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ぼくはゲイ「なんか」じゃない…。
地方都市に暮らす男子高校生たちの苦しみや友情と恋心を、
リアルに描く『ぼくの血に流れる氷』を翻訳出版したい!

スペイン大使館「ニュー・スパニシュ・ブックス」金関あささんから応援メッセージ!

こんにちは、サウザンブックスPRIDE叢書です。本企画がスタートするきっかけとなった、スペイン大使館が開催する、スペインの最新書籍版権情報を紹介する取り組み「ニュー・スパニシュ・ブックス」のご担当、金関あささんから応援メッセージが届きました!
 


 サウザンブックスさんの「PRIDE叢書」の栄えある一冊目として、スペイン発『ぼくを燃やす炎』が刊行されてから、早5年。その間に、LGBTQ+を取り巻く日本の環境も、少しずつ良くなってきたのではないでしょうか。「PRIDE叢書」が投じた一石の輪が、どんどん広がっていくのを実感しています。
 私たちスペイン大使館経済商務部は、毎年、スペインの最新書籍版権情報を、サイト「ニュー・スパニシュ・ブックス」で紹介しています。その中で、2016年に「日本向けおすすめ書籍」の一冊として選ばれたのが、『ぼくを燃やす炎』の原書でした。選考に関わってくださった方たちが、クラウドファンディングで賛同者を募り、邦訳出版にこぎつけてくださいました。当時はまだクラウドファンディングも珍しく、果たしてこのようなテーマのティーンエージャー向けの本に賛同者が集まるのか不安でしたが、多くの方の賛同を得て出版! その後、日本の書店でもLGBTQ+を題材にした本が着実に増えてきました。今、本作品の姉妹編出版にまでつながりそうでワクワクしています。いじめられる側のストーリーだった前作に続き、いじめる側だった脇役の子の視点から描いたこの『ぼくの血に流れる氷』を読むことで、より当事者たちの苦しみと、社会の意識を変える大切さが伝わります。
 「ニュー・スパニシュ・ブックス」の運営の中で、なるべく日本にはない題材の本を積極的にご紹介するよう努めています。ここ数年は、自閉症の友達、目の不自由な親子、車椅子の少年、難民など、弱者を描いた作品が増えています。LGBTQ+に続き、多様性を認め、弱者を守る意識に繋がるスペインの作品を、もっともっと日本にご紹介できたらと願っています。
 ちなみに、スペインは世界に先駆け、2005年に同性婚を認めた国です。そしてこの春、スペイン大使館では「SOMOS 多様性とLGBTQ+カルチュラル・ナラティヴ」展を開催し、スペインのLGBTQ+ムーブメントの歴史や、キーパーソンとなった人物たちを広くご紹介しました。日本のLGBTQ+文化とのコラボ作品やトークイベントもあり、大使館でのこのような試みは前代未聞だと話題になりました。さまざまな文化が触れ合い、新しいものの見方を知ることで、きっと、誰もがより息をしやすい社会になると信じています。『ぼくの血に流れる氷』がそのきっかけの1冊になるよう、プロジェクトを応援しています!

※金関さんには『ぼくを燃やす炎』出版プロジェクトでも、応援メッセージをいただいておりました


金関あさ

スペイン大使館経済商務部で、主に文化産業部門を担当。スペインの書籍をはじめ、映画、音楽、スポーツ、ゲーム、スペイン留学などを日本市場に向けてプロモーションする活動を行っている。



ニュー・スパニシュ・ブックス

「ニュー・スパニシュ・ブックス」twitter

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※イベントのお知らせ
6/29夜『ぼくの血に流れる氷』プロジェクトの応援交流会をオンライン開催します!

2022/06/28 15:51