image

台湾発、中高年レズビアン17名の多彩な青春
『おばあちゃんのガールフレンド』を翻訳出版したい!

漫画家の宮城みちさんから応援コメントが届きました!

 こんにちは。漫画家の宮城みちです。現在は地方沖縄を舞台にレズビアンを主体とした漫画を描いております。この度は『おばあちゃんのガールフレンド』出版にあたり応援コメントを寄せることとなりました。

 その前に沖縄のセクマイ事情のお話をしましょう。
 沖縄はそもそもLGBTsによるLGBTsのコミュニティが少なく、セクマイーー特にレズビアンたちが連帯をとるには難しい環境です。
特に那覇市では現在レズビアンオンリーのセクマイバーは無くなってしまい、若い世代のレズビアンはミックスバーや出会い系アプリを駆使して出会っているようです。
そもそも、沖縄のLGBTs運動は内地のセクマイが主体になることが多く、ただでさえ沖縄と日本のアイデンティティで揺らぐ中、彼女たちは「沖縄人」であり「セクマイ」であるというアイデンティティを僅かなLGBTsコミュニティでも上手く表現できずにいるように思えます。
今の若い世代ですらそのような課題を抱えているのだから、中高年ほどのレズビアンたちはどこに行き場を求めていたのでしょうか。
彼女たちは若いセクマイたちが遊ぶ場には姿を見せません。でも、必ず存在しているのです。

 沖縄と気候が似た台湾では、2019年に同性婚が合法化され、ジェンダー教育のもとセクマイたちが可視化されやすい社会であると聞きます。
それでも台湾の中高年世代が見てきた過去の台湾の姿はどのようなものだったのでしょうか。
LGBTsへの理解が不十分で、そして差別も嫌悪感情も根強かった時代。中国と台湾という激動の歴史の狭間を経験し、不幸で孤独な日々を自分らしく生きてこれなかったのは、彼女たちもまた同じだったのではないでしょうか。
そこに沖縄の中高年世代のレズビアンが、共感を重ねることはできないでしょうか。

『おばあちゃんのガールフレンド』翻訳出版プロジェクトを、心より応援しております。

 

宮城みち
沖縄県出身・在住。10月29日生まれ。2018年に漫画家デビューを果たす。
コップ集めとジオキャッシングを今後の趣味にしていきたいと意気込んでいる。
過去作に『バリキャリと新卒』(えすえす名義/KADOKAWA)。

『母の元カノと暮らした。』 は第二巻を10月末に発売予定!

 

2022/08/17 14:44