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台湾発、中高年レズビアン17名の多彩な青春
『おばあちゃんのガールフレンド』を翻訳出版したい!

発起人からのプロジェクト終了のご挨拶

皆様、こんにちは。発起人の橋本恭子です。

一週間ほど前の9月29日23時59分、『おばあちゃんのガールフレンド』プロジェクトが無事終了しました。目標金額を超えたのはそれより5日も早い9月24日深夜です。あの日はあまりの展開の速さに混乱しつつ、PC画面から一瞬たりとも目が離せませんでした。ずいぶん長いこと生きてきましたが、あんな経験は生まれて初めてです。3ヶ月もの長丁場で、途中、停滞気味の時期もありましたが、それを乗り越え、こんなにも順調に進んだのはご支援くださった皆様のおかげです。ありがとうございました。改めて感謝いたします。

お礼の言葉をすぐお伝えしたかったのですが、クラファン大詰めの頃、Twitterを使いすぎて右腕が腱鞘炎になってしまい、キーボードを使って文章を書くことが困難になり、今になってしまいました。大変申し訳ありません。

このプロジェクトは、「活動報告」でもすでにご紹介した通り、台湾で『阿媽的女朋友』が出た直後、日本に取り寄せて読んだしゃおはーさんが心を動かされ、いつか日本でも読めるようにと、台湾同志ホットライン協会に一通のメールを送ったところから始まります。それは、水に投げたほんの小さな石つぶてだったかもしれませんが、しゃおはーさんの言葉には力がありました。その波紋はどんどん広がり、支援者の皆様からも次々に力強い言葉が生まれ、やがて疾風怒濤の勢いで600人もの人々を動かすまでになったのです。

奇跡ともいえるこのドラマに皆様とともに立ち会えただけで、クラファンをやってよかったと心から思います。世の中はこんな風に動いていくのかもしれない、よりよい明日を作ることはできるのかもしれないと確信したひと夏でもありました。

この本がサウザンブックス社のプライド叢書から出ることにも意義を感じています。私の周囲にはこの叢書に救われている若者が少なからずいるのですが、『おばあちゃんのガールフレンド』は読者層を広げ、現在、「私たちのための言葉が足りない」と思っておられる中高年層にも勇気や希望をお届けできることでしょう。

書きたいことは他にもたくさんあるのですが、右腕の痛みがまだ引いていないため、ここまでにします。簡単で申し訳ありません。これからは、翻訳者の小島あつ子さんにバトンをお渡しし、皆様と一緒に来春以降の出版を楽しみに待ちたいと思います。

 

 

2022/10/05 11:10