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自然派ワインの巨匠と仏マンガ界の鬼才
異質な二人の交流と発見を描く実録マンガ
『ワイン知らずマンガ知らず・仮』を翻訳出版したい!

『ワイン知らずマンガ知らず・仮』の一部翻訳をご紹介します(その2)

本書の魅力をお伝えする先読みページの第二弾です。

今回は漫画家エティエンヌがワイン醸造家リシャールをフチュロポリス出版社の編集会議に招く場面をご紹介します。

ジャン・ジロー、ラピエール、メイエール、バル、 クリス、マエル、ジャン=ピエール・ジブラなどの名前があがり、彼らの作品が編集部で検討される様子は、バンド・デシネのファンには興味をそそられるのではないかと思います。

そんな会議の後、リシャールは自身のワインを振る舞い、彼らと意気投合します。それから遅い昼食を、馴染みの食堂で。すると、そこで出されたワインを、リシャールはテイスティングだけで銘柄を当てみせ、編集者たちを驚かせます。

食事の後、会社に戻った彼らは、再びリシャールを交えて編集会議の続きをします。

 

 

ワインとマンガ、一見相容れない世界を、互いに行き来することで少しずつ共通性が見出されていく、そんな一場面です。本書の魅力の一つに、互いの世界をじっくりと観察し、自然体で受け入れていく二人の寛容な姿があると思います。それはワインが時間をかけて熟成し、味わいを増すのにも似ている気がします。それが本書の、裏テーマでもあると言えます。

 

発起人・京藤好男

 

※ 吹き出しは京藤によるイタリア語版からの試訳です。

一部翻訳をご紹介します(その1)

 

2021/07/20 18:24