネット’94』を岡山でも受け持つことになり、ケンから誘われて実行委員になりました。私の自宅で会議することも増え、「P3」のメンバーとも親しくなりました。
『LOGキャラバン』では『プライベート・ゲイ・ライフ』の著者・伏見憲明さん、『「レズビアン」である、ということ』の著者・掛札悠子さんらが発言者として全国を行脚。岡山でのイベント当日には県内外から多くの若者たちが参加してくださいました。私はシンポジウムのコーディネーターを務めたのですが、当時の資料が我が家のどこかに埋もれていて、記憶があいまいです。書籍が完成されるまでには埃をかぶった段ボールの中から大事な足跡を一つでも掘り起こせたらいいなと思います。

時系列はあいまいながら、「P3」とのコラボで、ドキュメンタリー映画『ジャグリング・ジェンダー』の上映会も企画。SNSも普及していなかった時代に、いったいどこからこの情報を得られたのか、県外からも多数の参加があり、立ち見になったのを覚えています。時代の後押しもあったのでしょうね。

さて、ケンはその後、アメリカに帰国。1996年秋、ワシントンDCで開催された『エイズ・メモリアル・キルト・インターナショナル・ディスプレイ』で再会しました。私も友人たちと一緒に日本のキルトを携え、ボランティア参加。会場のあちこちで大切な人を偲ぶ人たちの姿を目にし、エイズで亡くなられた一人一人の名前が読み上げられていました。

その後、ケンとはしばらく交流が途絶えていましたが、このたび、山縣さんからのご依頼で記憶をたどっているうちに、ケンや「P3」のお仲間との交流が回復。彼/彼女たちの保存資料や記憶に助けてもらいながら、私自身の90年代を振り返ってみたいと思っています。昨年、岡山で開催された『岡山レインボーフェスタ2022』で山縣さんと出会い、このご縁につながっていることに感謝します。

『LGBTヒストリーブック〜日本運動史編(仮)』の出版に向け、みなさまからの厚い(熱い)ご賛同・ご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。
 


1994年に東京で開催された『第1回レズビアン・ゲイ・パレード』に「P3」のフラッグを掲げて参加したケネス・ブレニマンさん(中央)。


写真左:山縣真矢、写真右:市場恵子さん
 


本プロジェクトを通じて、これまでに道を切り開いてきた方々ともお会いしております。
点を線にする1冊を目指します。成立まで応援、どうぞ宜しくお願い致します!

2023/01/26 13:18