皆様こんにちは。プロジェクトメンバーの劉靈均です。
本日はまず、漫画でLGBTとフェミニズムを紹介するメディア「Palettalk パレットーク」編集長の合田文さんと副編集長の伊藤まりさんのメッセージを紹介します。
可愛らしいタイトルに惹かれました。
若々しく都会的なものや、残念なことに性的なものと結びつけてイメージされやすいレズビアンという言葉には、当然さまざまな人が含まれるということを私たちはしばしば忘れているし、そういえば私も彼女もまわりの女性たちも皆、おばあちゃんになるはずだということも忘れている。
なかったことにされてきた歴史をたどりながら、未来にも想いをはせられる人が増えたらと思っています。
（パレットーク編集長 合田文）
今私が瞬きをした1秒の間にも、世界のありとあらゆる場所で無数の出来事が起き、そしてそれらを目撃した人によって、その出来事の捉え方は異なります。
ふとした瞬間に、この地球上に無限に広がる1人ひとりの生を想像すると、その広がりの大きさに圧倒されてしまうこともあるほどです。
しかし50年後、100年後に歴史として記録されるものは、そうした無数に広がる生の中のごく一部。そして多くの場合、この社会で「強い」とされている人たちによって選ばれたもので構成されることになります。
では、その「強い人」に選ばれなかった生の物語は、選ばれた物語と比べて「意味のない」ものなのでしょうか。
第2波フェミニストによって提唱された「His-story（彼の物語）ではなくHer-story（彼女の物語）を」という言葉。
ここにさらに踏み込んで「女性たちのなかでも、より一層語られてこなかった物語」と、「語られてこなかった理由」について考える必要があると感じています。
「より選ばれてこなかった彼女たちの物語」と出会えることを心から楽しみにしています。
（パレットーク副編集長 伊藤まり）
「性にまつわるモヤモヤ」を漫画で読み解くメディア「Palettalk パレットーク」
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著書『マンガでわかるLGBTQ』（講談社、2021）
さて、皆様のおかげさまでこのクラウドファンディングが無事成立しました。あと数日でこのクラウドファンディングは終わります。実はこの間７月末から3週間、3年ぶりに台湾に帰省したときに、実家近くの台北市「文昌宮」という廟（台湾の民間伝統信仰の寺院。神社みたいなもの）の神様にこのクラウドファンディングの成功をお願いしてきました。
「文昌宮」には、知識を司る神「文昌帝君」などが鎮座され、その他にもさまざまな御利益があるため、受験戦争の残酷さでは日本に負けていない台湾とあって、各地から多くの人々が集まります。日本の天神様みたいなところです。ここは『おばあちゃんのガールフレンド』に登場する昔の本省系女性同性愛者の溜まり場「大橋頭」（台湾語：ドアギョータウ、中国語：ダーチャオトウ）から非常に近く、おそらく「おばあちゃん」たちと彼女たちの「ガールフレンド」たちもここに来て、祈りを捧げているかもしれません。
鎮座されている四人の神様に線香を持って謹んで「拜拜」（バイバイ、祈祷）した後、御神籤を引きました。そして以下のくじを頂きました。
籤の詩曰く、十方の仏法は共通するものだが、それを悟るまでに辿る苦難は人それぞれだ。あなたには赤い太陽が常に照らし、そして貴人があなたの家屋まで来てくれるだろう、と。そして「求雨」（雨を求む、転じて外力による支援を求む）の欄には、「援到る」、と。
なるほど、もしかすると、わたしたちが悩んでいた時に、神様は既に皆様の熱い気持ちを感じていたかもしれません。皆様は、わたしたちの、そして『おばあちゃんのガールフレンド』という本の「貴人」です。
「貴人」(台湾語：グィージン、中国語：グェイレン)、つまり、災いから自分を助けてくださった大事な人のこと。そう思えば、今回のクラウドファンディングでは、さまざまな苦難を経歴しました。しかし原書の作者たちもプロジェクトのチームメンバーもみんな元々頼もしい仲間で、さらに支援してくださった大事な方々に出会えたので、無事に出版まで走り抜けられそうです。
これまでの出会いに感謝します。これからの出会いを楽しみにします。皆様、何卒、引き続きよろしくお願い申し上げます。ありがとうございます。
大阪公立大学 劉靈均 拝
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