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ぼくはゲイ「なんか」じゃない…。
地方都市に暮らす男子高校生たちの苦しみや友情と恋心を、
リアルに描く『ぼくの血に流れる氷』を翻訳出版したい!

スペイン大使館での展示「多様性とLGBTQ+カルチュラル・ナラティブ」レポート

こんにちは、プロジェクト応援メンバーのイスパニカの本橋です。

スペイン大使館での展示「“SOMOS” 多様性とLGBTQ+カルチュラル・ナラティブ」に合わせて、『弟の夫』などで知られる漫画家、田亀源五郎さんのトークイベントが行われるということで、6日午後に六本木一丁目まで出かけてまいりました。




出かけてまいりましたと言っても、小社イスパニカの事務所からスペイン大使館は徒歩ですぐです。
会場に入ったときの印象を、どのように表現したらいいかと昨日からさんざん考えておりましたが、まあ、思ったまま、そのままにお伝えしようと思います。

とにかくド派手な展示でした!


とてもすべては写真に収めきれませんでしたが、それぞれのパネルで、「SOMOS」=「私たち」がどのように自分たちを語ってきたか、映画や小説、歌曲や舞台といった文化の中で、どのように語られてきたか、ということが時代や歴史をたどることもできる形で展示されていました。

もちろん、スペイン映画界の巨匠、ペドロ・アルモドバル監督のコーナーも。


そして、日本の作品や日本のアーティストも紹介されています。


上の展示にもある通り、スペイン語にも翻訳されて人気を博しているという漫画家の田亀源五郎さんのトークショーは、『弟の夫』が、日本で同性愛者の存在が身近に語られたり感じられたりしていない中で同性婚の議論が進むことへの危惧から描かれた、という話に始まりました。ご本人のお話の後は、会場から途切れることなく手が上がり、活発で積極的な質疑応答がなされました。

田亀さんのお話や回答の中で、なるほどと思うところがとても多くあったのですが、特に同性愛者の漫画家がアイデンティティを明確にして作品を出すことが増えていて、それがとても重要だということ、マイノリティの問題を扱うのにフィクションという手段がとても有効だということが印象的で、「ボクモヤ」「ボクナガ」にもつながる話だと思いながら聞きました。

会場を後にするとき、後ろから若い男性の声で、「スペイン、すげーよな。日本だったら大使館がこういうイベントに協力するとか考えられなくね?」と話すのが聞こえてきて、スペインにかかわる仕事をしていることを、ちょっと誇らしく思いました。

スペイン大使館での展示は、明日(6月8日)までです。お時間ある方、ぜひお運びください。
https://twitter.com/EmbEspJapon/status/1519242759932366848



 

2022/06/07 15:33