image

台湾発、中高年レズビアン17名の多彩な青春
『おばあちゃんのガールフレンド』を翻訳出版したい!

制作状況のお知らせ(その2):翻訳作業継続中、そして初めてのDVD発行!

こんにちは。『おばあちゃんのガールフレンド』翻訳担当の小島です。いよいよ今年も残すところ半月となりました。皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

『おばあちゃんのガールフレンド』CF成立後、発起人の橋本先生からバトンをお預かりし、現在翻訳作業を進めているところです。紙の本の向こう側にいらっしゃる17名の赤裸々な告白に日々真剣に耳を傾けるこの作業は、人の恋バナを聞く機会がめっきりなくなってしまった四十路の私にとって、とても刺激的で心動かされる新鮮な経験です。登場する皆さんがとにかく魅力的でパワフル!でも、そこには孤独や寂しさもある。さらに各エピソードの背景に見え隠れする戦後台湾の雰囲気もなかなか興味深いものがあり、「あの台湾映画」「あの台湾ドラマ」のあの風景、雰囲気に近いのかな?などと想像するのもまた楽しかったりします。

さて、翻訳作業の傍ら、この秋にもうひとつチャレンジしていたことがあります。それは、昨年、『筆録 日常対話』の出版と同時に個人で配給した映画『日常対話』のDVD化です。こちらは11月14日に無事発売開始しました!

『日常対話』はレズビアンである母親を三十代の娘がカメラに収めた台湾のドキュメンタリー。お母さんの(現・元)恋人たちが活き活きと語るシーンは『おばあちゃんのガールフレンド』にも通じるものがあり、また世代もちょうど重なるので、CFにご参加いただいた皆さんには特にご覧いただきたいなあと思います。


書籍『筆録 日常対話 私と同性を愛する母と』
著:ホアン・フイチェン(黄惠偵)
訳:小島あつ子
http://thousandsofbooks.jp/project/tmama/
 


映画『日常対話』のDVD
4,950円(税込)

映画の配信がすっかり定着し、ソフトがなかなか売れない時代にDVDを出す意味は?と自問自答を繰り返し、今回はDVDの受注生産システムを展開している会社(こちらも台湾とご縁の深い企業で、それもこのシステムを利用する決め手となりました)のご協力を得ることになりました。

現在、アマゾン限定発売ですが、今後は書店さんなどお取扱いいただけるところを増やしていきたいと考えています。

昨年映画を見逃した、またはもう一度じっくり見直したいと思われましたらこちらをご利用いただければ幸いに存じます(現時点では配信の予定はありません)。または近隣の公共図書館、所属されている学校の図書館に視聴覚資料としてリクエストしていただけると嬉しいです!図書館向けには年明けからTRC等を経由して販売開始予定です。

・・・長々と失礼しました。
これからますます寒さが厳しくなってきますので、皆さまどうぞお体を大切に、新しい年をお迎えください。

小島あつ子
 


【PRIDE叢書からのお知らせ】
PRIDE叢書13弾企画『LGBTヒストリーブック日本運動史編(仮)』
出版クラウドファンディング実施中!

LGBTQ+へ社会的関心が高まる一方で、まだまだ悲しかったり腹立たしかったりするニュースも続く昨今です。海外の話だけでなく、日本国内でこれまでに起きたエピソードや戦ってきた方々を紹介することで、当事者をよりエンパワーメントすること、そして一層の社会の理解を促すことに繋げていきたいという思いで、チャレンジしております。

本書は、長きに渡り、セクシュアル・マイノリティの人権運動をみてきて、ライター・編集として活動する編著者ふたりをメインにして制作予定ですが、クラウドファンディング成立後は、LGBTQ+コミュニティの様々なSOGIの方々へもお声がけし協働して参ります。

できることには限りがあるかもしれませんが、メンバー一同、未来に向けて記録を残していくことの重要性を感じて頑張っております。

こちらも、応援・ご参加のほどを、何卒よろしくお願い申し上げます!

2022/12/15 16:25